婚約破棄からはじまる追放された令嬢たちが新しい世界を作り、人類を救う物語3 〜歴史の決着篇〜

藍条森也

文字の大きさ
6 / 12
第一話 宣戦

六章 未来を勝ち取るために

しおりを挟む
 「都市としもう国家こっかとやらを導入しろだと⁉」
 「我らの領地を他国に譲り渡せと言うのか」
 ズマライとヴォルフガングが口々に叫んだ。
 ハリエットの言葉に驚愕きょうがくしたのは武闘派のふたりだけではない。温厚なエリアス、高貴にして清楚なる巫女ハクランもまた、驚きのあまり両目を大きく見開いている。
 ハリエットは根っからの武人であるふたりの王の叫びにも負けず、真っ向から諸国の王たちを見つめ返した。そのなかでアンドレアとジェイのふたりは密かに全身の筋肉に力を込め、いつでも飛び出せるように準備していた。ズマライやヴォルフガングが激昂げっこうしたとき、いつでも飛び出して立ちはだかれるように。
 ハリエットは諸国の王一人ひとりと目を合わせながら言った。
 「考えてみてください。もし、なにもしないままこの戦いが終わったらどうなるか。忘れたわけではないでしょう。わたしたちは、いえ、人類は、鬼部おにべの侵略がはじまる前から人間同士で争っていたのです。いま、人間同士の争いがないのは鬼部おにべと戦うために力を合わせているからに過ぎません。それなら、鬼部おにべとの戦いに勝利したら?
 また人間同士の争いが起こるのではありませんか? そんなことになったらこの戦いになんの意義があると言うのです?
 人と人が殺しあう権利を取り戻す。
 そんな目的のために鬼部おにべと戦うのですか? 膨大な被害を出して得るものがそんなことでいいのですか?
 それに、アーデルハイドさまのおっしゃるとおりなら単に鬼部おにべを負かすだけではこの戦いには勝てない。
 『人類にはこの世界を担う資格がある』
 そう証明し、天上の神々を納得させなければならない。それができなければ今回の戦いで鬼部おにべに勝ったところでいつかまた同じことが起こる。未来みらい永劫えいごう鬼部おにべとの戦いをつづけるのですか? わたしたちの子や孫や、さらにその子たちにこんな悲惨な経験をさせつづけるのですか? それとも……天上の神々にいくさを仕掛け、屈服させるのですか?」
 「それは……」
 さしものズマライが口ごもった。いかに『武人むじん』の異名をとる勇猛なるハーンと言えど『天上の神々にいくさを仕掛ける』となれば心に怯むものがある。
 「お話はわかりました。ですが……」
 温厚なエリアスが控えめな抗議口調で言った。
 「いままでの国の在り方を否定するような、そのような大がかりな改革をする必要があるのですか? 戦争を起こさないよう各国で条約を結べばいいのでは?」
 「条約はこれまでにも幾度となく結ばれてきました。それが守られた試しがありましたか? 戦争をしては和解し、条約を結び、その条約が破られ、戦となる。その繰り返し。今度はうまく行く。条約を結ぶことで戦争のない世界が出来上がる。そんな風に言うことが出来るのですか?」
 「いえ……」
 「しかし、都市としもう国家こっかとやらが実現したとして、それで戦争のない世界が出来るという保証はあるまい」
 エリアスが一言も言い返せずに押し黙ったあと、ヴォルフガングが言った。
 「それはそのとおりです。ですが、なにもしなければなにもかわらない。それだけは確かです。いままでとはちがう世を求めるのなら、いままでとはちがうことをしなければならない。それも、上辺ばかりをかえるのではない。根本的にかえなければならないのです。
 『誰もやりたくないが誰かがやらなければならない仕事』がある限り、差別はなくならない。同様に『戦争を起こす理由』がある限り、どう戦争反対を唱えたところで戦争はなくならない。戦争を起こさないためには『戦争を起こす理由のない世界』を作らなくてはならないのです。都市としもう国家こっかはそのための試みのひとつ。
 たしかに、都市としもう国家こっかには戦争をなくすことは出来ないかも知れない。でも、それでも、戦争をなくすために世界をかえることはできる。その実例を示しておけば、そのための試験が繰り返され、いつかは本当に戦争のない世界を作れるときもくるでしょう。わたしはそのための第一歩を踏み出したいのです」
 誰かが最初に一歩を踏み出さない限り、永遠に目的地にたどり着くことは出来ないのですから。
 ハリエットはそう言い切った。
 「ですが……」と、巫女女王ハクラン。
 「わたしたちがその提案に賛成したとして、どれだけの効果があると言うのです? この大陸には他にも多くの国があります。わたしたちだけが都市としもう国家こっかとやらを導入したところで、他の国々が習わなければ意味はないのでは?」
 「それこそ、実際にやってみなければ出来ないことでしょう。わたしたちがまず導入することでその効果を確かめる。それによってより良い世界が出来ると実証されれば他の国も真似る。やがては、大陸中に広まる。
 逆に、うまく行かないことがわかればその試みは消滅する。それだけのこと。試してみなければなにもはじまりません」
 「諸王陛下」
 それまで黙っていたアーデルハイドが口を開いた。かのらしい、上品で高貴だが芯の通った力強い声で。
 「目覚めしものはわたしに言いました。
 『ハリエットが自分の文明を生み出し、人類すべてに広がったなら、『世界を滅ぼさない文明』が築かれよう。そのような文明をもった人類であればまさに天帝の理想そのまま。人の歴史こそが選ばれよう』と。
 都市としもう国家こっかこそが目覚めしものの語った『世界を滅ぼさない文明』でしょう。ならば、都市としもう国家こっかを実現させれば人類の勝利。手をこまねいて実現せずにいれば、かんぜみ部族が自分たちの文明を鬼部おにべ全体に広めることになる。そうなれば歴史は鬼部おにべのものとなり、わたしたち人類の歴史は消滅することになる。みすみす、そのような事態を招くのですか?」
 ドンッ! と、高く、荒っぽい音が鳴った。
 アンドレアだった。アンドレアがその拳で思いきり卓を叩いたのだ。世界の果てまで届けとばかりに大きな声で叫んだ。
 「我がレオンハルトは都市としもう国家こっかを導入する!」
 「なんだと⁉」
 「正気ですか、アンドレア陛下⁉」
 ズマライが叫び、エリアスが声をあげた。温厚で礼儀正しいエリアスにして一国の王相手に『正気ですか』などと言う失礼な物言いをしてしまう。それぐらい、アンドレアの宣言は衝撃的なものだった。
 「むろんだ」
 アンドレアは堂々と胸を張って答えた。
 「わたしは正気だし、本気でもある。わたしは母だ。母となってそれまでは見えなかった様々なものが見えるようになった。そのひとつがいくさになれば真っ先に死んでいくのは子どもたちだと言うことだ。
 本来ならば食糧を生産し、運ぶための人手がいくさにとられ、生産量は減り、流通もとどこおる。飢えが広がれば抵抗力のない幼子おさなごたちは真っ先に死んでいく。成長して騎士となり、戦場で堂々と戦い、死んでいくならまだしも、幼く無力な頃に飢えて死んでいくなど母として耐えられん。それは、そんな世界を作ってしまったすべてのおとなの責任であり、罪。わたしはそんな世界を残し、子殺しの罪を背負う気はない。それを防ぐためにできることがあるならやるべきだ」
 それこそがすべてのおとなの義務だ。
 アンドレアはそう言い切った。
 「しかし、アンドレアどの。本気で自分の国を他国に譲り渡すおつもりなのか?」
 ヴォルフガングの言葉に――。
 アンドレアはニヤリと笑って見せた。
 「これはおかしなことを言う、ヴォルフガングどの。都市を奪われる心配ばかりするとは、貴国はよほど民に苦しい思いをさせているのかな?」
 「馬鹿な! なにを言う。我が国は常に民のことを思い、民に尽くしておる!」
 「ならば。なぜ、他国に都市を奪われる心配をする必要がある? 自国が優れた統治をしているという自負があるならむしろ、他国の都市を自らの都市にする好機ととらえるべきではないか。それが出来ないと言うのであれば結局、自国の統治はろくでもないものだと自白してるも同然だと思うが如何いかん?」
 アンドレアは挑発するように笑みを浮かべながら諸王たちの顔を見回した。
 全員が押し黙っていた。そのような言い方をされては異議を唱えることは自分たちの統治は他国に劣ると認めるのも同じ。王としてそんなことができるはずはなかった。
 このような論法で反論を封じるなど本来、単純な武人であるアンドレアにはらしくないことだった。国王となり、少しは成長したらしい。
 「……わかりました」
 エリアスが溜め息まじりに言った。
 「たしかに、なにもかえようとしなければいままでと同じ。鬼部おにべに勝ったところで、人間同士の戦いがまっているだけでしょう。
 人と人が殺しあう権利を取り戻すために鬼部おにべと戦う。
 そんな無意味なことをするわけにはいきません。スミクトル国王として都市としもう国家こっかに賭けてみましょう」
 「わたしも賛同します」
 次いでハクランが言った。
 「我がオウランは文化と芸術には秀でていても武力には劣る。戦乱となれば他国に呑み込まれる危険の多い国です。国民を守るため都市としもう国家こっかを導入しましょう」
 全員の視線が残るふたり、北の雄国オグルの王ヴォルフガングと、遊牧国家ポリエバトルのズマライ・ハーンに集中した。ふたりは同時に溜め息をついた。それだけで部屋中の空気が動くほどの豪快な溜め息だった。
 「……よかろう。我がオグルも賛同しよう」
 「……我がポリエバトルの統治は万全であり、他のどの国にも負けん。都市の側が所属する国を選ぶというなら都市としもう国家こっかは我が国にとってもっとも有利となる。導入すべき理由しかないな」
 ここに――。
 諸国連合において史上初の都市としもう国家こっかの導入が決定した。
 ハリエットは頭をさげた。そして、覚悟と決意を込めて宣言した。
 「我々、諸国連合はここに正式に都市としもう国家こっかの導入を宣言します。そして、鬼部おにべとの戦いに打ち勝ち、天上の神々を納得させます。例え、鬼界きかいとうの人間たちを滅ぼそうと……わたしたち人類の歴史を勝ち取ります!」
           第一話完
           第二話につづく
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています

藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。 結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。 聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。 侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。 ※全11話 2万字程度の話です。

JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」 高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。 そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。 でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。 昼間は生徒会長、夜は…ご主人様? しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。 「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」 手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。 なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。 怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。 だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって―― 「…ほんとは、ずっと前から、私…」 ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。 恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。

冤罪で辺境に幽閉された第4王子

satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。 「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。 辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。

つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました

蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈ 絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。 絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!! 聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ! ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!! +++++ ・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)

おっさん武闘家、幼女の教え子達と十年後に再会、実はそれぞれ炎・氷・雷の精霊の王女だった彼女達に言い寄られつつ世界を救い英雄になってしまう

お餅ミトコンドリア
ファンタジー
 パーチ、三十五歳。五歳の時から三十年間修行してきた武闘家。  だが、全くの無名。  彼は、とある村で武闘家の道場を経営しており、〝拳を使った戦い方〟を弟子たちに教えている。  若い時には「冒険者になって、有名になるんだ!」などと大きな夢を持っていたものだが、自分の道場に来る若者たちが全員〝天才〟で、自分との才能の差を感じて、もう諦めてしまった。  弟子たちとの、のんびりとした穏やかな日々。  独身の彼は、そんな彼ら彼女らのことを〝家族〟のように感じており、「こんな毎日も悪くない」と思っていた。  が、ある日。 「お久しぶりです、師匠!」  絶世の美少女が家を訪れた。  彼女は、十年前に、他の二人の幼い少女と一緒に山の中で獣(とパーチは思い込んでいるが、実はモンスター)に襲われていたところをパーチが助けて、その場で数時間ほど稽古をつけて、自分たちだけで戦える力をつけさせた、という女の子だった。 「私は今、アイスブラット王国の〝守護精霊〟をやっていまして」  精霊を自称する彼女は、「ちょ、ちょっと待ってくれ」と混乱するパーチに構わず、ニッコリ笑いながら畳み掛ける。 「そこで師匠には、私たちと一緒に〝魔王〟を倒して欲しいんです!」  これは、〝弟子たちがあっと言う間に強くなるのは、師匠である自分の特殊な力ゆえ〟であることに気付かず、〝実は最強の実力を持っている〟ことにも全く気付いていない男が、〝実は精霊だった美少女たち〟と再会し、言い寄られ、弟子たちに愛され、弟子以外の者たちからも尊敬され、世界を救って英雄になってしまう物語。 (※第18回ファンタジー小説大賞に参加しています。 もし宜しければ【お気に入り登録】で応援して頂けましたら嬉しいです! 何卒宜しくお願いいたします!)

人質5歳の生存戦略! ―悪役王子はなんとか死ぬ気で生き延びたい!冤罪処刑はほんとムリぃ!―

ほしみ
ファンタジー
「え! ぼく、死ぬの!?」 前世、15歳で人生を終えたぼく。 目が覚めたら異世界の、5歳の王子様! けど、人質として大国に送られた危ない身分。 そして、夢で思い出してしまった最悪な事実。 「ぼく、このお話知ってる!!」 生まれ変わった先は、小説の中の悪役王子様!? このままだと、10年後に無実の罪であっさり処刑されちゃう!! 「むりむりむりむり、ぜったいにムリ!!」 生き延びるには、なんとか好感度を稼ぐしかない。 とにかく周りに気を使いまくって! 王子様たちは全力尊重! 侍女さんたちには迷惑かけない! ひたすら頑張れ、ぼく! ――猶予は後10年。 原作のお話は知ってる――でも、5歳の頭と体じゃうまくいかない! お菓子に惑わされて、勘違いで空回りして、毎回ドタバタのアタフタのアワアワ。 それでも、ぼくは諦めない。 だって、絶対の絶対に死にたくないからっ! 原作とはちょっと違う王子様たち、なんかびっくりな王様。 健気に奮闘する(ポンコツ)王子と、見守る人たち。 どうにか生き延びたい5才の、ほのぼのコミカル可愛いふわふわ物語。 (全年齢/ほのぼの/男性キャラ中心/嫌なキャラなし/1エピソード完結型/ほぼ毎日更新中)

貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。

黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。 この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。

処理中です...