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第二部 絆ぐ伝説
第六話五章 パンゲアの滅日
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「あああああっ!」
その刻――。
パンゲア全土が悲鳴に覆われた。
すべての人間の悲鳴、人間以外のすべてのものの悲鳴、鳥も、獣も、虫たちも、草も、木も、花も、道ばたの石ころに至るまでが悲鳴をあげ、啼いていた。
混ざる、
混ざる、
すべてが混ざる。
人間と動物か、
動物と植物が、
生物と非生物が、
それぞれに混ざり、溶けあい、ひとつになっていく。
天命に覆われた秩序の世界を亡道の世界が侵食し、誰彼の区別のないすべてが『同じ』世界にかえていく。
それは果たして天帰教の教義を伝えた神の、その神の代理人たる教皇アルヴィルダの望んだ姿だったろうか。
亡道の世界への変異は大聖堂ヴァルハラでも起きていた。その地下深く、教会に属するものでもそのほとんどが知らない最奥の秘密の区域、亡道の司を閉じ込めていた部屋においても。
そこにはもはや、幾重もの結界に縛られ、捕らわれていたはずの『特別な囚人』はいない。囚人の檻はもぬけの空。そのまわりでは囚人を捕えていたはずの天命の博士たちが苦悶の声をあげていた。呻き、苦しみ、啼きながら、まわりのすべてとひとつになっていく。
壁が、床が、天井が、あたりを埋め尽くす機材が、そして、天命の博士たち自身が、溶けて、混ざり、ひとつになっていく。そのおぞましい光景を年端もいかない少女、いや、少女に見える女性が呆然として見つめていた。
「な、なんなんスか、これ……。なにが起こってるんスか……」
レディ・アホウタだった。
ロウワンの依頼を受けてパンゲアに戻ったアホウタは、大聖堂の隅々までを調べあげついに、厳重な秘密のヴェールに閉ざされたこの地下世界を突きとめた。調査のためにそのなかに入り込んだまさにそのとき、この異変に巻き込まれたのだ。
「なにが……なにが、いったい、どうなってるんスかあっ!」
アホウタは叫んだ。怒鳴り声をあげた。それ以外、なにができただろう。目の前で、いや、自分の周囲すべてで起こるはずのないことが起きているのだ。訳知り顔で冷静な対処などできるはずがなかった。
ザブン、と、音を立ててアホウタの右足が沈んだ。まるで、深い水たまりに足を踏み入れたときのように。もちろん、そこにあったのは水たまりなどではなかった。地下世界の床を作る堅牢な石材。その石材が石材のまま、まるで水銀のように波打ち、アホウタの右足を呑み込もうとしていた。
「ヒイッ……!」
アホウタは恐怖の悲鳴をあげた。
臆病だから、ではない。
勇敢だから、だ。
臆病な人間ならばあまりの恐怖に頭が真っ白になり、その場で気絶していただろう。意識を保ち、悲鳴をあげることができたのは、アホウタが信じられないほどに勇敢な人間だからに他ならなかった。
アホウタは悲鳴をあげて跳んだ。
まだ固さを残している床を左足で強く踏みしめ、ありったけの力を込めて跳びあがった。その反応の速さ、跳躍力は、野性の体力を誇るビーブでさえ驚くほどのものだった。しかし――。
どこに逃げられるというのだろう。この地下世界そのものが、いや、パンゲア全土が亡道の世界に呑み込まれようとしているというのに。
高い天井が巨大な粘菌となって垂れさがり、アホウタの全身に降りそそいだ。皮膚の毛穴という毛穴からそれは侵入し、アホウタの体を自らのものにしようと内部から食い荒らす。
本来であれば――。
アホウタはそこで死んでいた。
ハチの幼虫に寄生され、体のなかを食い荒らされて死んでいくイモムシのように。
しかし、そこはすでに亡道の世界。すべてが混じりあい、生も、死もない世界。なにも生きていないがゆえに死ぬものもない世界。
その世界に呑み込まれたアホウタは体を食らい尽くされながらもなお生きていた。いや、死ねずにいた。もはや、生きていないがゆえに死ぬこともできない。その状況のなかで自らの体を食われつづける。その状況のなかでアホウタが感じる恐怖はいかばかりだったろうか。
否。
断じて、否。
アホウタは恐怖など感じていなかった。
感じているものは怒り。
かかる理不尽に対する激しい怒りだけだった。
「こんな……こんな、わけのわからないことで……」
アホウタは拳を握りしめた。全身に力を込めた。
「死んで……たまるかっース!」
アホウタは全身を包む亡道の世界を引きちぎった。亡道の世界に食われるかわりに、亡道の世界を自らの身で食い尽くした。
怒り。
理不尽に対する底知れない怒り。
その怒りがアホウタをして逆に、亡道の世界を呑み込ませていた。
そこにいたのはもはや人間ではない。生き物ですらない。かと言って、死体でもない。
生ける死体。
そうとでも呼ぶしかない『モノ』。
しかし――。
それはまぎれもなく、レディ・アホウタだった。
「生きてやるっス、生きてやるっス、なにがなんでも……そして、必ず……わたしの国をこんなにしたやつを突きとめてやるっス」
ただひとり――。
生ける死体と化したレディ・アホウタはあてもなくさ迷いはじめた。
その頃――。
いまひとりの人物が突如としてはじまった異変に目を奪われていた。
ルキフェル。
筆頭将軍ルキフェル。
いまはその肩書きに『元』の一文字がつくことになったパンゲア最強の騎士は、自分の目の前で起きていることが信じられなかった。理解できなかった。閉じ込められていた牢の床が、壁が、天井が、鉄格子が、すべてが溶けあい、混じりあい、ひとつになっていく。他の囚人たちを、看守たちを呑み込み、人でも、モノでもない存在へとかえていく。
そんな現象を理解できる人間がどこにいよう。
いるはずがない!
それでも、ルキフェルは比類ない勇者だった。限りない誇りをもつ本物の騎士だった。苦しみ、啼きながら亡道の世界に呑み込まれていく人々の姿を見た途端、騎士の誇りが燃えあがり、自失から立ち直った。溶け落ちた鉄格子を跳び越え、呑み込まれようとしている人々のもとに駆けよった。
「がんばれ、しっかりするんだ!」
そう声をかけながら、看守のひとりにへばりついた亡道の世界を引きはがそうとする。しかし、すでに亡道の世界はその看守の体とひとつになっていた。亡道の世界を引きはがそうとすれば看守の体も一緒に引っ張られてしまう。まるで、看守の体そのものがネトネトしたアメーバにかわってしまったかのように。
それでも、ルキフェルは必死に亡道の世界を引きはがそうとした。助けようとした。それが、まったくの無駄な努力であることに気がつくまでに長い時間はかからなかった。
目の前で世界のすべてが混ざっていく。
溶けあっていく。
助けて、助けて、と、啼きながらひとつになっていく。
ルキフェルはその様をただ立ち尽くしながら眺めていることしかできなかった。騎士の誇りも、鍛え抜かれた剣技も、いまこの場では人々を救う役には立たなかった。
――はははは。
――はははははは。
笑い声がした。背中から。ルキフェルは振り返った。そして、見た。いま、この場にいるはずのない存在がいることを。
「きさま! 亡道の司!」
秘密の地下施設に幽閉され、身動きひとつとれないはずの亡道の司。それがいま、自分の目の前に立っていた。目の前にいて高らかな笑い声をあげていた。ルキフェルの端正な顔に怒りが爆発した。
「亡道の司! これは、きさまの仕業か⁉」
「はははは。そうだ。我がやった。ならば、どうする? 小さき人間よ」
「倒す!」
「倒す?」
「おれは騎士だ。きさまを倒し、人々を、この国を救う!」
「はははは。愚かなり、小さき人間よ。人間風情がこの亡道の司を倒せると思うか」
「千年前、人類はきさまを倒した。だからこそ、いまのおれたちがいる。ならば、今度も倒せる!」
その叫びと共に――。
ルキフェルは亡道の司に突進した。
その身には武器のひとつもない。
騎士の証たるサーベルもない。
しかし、そんなものは不要。武器は鍛え抜いた己の肉体。亡道の司を倒すものは騎士の使命感に燃えあがる苛烈なる意思。その意思と決意のすべてを込めた拳が亡道の司に叩き込まれる。
「なにっ……⁉」
ルキフェルの拳はなんの抵抗もなく亡道の司に吸い込まれた。まるで、その場にいるのは空気中に浮かぶ絵で、実体などなにもないかのように。
亡道の司の手がルキフェルに伸びた。その顔面をつかんだ。その手のひらを通じてルキフェルの肉体に、精神に、亡道の世界が侵入してくる。隅々までも侵食してくる。ルキフェルという存在そのものを食い尽くし、別のモノへとかえようとする。
「あっ……があああああっ!」
ルキフェルは叫んだ。
いや、それはもはや、『ルキフェル』と言っていい存在だったのかどうか。
その叫びと共にルキフェルの姿がかわる、かわる、かわっていく。
その変異が終わったとき、そこにいたのは鎧に身を包んだひとりの騎士。その全身からはまぎれもない亡道の世界の気配が立ちのぼっていた。
パンゲア最強の騎士はいま、亡道の騎士へと成り代わったのだ。
その刻――。
パンゲア全土が悲鳴に覆われた。
すべての人間の悲鳴、人間以外のすべてのものの悲鳴、鳥も、獣も、虫たちも、草も、木も、花も、道ばたの石ころに至るまでが悲鳴をあげ、啼いていた。
混ざる、
混ざる、
すべてが混ざる。
人間と動物か、
動物と植物が、
生物と非生物が、
それぞれに混ざり、溶けあい、ひとつになっていく。
天命に覆われた秩序の世界を亡道の世界が侵食し、誰彼の区別のないすべてが『同じ』世界にかえていく。
それは果たして天帰教の教義を伝えた神の、その神の代理人たる教皇アルヴィルダの望んだ姿だったろうか。
亡道の世界への変異は大聖堂ヴァルハラでも起きていた。その地下深く、教会に属するものでもそのほとんどが知らない最奥の秘密の区域、亡道の司を閉じ込めていた部屋においても。
そこにはもはや、幾重もの結界に縛られ、捕らわれていたはずの『特別な囚人』はいない。囚人の檻はもぬけの空。そのまわりでは囚人を捕えていたはずの天命の博士たちが苦悶の声をあげていた。呻き、苦しみ、啼きながら、まわりのすべてとひとつになっていく。
壁が、床が、天井が、あたりを埋め尽くす機材が、そして、天命の博士たち自身が、溶けて、混ざり、ひとつになっていく。そのおぞましい光景を年端もいかない少女、いや、少女に見える女性が呆然として見つめていた。
「な、なんなんスか、これ……。なにが起こってるんスか……」
レディ・アホウタだった。
ロウワンの依頼を受けてパンゲアに戻ったアホウタは、大聖堂の隅々までを調べあげついに、厳重な秘密のヴェールに閉ざされたこの地下世界を突きとめた。調査のためにそのなかに入り込んだまさにそのとき、この異変に巻き込まれたのだ。
「なにが……なにが、いったい、どうなってるんスかあっ!」
アホウタは叫んだ。怒鳴り声をあげた。それ以外、なにができただろう。目の前で、いや、自分の周囲すべてで起こるはずのないことが起きているのだ。訳知り顔で冷静な対処などできるはずがなかった。
ザブン、と、音を立ててアホウタの右足が沈んだ。まるで、深い水たまりに足を踏み入れたときのように。もちろん、そこにあったのは水たまりなどではなかった。地下世界の床を作る堅牢な石材。その石材が石材のまま、まるで水銀のように波打ち、アホウタの右足を呑み込もうとしていた。
「ヒイッ……!」
アホウタは恐怖の悲鳴をあげた。
臆病だから、ではない。
勇敢だから、だ。
臆病な人間ならばあまりの恐怖に頭が真っ白になり、その場で気絶していただろう。意識を保ち、悲鳴をあげることができたのは、アホウタが信じられないほどに勇敢な人間だからに他ならなかった。
アホウタは悲鳴をあげて跳んだ。
まだ固さを残している床を左足で強く踏みしめ、ありったけの力を込めて跳びあがった。その反応の速さ、跳躍力は、野性の体力を誇るビーブでさえ驚くほどのものだった。しかし――。
どこに逃げられるというのだろう。この地下世界そのものが、いや、パンゲア全土が亡道の世界に呑み込まれようとしているというのに。
高い天井が巨大な粘菌となって垂れさがり、アホウタの全身に降りそそいだ。皮膚の毛穴という毛穴からそれは侵入し、アホウタの体を自らのものにしようと内部から食い荒らす。
本来であれば――。
アホウタはそこで死んでいた。
ハチの幼虫に寄生され、体のなかを食い荒らされて死んでいくイモムシのように。
しかし、そこはすでに亡道の世界。すべてが混じりあい、生も、死もない世界。なにも生きていないがゆえに死ぬものもない世界。
その世界に呑み込まれたアホウタは体を食らい尽くされながらもなお生きていた。いや、死ねずにいた。もはや、生きていないがゆえに死ぬこともできない。その状況のなかで自らの体を食われつづける。その状況のなかでアホウタが感じる恐怖はいかばかりだったろうか。
否。
断じて、否。
アホウタは恐怖など感じていなかった。
感じているものは怒り。
かかる理不尽に対する激しい怒りだけだった。
「こんな……こんな、わけのわからないことで……」
アホウタは拳を握りしめた。全身に力を込めた。
「死んで……たまるかっース!」
アホウタは全身を包む亡道の世界を引きちぎった。亡道の世界に食われるかわりに、亡道の世界を自らの身で食い尽くした。
怒り。
理不尽に対する底知れない怒り。
その怒りがアホウタをして逆に、亡道の世界を呑み込ませていた。
そこにいたのはもはや人間ではない。生き物ですらない。かと言って、死体でもない。
生ける死体。
そうとでも呼ぶしかない『モノ』。
しかし――。
それはまぎれもなく、レディ・アホウタだった。
「生きてやるっス、生きてやるっス、なにがなんでも……そして、必ず……わたしの国をこんなにしたやつを突きとめてやるっス」
ただひとり――。
生ける死体と化したレディ・アホウタはあてもなくさ迷いはじめた。
その頃――。
いまひとりの人物が突如としてはじまった異変に目を奪われていた。
ルキフェル。
筆頭将軍ルキフェル。
いまはその肩書きに『元』の一文字がつくことになったパンゲア最強の騎士は、自分の目の前で起きていることが信じられなかった。理解できなかった。閉じ込められていた牢の床が、壁が、天井が、鉄格子が、すべてが溶けあい、混じりあい、ひとつになっていく。他の囚人たちを、看守たちを呑み込み、人でも、モノでもない存在へとかえていく。
そんな現象を理解できる人間がどこにいよう。
いるはずがない!
それでも、ルキフェルは比類ない勇者だった。限りない誇りをもつ本物の騎士だった。苦しみ、啼きながら亡道の世界に呑み込まれていく人々の姿を見た途端、騎士の誇りが燃えあがり、自失から立ち直った。溶け落ちた鉄格子を跳び越え、呑み込まれようとしている人々のもとに駆けよった。
「がんばれ、しっかりするんだ!」
そう声をかけながら、看守のひとりにへばりついた亡道の世界を引きはがそうとする。しかし、すでに亡道の世界はその看守の体とひとつになっていた。亡道の世界を引きはがそうとすれば看守の体も一緒に引っ張られてしまう。まるで、看守の体そのものがネトネトしたアメーバにかわってしまったかのように。
それでも、ルキフェルは必死に亡道の世界を引きはがそうとした。助けようとした。それが、まったくの無駄な努力であることに気がつくまでに長い時間はかからなかった。
目の前で世界のすべてが混ざっていく。
溶けあっていく。
助けて、助けて、と、啼きながらひとつになっていく。
ルキフェルはその様をただ立ち尽くしながら眺めていることしかできなかった。騎士の誇りも、鍛え抜かれた剣技も、いまこの場では人々を救う役には立たなかった。
――はははは。
――はははははは。
笑い声がした。背中から。ルキフェルは振り返った。そして、見た。いま、この場にいるはずのない存在がいることを。
「きさま! 亡道の司!」
秘密の地下施設に幽閉され、身動きひとつとれないはずの亡道の司。それがいま、自分の目の前に立っていた。目の前にいて高らかな笑い声をあげていた。ルキフェルの端正な顔に怒りが爆発した。
「亡道の司! これは、きさまの仕業か⁉」
「はははは。そうだ。我がやった。ならば、どうする? 小さき人間よ」
「倒す!」
「倒す?」
「おれは騎士だ。きさまを倒し、人々を、この国を救う!」
「はははは。愚かなり、小さき人間よ。人間風情がこの亡道の司を倒せると思うか」
「千年前、人類はきさまを倒した。だからこそ、いまのおれたちがいる。ならば、今度も倒せる!」
その叫びと共に――。
ルキフェルは亡道の司に突進した。
その身には武器のひとつもない。
騎士の証たるサーベルもない。
しかし、そんなものは不要。武器は鍛え抜いた己の肉体。亡道の司を倒すものは騎士の使命感に燃えあがる苛烈なる意思。その意思と決意のすべてを込めた拳が亡道の司に叩き込まれる。
「なにっ……⁉」
ルキフェルの拳はなんの抵抗もなく亡道の司に吸い込まれた。まるで、その場にいるのは空気中に浮かぶ絵で、実体などなにもないかのように。
亡道の司の手がルキフェルに伸びた。その顔面をつかんだ。その手のひらを通じてルキフェルの肉体に、精神に、亡道の世界が侵入してくる。隅々までも侵食してくる。ルキフェルという存在そのものを食い尽くし、別のモノへとかえようとする。
「あっ……があああああっ!」
ルキフェルは叫んだ。
いや、それはもはや、『ルキフェル』と言っていい存在だったのかどうか。
その叫びと共にルキフェルの姿がかわる、かわる、かわっていく。
その変異が終わったとき、そこにいたのは鎧に身を包んだひとりの騎士。その全身からはまぎれもない亡道の世界の気配が立ちのぼっていた。
パンゲア最強の騎士はいま、亡道の騎士へと成り代わったのだ。
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