59 / 472
第2部3章 テストと新たな刺客
04 教えるのはルール違反じゃないでしょ
しおりを挟むセシルの暴走から数日たち、テストまであと三日となった。
追い込みということで、俺たちは部屋の各々机に向かいテスト勉強に励んでいた。俺が苦手なのは、魔法薬学の座学分野。薬品の名前が覚えられず、なおかつ配合も苦労して覚える感じでかなり時間がかかっている。こちらも、かなり範囲が広くて難解だ。
魔法科のテストは、魔法科のテストで別で順位が出る。ちなみに、順位と点数は張り出されるので、最下位になりたくないと躍起になる人もいる。それでも気にしないが。
食堂でも、テスト勉強に励んでいる人がいてみんな必死だなあ、と少しうれしくなる。もちろん、勝負はセシルとだけど、他の人も切磋琢磨しあえるというのは本当にいいことだと思うから。
それと、赤点だと落第の可能性があるので、みんな必死になっているのだろう。補充で済めばいいが、すまない場合は留年。もちろん、出席で留年している誰かさんはいるが、テストでの赤点はかなり内心に響く。親から勘当されたなんて人も聞いたし、テストは命がかかっていると言っていいい。学生としての本分を忘れず、勉学に励むのが一番正しいとは思うのだが。
(アルチュールに教えてもらおうかな……魔法薬学得意って言ってたし……)
なかなか覚えられず、俺は息を吐く。わからないわけじゃないが、理論的にどうとか、実験を頭で思い出してみるが、分量はどういう割合だったとか曖昧になってきている。もう三日しかないのにこのままでは、セシルに勝てない。
「……んー」
と、横を見ればセシルのほうも唸って額に手を当てていた。
彼は歴史の教科書を広げていて、なにやら困っているようだった。今回の範囲は広いし、予習分のところを広げているところを見ると、授業無しでそこを覚えるのは難しいらしい。俺は、その範囲は一通りやって覚えたので、自分の苦手分野をやっていたのだが。
「どこが分からないの?」
「ニル……いや、いい。自分で考える」
「わかんないらな聞けばいいじゃん。それとも、俺に教えられるのは不服?」
「違う。お前の時間をとるのが申し訳ないと思ったんだ。お前も、苦戦しているんだろ?」
セシルは、大丈夫だ、と頑なにいってノートに視線を移す。それでも、ぐるぐると目を回すようにうなるので、俺はここ、と指をさした。
「セシルは暗記系ちょっと苦手だもんね。効率のいいやり方しなきゃ、覚えられないよ?」
「分かっているが……」
「三か国の成り立ちについてでしょ? サテリート帝国、アルカンシエル王国、ファルファラ王国がどのようにして三つに分かれたのか、また国に封印されている竜についての説明」
セシルが詰まっているところはだいたいわかった。
元は、俺たちが住むサテリート帝国と、アルチュールの住むアルカンシエル王国、そしてファルファラ王国は一つの国だった。しかし、大陸内で神が生み出した竜が争いあったことによって、大陸が沈没の危機にさらされたと。
三つの竜を引きはがして鎮めようと画策した結果、国が分裂、分割されたと言われている。
(まあ、ここら辺は難しいよね。現実味がないし……)
ちなみにこの話は神話とされている。現実ベースに物事を考えるセシルにとっては、神話と言う読み物のような、空想のような部分は理解もイメージもしにくいのだろう。
歴史で神話を習うというのは、ファンタジーな読み物として楽しめるが、実際に竜が生きた証というのは残っているし、各国の地下深くに封印されているとされている。あながち、神話の世界だが、空想のものとは言い切れない。証拠はあるが、竜が眠っている場所を探し当てられた人はいない。
また、どのように封印したかはわからないが、古い書物にのっているとか。
それで、この三つの竜というのは、氷を司る竜――通称氷帝、名をフリーレン、雷を司る竜――通称雷帝、名をトネール、炎を司る竜――通称炎帝、名をフィアンマといって、国を一体で滅ぼせる力を持っている。
そんな竜はもともと仲が良かったが、ある日を境に喧嘩し、大陸にすむすべての生命を脅かした。竜が歩けば地震が起き、津波が起き、竜が飛べば雷や嵐が吹き荒れる。多くの死者を出し、困った人間は竜たちをとにかく離れ離れにさせたと。それでも、暴れまわったので、もう封印するしかないと人間たちは結託して竜の封印に至ったと。
それが、三か国に分かれた始まりである。
「名前が覚えにくいな」
「そこ? ああ、でも確かに通称じゃなくて名前で書きましょうだったら嫌だね。それも、二体の竜はこっちの言語じゃないっぽいしね」
「そこにプラスして、フォンターナ帝国の神話についてもだ。何故、自国の歴史だけじゃなく他国も……」
「外国のことを知るのも歴史でしょ。俺たちが今どうしてこんなふうに生活できているとか、歴史が積み上がって、今があるって考えるんだよ。それで、他に疑問点は?」
セシルにそういうと、ますます嫌そうな顔をされた。
確かに、歴史は範囲が広いし暗記科目だし、かといってその歴史について説明しましょうって書かされるところもあるし。自国の歴史ならともかく、他の国の歴史は覚えるのが難しい。
あとは、論じなさいとか、意見を書きなさいとかもあるし。
(氷帝なんてかっこいいけどなあ……)
神話とされているが、もしそんな竜がいたら絶対にかっこいいとは思う。冒険心と言うか、好奇心をくすぐられるし、竜という単語だけではしゃいでしまうのだ。
けれど、その竜は甚大な被害を及ぼし、人を殺した。神が生み出した存在だと言われたが、神がどういった理由で竜を生み出したのかは謎である。それこそ、神話の話過ぎて何も……
「その竜について研究している機関が魔塔だが、この魔塔の歴史も……」
「そうえいば、そうだったね。この手の話はゼラフが得意かもね」
「……そうだな。あいつの叔父が魔塔の管理人だ。ヴィルベルヴィント公爵の弟であり、魔塔の管理者。一度、あってみたいな」
「そっか、あったことはないんだっけ」
魔塔は普通の人間は立ち入れない場所になっている。申請はいるし研究機関でもあるため、情報が漏れないよう魔塔で働く人間は、外部との接触をたっていることが多い。親族であっても、謎な部分があるとか。だから、ゼラフが知っているかどうかは別だ。彼が、そこへ就職しようと考えているのであればまた別だが。
魔塔の人間は分からないことが多い。かといって、すべてが分からないわけでもなく、国の会議には出席しているし、定期的に、魔法の研究について論文を発表している。基本的には、国にとって利益のあることを研究している機関であり、魔法の歴史について保管しているのも魔塔だ。
セシルなら、どうにか頼み込んで魔塔へ行くことも可能だろうけど……
(というか、ゼラフにもメンシス副団長にも魔塔にはいくなっていわれてるんだけど)
メンシス副団長に関しては、魔塔の管理者には気をつけろと言われただけだけど、ゼラフは行くなと言っていた。
俺の魔力が特殊であるなら、研究対象にされるかもしれないから危険だ、という忠告だろうけど。魔塔の人間は変人が多いと聞くし。
俺は、耳から落ちてきた髪の毛を引っかけて、セシルの顔を見た。
セシルは、少し理解した、と言うようにふぅ、と息を吐いてこちらを見る。夜色の瞳は、キラキラと輝いていて幻想的だ。
「だいたい、理解はできた。後は覚えるだけだな。ニルは、分からないところはないか?」
「俺? 俺は……そうだね。配分、かな? 薬品の」
「ああ、そこか。教科書を開いてくれ、教える」
「セシルも優しいね」
「フェアじゃなきゃな。教えるのはルール違反じゃないからな」
と、セシルは言うと、椅子を引きずって俺の机までやってきた。二人並ぶと、机は狭く感じる。それに、近いとセシルの匂いにあてられて、頭がくらくらしてしまう。
肩がトンとぶつかって、彼のキレイな銀髪が目の前でさらりと落ちて。セシルの横顔がそこにある。真剣な表情に、血管の浮き出た手。万年筆を持つその手が美しくて、見惚れてしまう。
すべて善意からの行動であると分かっていても、意識しずにはいられない。だって、もう好きだって俺は気づいているから。そういうフィルターを通してみてしまうから。
「ここをだな……聞いているか? ニル」
「えっ、ああ、うん。聞いてる」
「本当か? 何か、また他事でも考えていたのか?」
「……違うよ、いや、違わないけど」
セシルが近くてドキドキしたって正直に言ったほうがいいだろうか。でも、恥ずかしくて、集中していないっていわれるのも嫌で俺は唇を結ぶ。
セシルは、どうした? というように、俺を見る。やっぱり近い。俺が近づいたら、近いとかいって頬を赤らめるくせに、自分から距離を縮めたとき、その距離感に気づいていない天然。だからたちが悪いし、心臓に悪い。
俺がサッと顔をそらせば、悲しそうに眉を下げるから、どう反応すればいいかわからない。
伸びてきた長い指に、俺はきゅっと目を瞑る。キス、されるのかな……とちょっと期待してしまうが、彼は俺の目の下をなぞっただけだった。
「まつ毛ついてたぞ」
「えっ、あ、ありがとう……」
目を開けば、ちょうど、セシルの指が俺から離れていくところだった。まだ、俺に触れていてほしい、一秒でも長く、その手で――と、俺は無意識にその手を伸ばしていた。だが、少したって気付き、引っ込めようとしたとき、セシルの手が俺の手を掴んだ。
「熱烈、だな……」
「せし……っ、放してよ」
「お前から、俺を捕まえようとしたくせに」
と、セシルは言うとフッと笑った。
わかっていたんなら、止めてほしいというか、さっきのはフェイントだったのだろうか。小癪な手を……と、俺は自らセシルを求めていたことに恥ずかしくなった。
禁欲中。テストが終わるまではシないって決めた。キスもしない。
その約束は先ほどまで頭にあったが、セシルと距離が近くなったせいで頭からすっぱ抜けてしまった。あの日は、俺はシないって、我慢できるって啖呵を切ったけど、やっぱりセシルに触れてほしくなる。ずっと、手をつないできたのに、触れられてきたのに、性行為なしに一緒に寝たこともあったのに。それでも、一度知った熱と、セシルの新たな一面に、最近はずっとドキドキしっぱなしで。
どんどんと、セシルに引きずり出されるようで、俺は俺が少し怖くなった。
醜態をさらしていないか、とか。無様じゃないか、とか。
どんな俺でもセシルは受け入れてくれるって分かっていても、少し怖くなる。どこまで、セシルは俺の無様を許容してくれるかって。俺が、俺をつなぎとめている感じもするけど。騎士としての自分を、セシルの騎士としてのニル・エヴィヘットを。
俺は、まだ素直になり切れていないのかもしれない。
「うるさいな……これだけ、近かったら、嫌でもセシルを感じるよ。だって、セシル、近いんだもん」
「それは、こっちのセリフだ。ニル、お前もさっき近かったぞ」
「じゃあ、お互い様ってことで」
「勝手に話を切り上げるな。すぐに、ニルはそうやってうやむやにしようとする」
どっちが仕掛けたかわかんないなら、お互い様だろう。
意識しずにはいられない。触れてほしいし、隣にいてほしい。もちろん、ただ隣にいるだけでも満足だ。
けれど、テストはあるし、そっちに集中しなければならないのも事実としてあって。だから、お互いに抑えている。
「触れるくらいはいいだろう。キスはしないが」
「キスはしないんだ」
「抑えが効かなくなるだろ。お前の顔を見るだけでも、その唇に触れたくなって、その先を望んでしまう……ニルを、流すことも押し倒すこともできるが」
「俺は、そんな隙だらけじゃないよ?」
どうだか、とセシルは言って、俺の頬を撫でた。やっぱり、温かくてやけどしそうになる。俺が冷たいから余計に、その熱が俺の身体に染みる。
セシルは、忍耐強いし律儀で、誠実だ。ちょっと、抜けているところはあるし、天然だけど、それでも彼はかっこいい。やると決めたこと、自分が宣言したことは必ず成し遂げる。
キスをしたくても、しないと約束したらそれを守る男。
「とにかく、今はしない。テスト終わりまでご褒美にとっておく」
「それが、俺との勝負に勝った後の条件?」
「いや、これはご褒美だ。ニルがいやなら、いいが」
「嫌って言ってないでしょ。キスしたいよ、今だって……でも、俺も我慢する。俺のほうが、我慢強いから」
「よくいう……ニル、温かくして寝るんだぞ」
と、セシルは、俺の頬を包むように手を当てて額をこつんとぶつけた。
それだけでも、体温が上昇する。熱いくらいに。
離れていくのは名残惜しかったが、これ以上は俺も抑えが効かなくなるだろう。俺は、もう一度セシルが教えてくれるところを復唱した。声に出すといいかもしれない。だが、セシルがいる手前、それで邪魔するのはダメだろうと、俺は口を閉じる。
その後、俺は復習したうえでベッドに入った。お休み、と二段ベッドの上から声が聞こえる。俺はそんなセシルの声に返事して、目を閉じた。
あと二日。勝負には絶対勝ちたいし、俺からセシルにお願いすることでも決めておくか、と考える。何がいいかな、と俺は思っているうちに夢の中へと落ちた。
夢の中にセシルは出てきた。しかし、夢の中なのにセシルはキスをしてくれなくって、少し寂しかった。でも、夢の中でもセシルはセシルだ、と思うと笑えて来て、俺は夢の中のセシルに微笑む。テスト後のご褒美にキスをする。これは決定事項だ。
(……楽しみかも。そのために頑張るけど)
負けられない。俺は、少し早起きして机に向かった。しかし、後から起きてきたセシルに、抜け駆けだ! と早朝から怒られたのだった。
391
あなたにおすすめの小説
性悪なお嬢様に命令されて泣く泣く恋敵を殺りにいったらヤられました
まりも13
BL
フワフワとした酩酊状態が薄れ、僕は気がつくとパンパンパン、ズチュッと卑猥な音をたてて激しく誰かと交わっていた。
性悪なお嬢様の命令で恋敵を泣く泣く殺りに行ったら逆にヤラれちゃった、ちょっとアホな子の話です。
(ムーンライトノベルにも掲載しています)
悪役令息を改めたら皆の様子がおかしいです?
* ゆるゆ
BL
王太子から伴侶(予定)契約を破棄された瞬間、前世の記憶がよみがえって、悪役令息だと気づいたよ! しかし気づいたのが終了した後な件について。
悪役令息で断罪なんて絶対だめだ! 泣いちゃう!
せっかく前世を思い出したんだから、これからは心を入れ替えて、真面目にがんばっていこう! と思ったんだけど……あれ? 皆やさしい? 主人公はあっちだよー?
ユィリと皆の動画をつくりました!
インスタ @yuruyu0 絵も動画もあがります。ほぼ毎日更新!
Youtube @BL小説動画 アカウントがなくても、どなたでもご覧になれます。動画を作ったときに更新!
プロフのWebサイトから、両方に飛べるので、もしよかったら!
名前が * ゆるゆ になりましたー!
中身はいっしょなので(笑)これからもどうぞよろしくお願い致しますー!
ご感想欄 、うれしくてすぐ承認を押してしまい(笑)ネタバレ 配慮できないので、ご覧になる時は、お気をつけください!
やっと退場できるはずだったβの悪役令息。ワンナイトしたらΩになりました。
毒島醜女
BL
目が覚めると、妻であるヒロインを虐げた挙句に彼女の運命の番である皇帝に断罪される最低最低なモラハラDV常習犯の悪役夫、イライ・ロザリンドに転生した。
そんな最期は絶対に避けたいイライはヒーローとヒロインの仲を結ばせつつ、ヒロインと円満に別れる為に策を練った。
彼の努力は実り、主人公たちは結ばれ、イライはお役御免となった。
「これでやっと安心して退場できる」
これまでの自分の努力を労うように酒場で飲んでいたイライは、いい薫りを漂わせる男と意気投合し、彼と一夜を共にしてしまう。
目が覚めると罪悪感に襲われ、すぐさま宿を去っていく。
「これじゃあ原作のイライと変わらないじゃん!」
その後体調不良を訴え、医師に診てもらうととんでもない事を言われたのだった。
「あなた……Ωになっていますよ」
「へ?」
そしてワンナイトをした男がまさかの国の英雄で、まさかまさか求愛し公開プロポーズまでして来て――
オメガバースの世界で運命に導かれる、強引な俺様α×頑張り屋な元悪役令息の元βのΩのラブストーリー。
ブラコンすぎて面倒な男を演じていた平凡兄、やめたら押し倒されました
あと
BL
「お兄ちゃん!一肌脱ぎます!」
完璧公爵跡取り息子許嫁攻め×ブラコン兄鈍感受け
可愛い弟と攻めの幸せのために、平凡なのに面倒な男を演じることにした受け。毎日の告白、束縛発言などを繰り広げ、上手くいきそうになったため、やめたら、なんと…?
攻め:ヴィクター・ローレンツ
受け:リアム・グレイソン
弟:リチャード・グレイソン
pixivにも投稿しています。
ひよったら消します。
誤字脱字はサイレント修正します。
また、内容もサイレント修正する時もあります。
定期的にタグも整理します。
批判・中傷コメントはお控えください。
見つけ次第削除いたします。
悪役神官の俺が騎士団長に囚われるまで
二三@冷酷公爵発売中
BL
国教会の主教であるイヴォンは、ここが前世のBLゲームの世界だと気づいた。ゲームの内容は、浄化の力を持つ主人公が騎士団と共に国を旅し、魔物討伐をしながら攻略対象者と愛を深めていくというもの。自分は悪役神官であり、主人公が誰とも結ばれないノーマルルートを辿る場合に限り、破滅の道を逃れられる。そのためイヴォンは旅に同行し、主人公の恋路の邪魔を画策をする。以前からイヴォンを嫌っている団長も攻略対象者であり、気が進まないものの団長とも関わっていくうちに…。
【完結】悪役令嬢モノのバカ王子に転生してしまったんだが、なぜかヒーローがイチャラブを求めてくる
路地裏乃猫
BL
ひょんなことから悪役令嬢モノと思しき異世界に転生した〝俺〟。それも、よりにもよって破滅が確定した〝バカ王子〟にだと?説明しよう。ここで言うバカ王子とは、いわゆる悪役令嬢モノで冒頭から理不尽な婚約破棄を主人公に告げ、最後はざまぁ要素によって何やかんやと破滅させられる例のアンポンタンのことであり――とにかく、俺はこの異世界でそのバカ王子として生き延びにゃならんのだ。つーわけで、脱☆バカ王子!を目指し、真っ当な王子としての道を歩き始めた俺だが、そんな俺になぜか、この世界ではヒロインとイチャコラをキメるはずのヒーローがぐいぐい迫ってくる!一方、俺の命を狙う謎の暗殺集団!果たして俺は、この破滅ルート満載の世界で生き延びることができるのか?
いや、その前に……何だって悪役令嬢モノの世界でバカ王子の俺がヒーローに惚れられてんだ?
2025年10月に全面改稿を行ないました。
2025年10月28日・BLランキング35位ありがとうございます。
2025年10月29日・BLランキング27位ありがとうございます。
2025年10月30日・BLランキング15位ありがとうございます。
2025年11月1日 ・BLランキング13位ありがとうございます。
第13回BL大賞で奨励賞をいただきました。これもひとえに皆様の応援のおかげです。本当にありがとうございました。
悪役令息の兄って需要ありますか?
焦げたせんべい
BL
今をときめく悪役による逆転劇、ザマァやらエトセトラ。
その悪役に歳の離れた兄がいても、気が強くなければ豆電球すら光らない。
これは物語の終盤にチラッと出てくる、折衷案を出す兄の話である。
悪役令嬢の兄でしたが、追放後は参謀として騎士たちに囲まれています。- 第1巻 - 婚約破棄と一族追放
大の字だい
BL
王国にその名を轟かせる名門・ブラックウッド公爵家。
嫡男レイモンドは比類なき才知と冷徹な眼差しを持つ若き天才であった。
だが妹リディアナが王太子の許嫁でありながら、王太子が心奪われたのは庶民の少女リーシャ・グレイヴェル。
嫉妬と憎悪が社交界を揺るがす愚行へと繋がり、王宮での婚約破棄、王の御前での一族追放へと至る。
混乱の只中、妹を庇おうとするレイモンドの前に立ちはだかったのは、王国騎士団副団長にしてリーシャの異母兄、ヴィンセント・グレイヴェル。
琥珀の瞳に嗜虐を宿した彼は言う――
「この才を捨てるは惜しい。ゆえに、我が手で飼い馴らそう」
知略と支配欲を秘めた騎士と、没落した宰相家の天才青年。
耽美と背徳の物語が、冷たい鎖と熱い口づけの中で幕を開ける。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。