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File.1  集いし者たち

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 扉をこっそり開けて中の方を見ると、普通の文芸部員の部室だった。

 壁には多くの棚が置いてあり、その中に本がずらりとならんである。

 中央には、コタツが置いてあり、奥にはパソコンや電子機器が置いてあるようだ。

 制服姿の男女が何か話をしている。

 本当にここは文芸部なのだろうか。明らかに私物化されているようにしか見えない。

 文芸部部室の前でコソコソと中を窺っていると、廊下を通る教師がこちらを見てきた。

「…………」

 溜息をもらして、顔を合わせないようにする。
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