みんなの心の傷になる死にキャラなのに、執着重めの皇太子が俺を死なせてくれない

兎束作哉

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番外編 新たな時代を切り拓く一歩

何か読み間違えている

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(氷の……薔薇?)


 伸びたツタはシュルシュルと戻っていくと、玄関を施錠でもするように巻き付き、そして薔薇の形になった。その不思議な光景の一部始終を瞬きすることなく見ていたため、本当に花が咲くような動作でびっくりしてしまった。開いた口がふさがらず、ゼラフも横目にそれを見ていたようだが、驚いて目を丸くしていた。
 それはまるで生きているもののようだったから。


(母上がかけた魔法……何だよな……?)


 元ハーゲル男爵領にかけられた魔法のほとんどは、母上の魔法によるものだ。この屋敷も母上の魔法によって凍り付いているはず……調査をしようにも、調査できる部分があまりにも少なすぎるため、謎が解明していない。だから、母上の魔法だろうという呈で進んでいるのだが、その前提自体が間違っているとでもいうのだろうか?
 母上にそんな力があった……俺はあると思っているし、実際に俺よりも氷帝の血を濃く継いでいる母上だからこそ、出来る芸当だとも思っている。
 もちろん狭いとはいえ、領地一つ分を凍り付かせる魔法を使えば相当な魔力を外に放出することになるし、何より身体に負担がかかるはず……そのこともあって母上の寿命は平均よりも短かったんじゃないだろうか。

 だが、それも間違いだとすれば……


「今起きたこと、夢じゃねえよな」


 ゼラフが言葉を途切れさせながら言う。
 彼にしては珍しい反応で、思わず見下ろしてしまった。そういえば彼を助ける際に押し倒したんだなと思い出し、退こうとする。しかし、ゼラフに止められてしまい敵わなくなった。
 幸い彼の背中には雪のクッションがあり、頭を打ったとはいえそこまで重症ではない。少し痛くて冷たいと感じるくらいだろう。
 彼が動こうとしないのは、魔力を大量に消費しすぎて疲れたせいだろう。魔力が無限にあるとはいえ、魔力を身体から放出する行為というのはそれなりに負荷がかかる。あれだけ大量の魔力を使い、高出力な魔法を使ったのだ。疲れるに決まっている。
 ねぎらいの言葉をかけつつも、俺もゼラフと同じように今の光景が信じられなさ過ぎて言葉を失ってしまっていた。


「……夢、じゃない。はず。だって、痛い」


 自分の頬をつねり痛みを確認する。
 あまりに有名なやり方で試したため、ゼラフがぷっと噴き出して笑っていた。


「何やってんだよ。痛かったから夢じゃないって? 夢じゃねえよ……ただ、俺も信じられないだけで……夢じゃねえ」


 ゼラフは、信じられないし、信じたくないなといった具合に言葉を吐いた。
 そして、疲れているのか俺から手を離し目を閉じる。
 先ほどのツルが攻撃してくる様子もなければ、屋敷が唸っている様子もない。俺たちが来たときと変わらずそこにそびえたっているだけだ。それが一層恐怖を増すが、こちら側が何もしなければアクションを起こさないのだろう。もし、侵入者を撃退するような魔法がかかっているのであれば、敷地内に入った時点でやられていたはずだ。また、フロリアン卿も事前に何かあるのであれば言っているはず。それを踏まえると、今回のことは予想外の出来事だったらしい。
 ますます謎が深まっていく。


(母上にとって監獄のような場所であったとするなら……ここは壊されたほうがいいわけで)


 魔法は術者の心を映す鏡でもある。
 母上は自分の血や一族について強い嫌悪感を抱いていた。だから、自分の寿命が尽きようがどうなろうが、自分の代ですべてを終わらせるつもりでいた。ならば、この屋敷も取り壊されてしまったほうがいいと思うのが一般的ではないだろうか。
 なのに、先ほどの魔法はここを守るように俺たちに牙をむいた。
 術者が死んでもう何十年も経つというのに、この屋敷を守らなければならないんだという使命感を持っているように。


「皇后陛下、ヴィルベルヴィント公爵、無事ですか」
「フロリアン卿。はい、何とか」


 かけつけたフロリアン卿はこれまた意外と焦っているような表情で俺たちを見た。口から吐き出される息は白く、俺たちの表情を見た後安堵を浮かべる。
 ゼラフはひらひらと手を振って大丈夫アピールをしていたが、他の貴族だったらなんてみっともないなんて言われていたところだろう。でも、彼もかなり疲れているのだ。フロリアン卿もそれを十分理解しているようで「ヴィルベルヴィント公爵、お疲れさまでした」とねぎらいの言葉をかけている。ゼラフはその言葉に対して何か返すことはなかったが、自分の力をもってしてでも破壊できなかったことに少し悔しさを覚えているようだった。
 それからしばらくして、ゼラフの上から退き、足や靴に入った雪を払う。
 ゼラフは魔塔の職員たちの力を借りながら体を起こしてもらっていた。顎で職員たちを使う姿は、それでいのか……と思ったが、彼らは一切文句を言わずゼラフを助けていた。魔塔の職員からしてみれば、ゼラフも死なれては困る研究対象のようなものなのだろうし、何より彼が今後ステュルカ聖王国と対峙する際のキーマンになるとも確信しているから丁重に扱うのだろう。また、フロリアン卿にそう言われているのかもしれない。
 ゼラフも雪を払いながら、気の抜けるような欠伸をくぁああ……と一度する。目に溜まった涙は、凍り付く前に拭って、俺のほうを見た。


「もう大丈夫?」
「魔力は戻りつつあるし、今日は後もう一回試せるくらいだな。つっても、さっきと同じことになりかねねえだろうし、この屋敷が生きてるっつうなら、俺が魔法を使おうとした瞬間に仕留めようとしてくるだろうな」
「確かに可能性はあるね……」


 殺意を感じた。

 術者のいない魔法に意思は宿るものなのか。
 屋敷を明確に破壊しようとしていたのかゼラフが本当のところ何を思っていたのかは分からない。でも、そういった感情を読み取ってこの屋敷を壊すというのなら容赦しない、と魔法がゼラフを襲ったという可能性は考えられる。それもまた、不思議な話であり、前代未聞だ。


(い……や、魔法は術者の意志に反して発動するときがある)


 魔力とは人間を生かす生命エネルギーのようなものであり、血液と似たものだ。でも、それがたまに意志を持つときがある。その人間と切り離されてというか、その人間が死なないように守る……みたいな。
 魔力が個としての意志を持つ瞬間があるのだ。
 俺も実際に経験したことがある。それでも、にわかには信じられない話だが。


(ありえる……のか?)


 母上の残した魔力か、あるいは別の何かがこの屋敷を守ろうとしているのが感じられた。この屋敷にいったい何が隠されているというのか。
 俺はゼラフの無事をもう一度確認したあと、フロリアン卿のほうによる。


「フロリアン卿、先ほどのあれどう見ますか?」
「とても不思議な現象ですね」


 フロリアン卿はたった一言そう言うと、屋敷のほうに目を向けた。多分、今彼の頭の中では様々な想像や可能性が巡っているのだろう。邪魔してはいけないと、俺はそれ以上の言及をしなかった。
 俺もその間に何か考えられることはあるかと思考を巡らせてみるが、今起きた現象があまりにも衝撃的なもの過ぎて理解が追い付いていない。
 魔力探知がほとんどできなくなってしまった俺は、あの魔力の元が誰のものであるかすらわからなかった。


「ゼラフ。あの魔力……魔法って母上のものなのかな」
「さあ。俺は、メリッサ・エヴィヘット公爵夫人の魔力について知らねえ。お前に似たものであることは分かるが、そうなるとハーゲル一族も似たような魔力になるだろう。微々たる違いはあるが、大抵はその家族のものに寄ることが多い。だから、誰というものまで判別できない」
「じゃあ、人間のものであるかどうかは?」


 俺の質問にゼラフは眉間にしわを寄せる。
 少し詰め寄りすぎただろうか。
 俺は口を閉じたが、それに気づいたのか彼は「怒ってねえよ」と一言付け加えた。


「危険な目に遭ったのに、すぐに分析してって頼んだの悪かったって思ったから……」
「別にわるかねえよ。早く検証だの分析だのやったほうがいい。感覚を忘れちまうからな。ただ、本当に難しいところだ。人間のものであると仮定して、メリッサ・エヴィヘット公爵夫人はすでに亡くなっているわけだ。その魔力が今もこの領地に残り続けているのは氷帝が生きているからとか……まあ、そう言われているじゃねえか。だが、実際のところ本当にそうなのだろうか? つってな」
「誰かが、この領地の中にいるってこと?」


 人も住めないような氷に閉ざされたこの領地に人が住んでいるというのだろうか。
 ゼラフはあくまで仮説の一つだとしたうえで、だが魔力は人間から発されたものでありそれがいつしか形を変え、この領地独特の何かと結びついて今の形になったのではないかと言ったのだ。それが、氷帝の心臓云々じゃないかというのがゼラフの見立てである。
 しかしそうなってくると、ここで氷帝の力を使えば、一生その魔法が稼働し続けることになってしまう。例えば、俺が今ここで氷魔法を使ったら、俺がなくなって何十年経ったとしてもそこに魔法が残り続けることとなるのではないかと。
 氷帝の心臓によって、それに付随する魔法がこの地に残り続ける――それが母上の残した魔法が今もなおここにあることを表しているのではないか。
 ゼラフの言っていることも理解できたし、その可能性は十分にあり得た。だが、今までに前例のないことだからそれを信じるにもっと確たる証拠的な何かが欲しかったのだ。


「調べて分かることなのかな? そもそも、氷帝の心臓がここにあるからといって……」
「その赤髪がいってることは、はんぶあってるの」
「ウヴリ?」


 俺たちの会話にまざってきたのはウヴリだった。よほど気に入っているのか、そのお団子をモチモチと触りながら俺たちに近づいてきている。彼女の後ろには小さな足跡が残っており、見れば何かを引きずったような痕も見られた。彼女の後方を見てみれば彼女の尻の付け根当たりくらいから尻尾のようなものが見える。
 そうだった、彼女は竜だったと思い出しながら俺はどういうことだと彼女に視線を向ける。
 ゼラフは、名指しをされ「へえ、俺の予想がちょっとはあってるってことか」と少し誇らしげに笑っていた。でも、半分ほどしかあっていないということは、半分は不正解ということだろう。何が間違っているというのだろうか。


「ウヴリ、半分あってて、半分不正解ってことだよね」
「そう……ここはおじいちゃんの心臓がねむるばしょ。だから、ふつうの土地とはぜんぜんかってがちがうの。この雪や氷が解けないのもおじいちゃんの心臓あっての現象……魔法を使った人間が死んでもかどうしているのは、そのせい……なんだけど」


 ウヴリはそこで言葉を区切ると、足元の雪をすくいあげる。小さな手のひらにこんもりと雪が積もりがそれはいつまでたっても溶ける気がしない。


「すべての雪と氷にも魔力が含まれてる。だから、とけない」
「自己再生機能があるってこと?」
「じこ、さいせい……たぶん、そう。人間の言葉わかんないけど」
「分かってんだろ……」
「ゼラフ、そんな言い方しないでよ……確かに、さっきの屋敷も破壊されている様子はちょっとあったけど、すぐに治っていたみたいだしね。ゼラフも実際のことろどうだった?」
「ん? ああ、言われてみれば削れている感覚があるような……つっても、押しきれない感覚はあったな。もともと壊せるとは思ってなかったが、屋敷にまとわりついている氷から攻撃を食らうなんて言うのは予想しなかった」


 参ったなあ……なんて、ゼラフは気の抜けるように言う。
 だが、壊せていないわけじゃなかったのか、と新たな情報を得た。しかし、あまりにも自己再生能力が高く、どれだけこちらが削ったとしてもものの数秒で再生されてしまえば意味がない。フロリアン卿の言っていた耐久戦の意味もようやく分かった気がした。

 ウヴリは、この土地にかぶさっている雪や氷はある一定の周期で自己再生するという。
 溶けた――と、以前報告にあったが、それはあくまで自己再生能力を失って溶けただけで、もしその力が残っていたなら永遠に雪は解けずにいたのだろう。やはり、魔力にも寿命というものが存在する。しかし、土地あるいは地面に近いものは氷帝の影響を受けるのか溶ける気配がないと。
 結論を急かすなら、ここら一体の雪をすべて溶かすには、自己再生能力が追い付かない炎かなにかで一気に殲滅するしかないということ。ちみちみ削っているようじゃすぐに回復されて、元通りになってしまう。
 フロリアン卿が諦める理由もよく分かる。


(それに、領地一帯に魔法をかけるって相当な魔力量が必要になるんじゃ……)


 ゼラフは無限に近い魔力量を持っているが、その質力はセシル以下である。そのため、屋敷に集中して氷を破壊しようとしていた。ここら一帯に魔法をかけることはできても、高出力でなければ氷を一掃できない。
 そうなってくると、セシルのような高出力の魔法を打てる人間が無限の魔力を持って……なんていうひっくり返るほどのチートを持っていなければハーゲル男爵領の氷や雪は解かせないと。もちろん、この屋敷も……


「ウヴリ、この屋敷には一体何があるの?」
「わからない」
「分からない……ああ、そうだよね。人間が眠っていても、ウヴリには……」
「わからない、から。こわい」
「え?」


 ウヴリは人間に興味がないだろうからとそういった類の言葉かと思っていたが、どうやら違うようだった。
 彼女はさすさすと自分の小さな両手で両腕を擦っていた。寒さに怯えているという感じではなく、恐怖で震えているように見えたため、俺は首をかしげる。彼女に怖いものなんてあるのだろうか? 一瞬思ったものの、俺はすぐさまその場に足をついて彼女の顔を覗き込む。その顔は白いような、青いような複雑な色をして見えた。


「ウヴリ、どうかした?」
「わかんない……たぶん、ふろりんがウヴリをここにつれてきたのは、この屋敷を見せるため。たぶん、おじいちゃんの力かなにかはあるんだけど、たぶん、たぶん、たぶん、それだけじゃない……」
「人間が介入している? あるいは、祖竜を生み出した女神が……?」


 ウヴリが恐怖心を抱くなんてそれくらいしかないだろう。
 俺もゼラフもそれくらいしか思いつかず、彼女の震えが収まるまで見守り続けることしかできなかった。ガタガタと震える彼女はただの少女にしか見えない。そして、あまりの恐怖にか少女の姿がだんだんと竜に近くなっていく。白い肌には黒いうろこが浮かんできて、その腕にも同じように硬そうな鱗が浮かび上がってくる。大きくて立派な尻尾もふるふると震えており、見るからに様子がおかしい。何をしてやれるわけでもなく、見守り続けることしかできない……が、とはいっても、彼女をこのままにすることもできない。
 一度、フロリアン卿を呼ぶかと立ち上がろうとすると、ウヴリが俺の服を引っ張った。


「いかないで。ニル」
「……ウヴリ。わ、分かった。行かないよ……話せることがあるなら、話してほしいんだけど……話せそう?」


 俺が言うと、彼女は首を二、三回横に振った。
 今の様子じゃ何も話せそうにないのか。
 氷帝がらみのことであれば、ここまで恐怖を抱くことはないだろう。まあ、可能性として氷帝がウヴリたちの知る時代のものとは形を変えている可能性も無きにしも非ずなのだが。
 彼女の震えはそこから来ているようなものには到底見えなかった。

 この屋敷には一体何が隠されているというのだろうか。

 そびえたつ小さな屋敷は、その瞬間だけ凶悪な魔王城に見えた。あふれ出る圧にオーラに、誰のものかは理解できない魔力が漂ってくる。それが寒さに強いはずの俺の身体を冷やしていくような気がした。
 俺もずっと鼻をすすり、頬に手を当てる。その頬は自分でも想像を絶するほど冷えており、その冷えの原因がどこからきているのかよく分からなかった。
 先ほどまで、ある程度の温かさはあったのに。まるで氷のように冷たくなっていたのだ。
 心臓が弱く鼓動する。何か危険を知らせるように、ドクン、ドクンと早鐘を打っていた。


「どうかしましたか」
「フロリアン卿、それがウヴリの様子が……」


 俺たちの異変に気付いて飛んできたフロリアン卿が彼女の姿を見て目を見開いた。今までに見たことのない症状なのか、フロリアン卿も少し動揺しているように見える。

 竜は人間たちよりはるかに知性を持っており、人間に一度封印されたとはいえそこまでの恐怖心はないとばかり思っていた。恐怖するのなら、細菌――竜の自我を破壊するあのヒルのような訳の分からない存在だけだと思う。
 だが、あの細菌がここに現れた様子はない。それに以前、フロリアン卿にはあの細菌が近づかないようにとウヴリには細菌に人間と竜の認識を曖昧にさせる魔道具を持たせているといっていた。もちろん、細菌はそういった類のものを潜り抜けて来るらしいので百パーセント防げているわけではない。ただ、魔塔の人間や俺たちがいる現在細菌もすぐに表れないだろうとのこと。
 それに頻繁に出現するものでもないという。出現理由も謎らしく、すべてが謎に包まれているのだとか。こちらも研究が進んでいないといっていた。

 フロリアン卿はウヴリの肩に手を置いて「大丈夫ですか」と呼びかける。でも、ウヴリはフロリアン卿がきても応答しなかった。それどころかさらに頭を抱え込んで震え出し、服を突き破って翼をはやした。半分以上竜の姿に変化し、不安が抑えきれていない様子だ。彼女は何に怯えているというのだろか。
 フロリアン卿は、彼女に鎮痛剤を打つよう魔塔の職員たちを呼びつけた。だが、その前にウヴリは首を左右に高速でふって「こわい、ちがう、こわい、こわい、こわい」と言葉を繰り返し、そして次の瞬間には俺たちを振り切って空高く飛び上がってしまった。
 そのまますぐに空の海をかき分けて俺たちの目ではおえないところまで行ってしまう。


「ウ、ウヴリ……」


 フロリアン卿はすぐに彼女の後を追うよう、早急に指示を出していた。あまりにも早い対応。ゼラフはその様子を眺めていたが、俺はウヴリがここから逃げ出してしまったことに衝撃を覚えて動けなかった。
 これまた一瞬の出来事で俺は彼女によって裂かれた青い空を見上げる。雲の割れ目から見えた空は、俺の瞳の色と同じ色をしていた。

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