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王国編
2年の月日。
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~グレン視点~
あぁ。嫌じゃ。また予算を考え直さんと...。
「黒め...」
あやつが学校で教師を始めてから生徒の質が一気に伸びだした。
だが、それに伴うグラウンドの拡張。結界の強化。またそれの維持費。人件費。はぁ...。
こりゃまずいな。
「ベル。お主の弟子がな...。」
わしがベルにそう言うと
「馬鹿弟子が迷惑かけるな!」
そういい凄く嬉しそうに笑う。
はぁ...。こやつの笑顔には勝てんな。弟子達の成長が嬉しいようじゃ。
さて、本格的にどうすればよいかのぅ。
「隣国のアークセイドに質がよく安いレンガが開発されたそうだ。それで埋め合わせれば大分安くなるぞ。」
そうわしに言ってきおったのは『剛力』のアレクじゃった。
こやつ。暇だからって最近入り浸りすぎじゃろ。
「アレク。暇か?」
「あぁ。暇だな。」
「レンガ買ってきて欲しいんじゃが。馬車出すと高くつくんじゃ。」
「あぁ。いいぞ。」
そんなこんなでわしはアレクにお使いを頼んだ。
アレクじゃったら半日くらいで帰ってこれるじゃろ。
馬車で3日くらいの距離だし。
「頼んだぞ。」
わしがそういうとか
「あぁ。すぐ帰ってくる。」
そういって身体能力を最大限まで向上させ、わしの目にもとまらん速さで『走った』。いつにもましてむちゃくちゃなやつじゃな。
その時ちょうど黒が王の間に入ってきた。
「アレクさんどこ!?午後の授業手伝って欲しかったんだが!」
最近仲が良いのぉ。こやつら。
「アレクはお使いじゃ。」
わしがそう言うと黒は
「えぇ!くっそぉ!またドタキャンかよ!」
そう言ったのだった。
黒達がこの世界に来て約2年。修行期間を合わせれば5年が経とうとしておった。
しかし雪やともはるはまだ帰ってこない。
だがあいつらは各地でむちゃくちゃやっとって、
雪は魔王討伐。ともはるは白龍討伐。
と話題にことかかん。
無事にやっとるそうでよかったの。
だがわしはこの時気づかんかった。
平和な世が徐々に脅かされていっとることに。
あぁ。嫌じゃ。また予算を考え直さんと...。
「黒め...」
あやつが学校で教師を始めてから生徒の質が一気に伸びだした。
だが、それに伴うグラウンドの拡張。結界の強化。またそれの維持費。人件費。はぁ...。
こりゃまずいな。
「ベル。お主の弟子がな...。」
わしがベルにそう言うと
「馬鹿弟子が迷惑かけるな!」
そういい凄く嬉しそうに笑う。
はぁ...。こやつの笑顔には勝てんな。弟子達の成長が嬉しいようじゃ。
さて、本格的にどうすればよいかのぅ。
「隣国のアークセイドに質がよく安いレンガが開発されたそうだ。それで埋め合わせれば大分安くなるぞ。」
そうわしに言ってきおったのは『剛力』のアレクじゃった。
こやつ。暇だからって最近入り浸りすぎじゃろ。
「アレク。暇か?」
「あぁ。暇だな。」
「レンガ買ってきて欲しいんじゃが。馬車出すと高くつくんじゃ。」
「あぁ。いいぞ。」
そんなこんなでわしはアレクにお使いを頼んだ。
アレクじゃったら半日くらいで帰ってこれるじゃろ。
馬車で3日くらいの距離だし。
「頼んだぞ。」
わしがそういうとか
「あぁ。すぐ帰ってくる。」
そういって身体能力を最大限まで向上させ、わしの目にもとまらん速さで『走った』。いつにもましてむちゃくちゃなやつじゃな。
その時ちょうど黒が王の間に入ってきた。
「アレクさんどこ!?午後の授業手伝って欲しかったんだが!」
最近仲が良いのぉ。こやつら。
「アレクはお使いじゃ。」
わしがそう言うと黒は
「えぇ!くっそぉ!またドタキャンかよ!」
そう言ったのだった。
黒達がこの世界に来て約2年。修行期間を合わせれば5年が経とうとしておった。
しかし雪やともはるはまだ帰ってこない。
だがあいつらは各地でむちゃくちゃやっとって、
雪は魔王討伐。ともはるは白龍討伐。
と話題にことかかん。
無事にやっとるそうでよかったの。
だがわしはこの時気づかんかった。
平和な世が徐々に脅かされていっとることに。
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