みんなの心の傷になる死にキャラなのに、執着重めの皇太子が俺を死なせてくれない

兎束作哉

文字の大きさ
517 / 551
番外編 新たな時代を切り拓く一歩

どっちかなんて選べないよ

 
「ねえ、にぅ、みてた? みてたよね?」
「見てたよ。風魔法使ってたのちゃんと見てた。すごかったよ」
「どのくらいすごかった?」


 ディーデリヒ先生が帰ってからずっと魔法の自慢をしている我が子。とても頑張ったんだなというのが伝わってきたし、必死に自慢していてすごさをわかってもらおうとしているのが愛おしい。最近まとまった時間一緒にいることができなかったから、この際たくさんフィルマメントのことを甘やかして、たくさん話を聞いてあげたいと思った。
 だが、俺があまりにもうんうんと頷くものだから聞いていないな? と思われたらしく、ぷくぅと頬を膨らましていた。

 怒っている様子もかわいい――が、へそを曲げられては困るので、両手を広げて「このぐらい」とフィルマメントの魔法のすごさを表現してみた。
 実際に、この年であれだけの魔法を使えるのは本当に稀……いや天才の域だ。セシルですら天才だと忖度なしに言っていたのだから間違いない。俺たち二人の血を引いているからなのか、はたまた祝福の花から生まれたからなのか。それともただ単にフィルマメントが天才だからか。この子は天才だし、努力もできるいい子だからすぐに魔法を習得できたのだろう。強い探求心と好奇心が、魔法を習得するに至るまでになったんじゃないかと思う。魔法はイマジネーション力が大事だからだ。
 子どものころのほうが豊かな創造力を持っているから、それも大きな原動力となったに違いない。
 最もこのまま調子に乗りすぎて、強大な力を制御できなくなるのが怖いので、そこのところはディーデリヒ先生や俺たちが日ごろから見ていかなければならないだろう。
 俺は頑張って両手で表現してみたが、フィルマメントはお気に召さなかったらしい。


「そんなんじゃないもん。ふぃるもっとすごいもん」
「ごめん、俺の腕短いから……」


 俺がそう言うとなぜかガーンとショックを受けていた。
 どうしてそんなにショックを受けることがあるのかと見ていれば「ふぃるのうでものびないの?」と悲しそうに聞いてくる。まさか、俺が手が短いから、自分も成長しないと思っているのだろうか。
 別に腕は短くない……し、長すぎても困るのだが、フィルマメントに今の言葉はぐっと胸に突き刺さってしまったらしい。


「の、伸びるよ。まだまだフィルは成長期だもん。セシルも越しちゃうかもね」
「しぇしるをおいこすことがもくひょーです」
「たくさん食べて、たくさん寝て、たくさん運動したらセシルより大きくなるかも」
「もうやってるよ。がんばってるの」


 相変わらずセシルへの対抗心は燃えているようで、これもまたフィルマメントの一つの原動力になっているらしい。
 セシルの完璧さ……いや、フィルマメントの前ではデレデレな親の姿しか見せていない気がするのだが。彼の不断の姿を見ていたり、聞いていたりしているフィルマメントだからこそ、セシルを超える存在になりたいと思うんじゃないだろうか。でも、それで気負って欲しくないし、フィルマメントはフィルマメントのペースで頑張ってほしいと思う。過度な努力はかえって逆効果だ。
 俺を目標に~なんて一度はいってほしいところだが、フィルマメントの目先の目標は打倒セシルらしい。セシルも鼻が高いだろう。


(嬉しそうな顔するもんな……)


 少しでもフィルマメントに意識されているということだし、どんな感情を向けられたとしてもセシルは喜んで受け入れるんじゃないだろうか。もちろん、マイナスな感情を持たれた日には落ち込むだろうが、この子にかっこ悪いところを見せないよう本人も努力するに違いない。


「他にもたくさん魔法を習得したんだよね」
「そーだよ、でぃーしぇんせいいっぱいおしえてくれるの。えっとね、うんとね。でもね、でもね、かじぇまほーはね、ぜりゃふがつかってたからね、おちえてーっていったの」
「ゼラフ……そういえば、彼は風魔法を得意としてたね」


 いわゆるまねっこか。

 さすがにディーデリヒ先生も扱いが難しいセシルと同等の魔法――炎の魔法から教えるわけがない。それに、俺の魔法だってどんなリスクがあるか分からないため俺たちに内緒では教えないだろう。となれば、初歩的な水の魔法とか風の魔法とか、まだまだ子どもにとって身近にある魔法から教えるのが定石だ。それに、水や風ならまだ子どもは危険性をそこまで想像できないだろうし、かえってそれが安全にもつながる。火や雷と言ったすでに危険が伴うようなものは恐怖心が魔法に現れてしまう可能性があるからだ。もちろん、水や風による災害もしっかりと危険なのだと教えなければならないけど。
 フィルマメントは「ぜりゃふにもみせるんだー」と跳ねながら廊下を歩いていた。
 ディーデリヒ先生のチョイスもなかなかである。この言葉を聞いたらセシルは落ち込むだろうし、そこにゼラフがいたら火に油を注ぐようなものだ。


「ぜりゃふのまほーかっこいいもん」
「そっか、そうだよね。俺もよく助けてもらってる」
「ふぃるもこのちからあったら、にぅのことたちゅけられる?」


 舌足らずにそう言って、フィルマメントは俺のほうを見上げた。その夜空の瞳には期待が渦巻いており、心の底から俺の役に立ちたいというのが伝わってくる。気持ちは嬉しいが、危険には晒したくないし、まだあの程度の魔法では正直、ものを自由自在に運ぶのも難しいだろう。もちりん、この年であれだけの魔法が使えるのは天才だ。ただ、ゼラフのように魔力量が無限にあるわけでもないし、魔法を会得したばかりの子どもが魔法を日常遣いできるとは思えない。また、それは危険が伴う。
 俺は「もっとできるようになったらね」と言葉を濁し、フィルマメントの頭を撫でる。シュン、と落ち込んだ様子を見せたが「じゃあ、もっとふぃるがんばるね」と言ってどうにか納得してくれたようだ。
 子どもに自分の役に立ちたいんだって言ってもらえるうちは幸せだろう。大きくなったら反抗期があるかもしれないし、俺もそこまで生きていようとは思うけど、確実とは限らない。
 でも、なにより親の手伝いを子どもにさせたくないという気持ちが強かった。きっとフィルマメントは純粋な意味で言ったんだろうけど、俺はいろんなことを頭に思い浮かべてしまった。
 俺も純粋にフィルマメントの好意を受け取れたらいいのに。
 俺が悲しそうな顔をしていたからか、フィルマメントの手が俺の頬に伸びる。ペチンと小さな手のひらが俺の両頬を叩く。


「にぅ、なんでかなちそーなの?」
「悲しくないよ。フィルが俺の役に立ちたいって言ってくれたの嬉しすぎて涙が出ちゃいそうで。頑張って堪えてるんだよ」
「ないてもいいのに」
「泣かないよ。そんな、俺の涙は安くないの。フィルも、泣きたいときは泣いていいけど、涙を武器にしちゃダメだよ?」
「なみだってぶきになるの?」
「うーん、人によっては? まあ、いいや。今のは聞かなかったことにして?」


 余計なことを覚えさせてはいけない。
 俺の言葉をフィルマメントはしっかりと聞き入れ「きーてない」と自分の両耳を塞いだ。本当に純粋でかわいすぎる。
 俺はもちもちもち~とお返しというようにフィルマメントの両頬を揉んでやる。「やめてくだしゃい」とこれまた舌足らずな敬語が飛んできて、思わずにっこりしてしまった。
 たくさん触れ合って、成長をこの身体で感じて、ずっとそばにいてあげたい。そんな思いが強くなっていく。
 嫌じゃないのは、フィルマメントの体温を感じていればわかる。嬉しかったりプラスな感情を抱いているときはセシルのように体温が高くなり、逆に悲しいときは俺と似たように氷のように冷たくなってしまうのだ。特殊体質と今後も付き合っていくフィルマメントは大変だろうが、自分のことを理解して向き合っていってほしいと思う。
 ほどほどにじゃれあいを済ませると、改めてくりんとした瞳が俺のほうに向けられる。


「あのね、にぅのまほーはどんなんなの?」
「俺の魔法?」
「でぃーしぇんしぇいがね、にぅのまほーとしぇしるのまほーはすごいんだよっていってたの。それでね、もしかしたらふぃるもつかえるかもしれないって、いってたの!」


 これまた幾千の期待の星を目に宿し、キラキラと俺を見てくる。
 ディーデリヒ先生は、皇室の一員であるフィルマメントに聞かれたから隠すことなく教えたのだろう。あの人は魔塔の人間に課せられた制約をしっかりと忠実に守ってくれている。子どもだからと言って誤魔化すことなく教えているところがさすがだと思うと同時に、フィルマメントが興味を持たないわけがないんだよな……と苦笑してしまう。
 ディーデリヒ先生はどこまで教えてのだろうか。多分、使えるかもしれないがまだ教えられないという段階ではあると思う。俺も魔法が発現してからすぐに使おうとしてぶっ倒れたことがあるから、俺の二の舞になってほしくない。
 フィルマメントが俺たちの魔法を使えることは確実だ。未来の彼――が使っていたのは見ていないが、髪の色が変わっていたところを見ると恐らく、といったところだ。それに、使えるといった診断は既に出ている。どのタイミングで使えるようになるかはいまだ不明。その力が発現したとき、一度、いや二度、三度と暴走しそうなところが非常に恐ろしいところだ。
 ただ、親である俺が誤魔化すのもダメだな、と向き合うことにした。
「多分使えると思うよ。だって俺たちの子どもだもん。ああ、でも全員が全員遺伝するわけじゃないらしいから……けど、そうだね。俺の魔法は使えると思うよ」
 いでん? と、聞き慣れない単語に首をかしげる。
 でもすぐに「にぅとおなじまほー」と嬉しそうに飛び跳ねたのだ。その姿を見ているといってよかったなと思う。けれどやはり怖くて仕方がない。


(フィルの寿命は俺と似たようなものなのだろうか……それとも、少しは氷帝の血が薄まったから、もう少しだけ長く生きられる?)


 セシルが長生きするとして、フィルマメントが先に死んでしまったら、どれだけ彼が悲しむか。想像もしたくない。
 だが、可能性としては十分ありえた。
 近親相姦によって生まれた俺の母上はその寿命が短かったが、そんな母上と一般的……強靭な肉体を持つ父上の間に生まれた俺は五十前まで。今は魔法の過剰発動のせいで四十が限界なんじゃないかと言われている。ならば、祝福の花から生まれ、氷帝の血を引くフィルマメントはどうなのだろうか。祝福の花がその名の通り、何かしらの軌跡をフィルマメントに付与してくれていることを願うしかない。


「にぅのまほーってどんなまほーなの?」
「俺の魔法は氷の魔法だよ。凍らせたり、雪を降らせたり……かな? でも、あまり使わないよ。実用性がない……というか、危険だからね」
「きけんなの? ふぃるもきけん?」
「そうだよ。だから、むやみに使っちゃダメ。たとえ使えるようになっても、使わないって約束して。本気で危険だなってときとか、この人は守りたいって強く思ったときは使ってもいいよ。守るためならしょうがない……かな。けど、使ったときフィルはすっごく苦しい思いをすると思う。それだけは覚えておいて」
「にぅもちゅらいの?」
「辛い思いはいっぱいしたよ。でも、守りたいものがあったんだ。だから……って、これ、ダメだよ。セシルに言ったら」
「なんで?」
「……セシル、悲しい顔しちゃうから」


 彼は俺の前では肯定してくれているが、本当は否定したいし、魔法を使おうとする俺を止めたいに決まっている。魔法を使えばどんなペナルティを身体におうか知っているからだ。寿命を削ることを前提に使う魔法だ。最近は、ゼラフの魔力から引っ張ってきてそこで中和し、なんとかバランスをとっているが、その供給が追い付かない時に魔法を使えば俺の身体には酷いダメージが入る。最近はそうしなければならなかった事態に度々出くわしていた。そのせいで、かなり寿命を削ってしまったのだ。
 フィルマメントは、真剣な顔で言う俺に気おされたのか、おずっと後ろに下がった。
 しかし、本気度は伝わったようで小さく何度も首を縦に振った。


「つかわない。にぅが、つかっちゃだめっていうなら、つかわないよ。ふぃるいいこだもん」
「うん、いい子。約束だよ」
「じゃあね、しぇしるのまほーは?」
「うーん、それはセシルに聞いたほうがいいかな。セシルの魔法も、まあ、いろいろあって……俺たちの魔法は強いけど、強いなりに払う代償が大きいんだよ。だから、簡単に使えるものじゃない」
「ぜりゃふのまほーは?」
「一般的って言うと語弊があるし、彼がバンバン魔法を使えるのは彼の体質のおかげで……俺たちよりは安全かな?」
「ぜりゃふのはいたくない?」
「痛くないよ。実際にフィルが使ってみても痛くなかったでしょ?」
「うん。じぇんじぇんいたくなかったの」


 俺は大丈夫だったならそれが正しいよ、と教え、フィルマメントの両手をきゅっと掴んだ。やっぱりまだ小さい。剣を握れるようになるのはまだまだ先だろうか。
 剣に興味を持ち、魔法に興味を持ち。フィルマメントは日々いろんなものに触れている。どれもがこの子にとっては新鮮なもので、毎日が輝いて見えるだろう。ずっとその純粋な心を持ち続けてほしい。


「あ、でも、しぇしるがふぃるにあげるーっていったまほーはどーなの?」
「夜空の魔法? あれはセシルがフィルのために作った魔法だから痛くもなんともないと思うよ。ただ、難しいとは思うけどね。いつかセシルがフィルニ直接教えてくれると思う」
「それまで、しぇしるとけんかちないようにしなくちゃ」
「あははは、そこが前提条件なんだ」


 喧嘩したら教えてもらえないと思っているところがかわいい。喧嘩しない理由が魔法を教えてもらうためというのも面白いが、フィルマメントの中でセシルはそういう人間だと思われているのだ。
 何はともあれ、魔法の危険さは伝えられてよかったと思う。ディーデリヒ先生も教えていると思うが、実際に魔法を使っている俺たちの口から話すことで信ぴょう性や危険性を伝えることができる気がする。
 新しいことに挑戦するのは楽しいが、そこで見誤ってはいけないものがある。そこをしっかり伝えることができたらいい教育ができたと言えるんじゃないだろうか。


(……俺みたいになってほしくないしね)


 根源にあるのはそれだ。
 俺と母上の魔法でフィルマメントが傷つくところを見たくないし、セシルだってアベレアドを傷つけてしまった魔法でフィルマメントが他の人を傷つけたり、傷ついてしまうのは見たくないだろう。
 魔法の便利さと危険。表裏一体のそれを深く理解していないと後々救えないことになってしまう。
 そういう意味では純粋に話を聞いてくれる子どものときに魔法に興味を持ってくれてありがたかった。


「しぇしるとは、う~~~~~~~~~~ん、けんかしましぇん」
「すごく溜めがあったけど、どうかしたの? 喧嘩する予定ある?」
「にぅのすりすりはしゅきだけど、しぇしるはながいの。いや!」
「長いのダメなんだ。どれくらいだったら許せるの?」
「じゅーびょー」
「十秒って結構長いよ? 俺もそのくらいじゃない?」
「にぅはいいの!!」


 じゃあ、セシルの何がダメなんだろうか。
 自分が目標としている相手にはすり寄ってほしくない的なあれなんだろうか。こちらは好敵手として認知しているのに、あちらは全くその気がないと。フィルマメントは相手に認知されていないことに対して怒りを覚えているのかもしれない。
 セシルも大きくなったらフィルマメントが自分を超える存在になるだろうとは思っているだろう。でも、それはまだ遠い話だと思っているし、彼も彼でプライドがあるから簡単には負けてやるものか、と思っているのかもしれない。二人が今後どうなっていくのか一番近くで見れるのは楽しみだ。


「セシルにも優しくしてあげてね。拗ねちゃうよ。喧嘩しなくても教えてもらえないかも」
「それは……こまりましゅ」
「困るね。セシルも俺と同じくらいフィルのことが好きなんだよ。それだけはちゃんと覚えておいて。フィルのことが大事で、大好きで。だからセシルは変になっちゃうんだよ。俺とフィル意外にはああなったりしない」


 ぎゅ、ぎゅ、と両手を握って教えてあげる。
 今はまた会議に駆り出されていて、俺たちに会いに来る暇もない彼。必然的に、俺との時間がフィルマメントは増えてしまい、フィルマメントはセシルのことをあまりよく知らないまま大きくなっていっているのかもしれない。だんだんとその溝が広がっていったら嫌だなと思う一方で、セシルもそれに対して危機感を感じているからあまり言うのもかわいそうだ。それに俺が言えた立場じゃない。
 セシルが今頑張っているのは俺たちのためなわけだし、彼が頑張る原動力は家族のためだ。そして、自分の立場、責任を果たすため。
 俺と結婚すると決めたときから、嫌俺を好きになった時から彼の覚悟はとっくの昔に決まっていたのだろう。セシル・プログレスという男はそういう男だから。


「にぅは、ふぃるとしぇしるどっちがちゅき?」
「比べられないほどどっちも好きだよ。だから、どっちかなんて選べないよ」


 えぇ、と言いたげな目で見られてしまったが、こればかりは選べない。
 そんな残酷な選択したくないし、天秤にかけたくもない。
 フィルマメントは自分が選んでもらえると思っていたのだろうか。子どもだし、一番って言ってもらいたい気持ちも分かる。
 俺はぎゅっと抱きしめて、頬を摺り寄せた。少し頬が冷たいから傷ついているのが分かる。


「どっちかなんて選べない。どっちも同じくらい大好きで、大切なんだよ。俺にそんな辛い選択させないで。どっちも選べないから」
「にぅ……」
「謝らなくていいよ。フィルは一番がいいんだもんね」
「ぅん……けど、にぅがね。しぇしるのこともだいちゅきなのしってるの……でも、ふぃるのこともね……」
「好きだよ。大好き」
「ふぃるも、にぅのことしゅき!!」


 いじわるいってごめんなしゃい、と言って温かくなったほっぺをすりすりと摺り寄せてきた。だんだんと体温が高くなっていくのを感じると安心する。
 選べるわけがないじゃないか。


「また、新しい魔法使えるようになったら一番に俺に教えてね。俺、ちゃんと見に行くから」
「うん、にぅにいちばんにおちえるね……あ、しぇしるにもみせるよ! さっきのかじぇまほーね、しぇしるにもみてほしいの!」
「喜ぶと思うよ。フィルの風魔法でセシルひっくり返っちゃうかもね」
「ひっくりかえすの~」


 すっかり機嫌を直したフィルマメントは自分の頬をモチモチしたあと、ぱぁっと顔に笑顔を咲かせ、両手をぐぅうっと上に広げたのだった。

感想 19

あなたにおすすめの小説

人気アイドルの俺、なぜかメンバー全員に好かれてます

七瀬
BL
デビュー4年目の人気アイドルグループ「ECLIPSE(エクリプス)」に所属する芹沢 美澄(せりざわみすみ)は、昔からどこか抜けていてマイペースな性格。 歌もダンスも決して一番ではないはずなのに、なぜかファンからもメンバーからも目を離されない存在だった。 世話焼きな幼なじみ、明るく距離の近い同い年、しっかり者で面倒見のいい年上、掴みどころのない自由人、そして無言で隣にいるリーダー——。 気づけば、美澄の周りにはいつも誰かがいて、当たり前のように甘やかされていく。

平凡な俺が完璧なお兄様に執着されてます

クズねこ
BL
いつもは目も合わせてくれないのにある時だけ異様に甘えてくるお兄様と義理の弟の話。 『次期公爵家当主』『皇太子様の右腕』そんなふうに言われているのは俺の義理のお兄様である。 何をするにも完璧で、なんでも片手間にやってしまうそんなお兄様に執着されるお話。 BLでヤンデレものです。 第13回BL大賞に応募中です。ぜひ、応援よろしくお願いします! 週一 更新予定  ときどきプラスで更新します!

【8話完結】強制力に負けて死に戻ったら、幼馴染の様子がおかしいのですが、バグですか?

キノア9g
BL
目が覚めたら、大好きだったRPGの世界に転生していた。 知識チートでなんとか死亡フラグを回避した……はずだったのに、あっさり死んで、気づけば一年前に逆戻り。 今度こそ生き残ってみせる。そう思っていたんだけど—— 「お前、ちょっと俺に執着しすぎじゃない……?」 幼馴染が、なんかおかしい。妙に優しいし、距離が近いし、俺の行動にやたら詳しい。 しかも、その笑顔の奥に見える“何か”が、最近ちょっと怖い。 これは、運命を変えようと足掻く俺と、俺だけを見つめ続ける幼馴染の、ちょっと(だいぶ?)危険な異世界BL。 全8話。

僕の、しあわせ辺境暮らし

  *  ゆるゆ
BL
雪のなか3歳の僕を、ひろってくれたのは、やさしい16歳の男の子でした。 ふたりの、しあわせな辺境暮らし、はじまります! 表紙は、自作です(笑)

また恋人に振られたので酒に飲まれていたらゴツい騎士に求婚していた件

月衣
BL
また恋人に振られた魔導省のエリート官吏アルヴィス。失恋のショックで酒に溺れた彼は勢いのまま酒場に現れた屈強な王宮騎士ガラティスに求婚してしまう。 翌朝すべての記憶を保持したまま絶望するアルヴィスだったが当のガラティスはなぜか本気だった。 「安心しろ。俺は誠実な男だ。一度決めたことは覆さない」 逃げようとするエリート魔導師と絶対に逃がさない最強騎士 貢ぎ体質な男が捕まる強制恋愛コメディのつもりです!!

【完結】悪役令息の従者に転職しました

  *  ゆるゆ
BL
暗殺者なのに無様な失敗で死にそうになった俺をたすけてくれたのは、BLゲームで、どのルートでも殺されて悲惨な最期を迎える悪役令息でした。 依頼人には死んだことにして、悪役令息の従者に転職しました。 皆でしあわせになるために、あるじと一緒にがんばるよ! 『悪役令息を改めたら皆の様子がおかしいです?』のカイの師匠も 『悪役令息の伴侶(予定)に転生しました』のトマの師匠も、このお話の主人公、透夜です! 表紙は、Pexelsさまより、Abdalrahman Zenoさまによる写真をお借りしました。ありがとうございます! 文章にはAIを使用しておりません。校正も自力です!(笑)

声を失った悪役令息は北の砦で覚醒する〜無詠唱結界で最強と呼ばれ、冷酷侯爵に囲われました〜

天気
BL
完結に向けて頑張ります 5月中旬頃完結予定です その後は、サイドストーリーをちょこちょこ投稿していこうと思ってます

やっと退場できるはずだったβの悪役令息。ワンナイトしたらΩになりました。

毒島醜女
BL
目が覚めると、妻であるヒロインを虐げた挙句に彼女の運命の番である皇帝に断罪される最低最低なモラハラDV常習犯の悪役夫、イライ・ロザリンドに転生した。 そんな最期は絶対に避けたいイライはヒーローとヒロインの仲を結ばせつつ、ヒロインと円満に別れる為に策を練った。 彼の努力は実り、主人公たちは結ばれ、イライはお役御免となった。 「これでやっと安心して退場できる」 これまでの自分の努力を労うように酒場で飲んでいたイライは、いい薫りを漂わせる男と意気投合し、彼と一夜を共にしてしまう。 目が覚めると罪悪感に襲われ、すぐさま宿を去っていく。 「これじゃあ原作のイライと変わらないじゃん!」 その後体調不良を訴え、医師に診てもらうととんでもない事を言われたのだった。 「あなた……Ωになっていますよ」 「へ?」 そしてワンナイトをした男がまさかの国の英雄で、まさかまさか求愛し公開プロポーズまでして来て―― オメガバースの世界で運命に導かれる、強引な俺様α×頑張り屋な元悪役令息の元βのΩのラブストーリー。