上 下
56 / 76
第3章  失われた魔法と無力の魔導師

しおりを挟む
「一ノ瀬君、何をしているの?」

「うわっ!」

 後ろから誰かに声を掛けられた。和哉は背筋が凍って、綺麗に直立する。

 真彩は「はぁ……」と溜息をついて、額に手を当てた。

「うぉあ……赤舞。どうしてここにいるんだ?」

 驚いた和哉は振り返って尻もちをつく。

「そこを歩いていたら二人の姿が見えたからね。何をしているんだろうと思って……」


 鈴鹿は笑顔を見せて、和哉の肩を軽く叩く。

 ————こいつ、球に神出鬼没して来るからな。全く、気配が読み取れなかった……。

「それでお二人は何を話していたのかなぁ? 白雪さんに怪しいことしてないよね?」

 ニヤニヤしながら面白そうに和哉をつついてくる鈴鹿」
しおりを挟む
1 / 5

この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!

獣人の恋人とイチャついた翌朝の話

BL / 完結 24h.ポイント:163pt お気に入り:29

大好きなあなたを忘れる方法

恋愛 / 連載中 24h.ポイント:9,687pt お気に入り:1,013

悪徳令嬢はヤンデレ騎士と復讐する

ファンタジー / 完結 24h.ポイント:553pt お気に入り:258

私の初恋の人に屈辱と絶望を与えたのは、大好きなお姉様でした

恋愛 / 連載中 24h.ポイント:3,112pt お気に入り:95

一希児雄 怪奇短編小説

ホラー / 連載中 24h.ポイント:0pt お気に入り:1

初恋の王女殿下が帰って来たからと、離婚を告げられました。

恋愛 / 連載中 24h.ポイント:70,297pt お気に入り:6,933

突然訪れたのは『好き』とか言ってないでしょ

BL / 完結 24h.ポイント:78pt お気に入り:24

処理中です...