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第2話  二人の魔導師

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「今日からこのクラスに転校する白雪真彩さんです。白雪さん、自己紹介をお願いできる?」

「はい、分かりました」

 『白雪』と言われた少女は、黒板に自分の名前を書き、振り替えって一礼する。

「今日からこのクラスに転校してきた白雪真彩しらゆきまやと言います。父親転勤で、この街に引っ越すことになりました。今日から一年間、よろしくお願いします」

 最後に愛想よく微笑むと、クラス中の男子たちは大盛り上がりしていた。

「悪魔だ……」

 和哉は呆然としてその場に座ったまま頭を抱えた。

「じゃあ、白雪さんは……あそこでいいわね。一ノ瀬君の隣の席に座ってもらおうかしら」

「分かりました。一番後ろの席ですね」

 真彩は返事をすると、和哉が座っている席の方へと近づいてくる。北高の女子のブレイザーを着ている。あの少女があの時の魔導師だと思うと、イメージしにくい。
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