みんなの心の傷になる死にキャラなのに、執着重めの皇太子が俺を死なせてくれない

兎束作哉

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過去編~あの頃の僕ら~

07 セシルside

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 どうしてこうも、お人好しなんだ。

 いや、そこがニルのいいところであり、あいつが気を付けるべきところでもある。
 優しいニルが好きだ。本人は、自身が優しい自覚はないのか「淡白な人間だ」と自称しているが、そんなことはない。だれかれ構わず笑顔を振りまけるかわいい俺の親友だ。だからこそ、そんなニルに変な気を起こす輩が多い。
 ニルは覚えていないだろうが、幼いころかわいいからという理由で誘拐されたことがあった。犯人をその場で取り押さえられたからいいものの、大惨事になりかねないところだった。

 とにかくあいつは変な男を引っかける。
 魔性の男と言っても差しさわりはない。そんなニルという親友を持つ俺は常に周りを警戒している。
 ベルノルトという子爵家の男の先輩ができたと知ったのは中食事のときだった。それから俺は放課後になるまでにあらゆる手を尽くし調べた。魔法で従者に連絡を取り、情報をすぐに送ってもらった。家には問題がない。しかし、どうやらルームメイトが風邪で休んでいるというのはうそのようだ。


(何でも、学園生活の中で病んでしまったらしく、鬱のため休養を取っているのだとか……な)


 そのルームメイトは、平民らしい。これまでは、貴族と平民の身分差によるいじめ防止のために平民と貴族は同室にならないよう組んでいたらしい。しかし、どうしても人数的に数があわないとなり、そこでフェアツェーレンが自分は同室でも構わないと言ったらしい。一応表向きは品行方正で通っているため、教師陣もそれを信じ、フェアツェーレンと平民を同室にしたらしい。
 それが間違いだったと気づくこともなく、ルームメイトはフェアツェーレンのせいで病み休学せざるを得なくなったと。


(あの、入学式後のエキシビションマッチで傲慢の限りを尽くしていた男の取り巻きだとも情報を得た。しかも、四年生の中で、フェアツェーレンは男色家であると噂が流れている……)


 まさか、と俺は嫌な胸騒ぎをそのままにすることはできなかった。
 あの男の取り巻きというのなら、あのエキシビションマッチのときもいたはずだ。そのときに、ニルに魅せられたとでもいうのだろうか。


(考えられる……)


 凍てつくような鋭さもありつつ、それが美しいニルの姿。恐ろしさの中にある美に魅せられるものは少なからずいるだろうと思う。
 それが、あの男だったと。


(まったく……ニルは危機感がない)


 まさか俺も興味関心を引いてしまっているのだとは到底思わなかった。
 だが、ニルに紹介されたとき明らかにニルを見る目が違ったのだ。ニル自身は気づいていないようだったが、明らかに異様な目をしていた。まるで、相手を性的に見ているかのように……それがひどく不快で、すぐにニルから引きはがしたかった。なのにもかかわらず、執拗にあの男は俺たちに接触を試みてきた。
 ニルもお人よしもあり、危機感もないのでその申し出を受けてしまった。そして、今に至ると。


(まさか、紅茶に睡眠薬を仕込むとはな……)


 ニルは、先輩から出されたものであるとためらうことなく飲んだ。起きたらこれは説教が必要だなと、俺はおいしそうに飲むニルに話を合わせつつ、いつこの男が仕掛けてくるか注意していた。俺は飲んだふりをしてやり過ごした。フェアツェーレンは、俺には興味がないのか、俺への注意を怠った。
 そうして、ニルが眠った後、フェアツェーレンは本性を現したのだ。


「ああ! 本当によかった。間抜けでかわいい後輩くんでよかったよ……あの日、あの時! 君を見た瞬間から君が欲しくなった。雪のように白い肌も、この黒髪も……ううん~最高だ。皇太子殿下もまんまと寝てくれているし。ふふ、ふふふふふふふ!」


 気味の悪い笑い声が、部屋の中に響く。
 あまりの気持ち悪さに吐き気さえ覚えた。こんな男が、ニルに手を出すなど絶対にあってはいけない。ニルに手出しはさせない。
 俺は寝たふりをしつつ、やつを完全に仕留められる距離まで近づかせた。本来であれば今すぐにこいつの顔をぶっ飛ばして気絶させてもいいが、ニルが寝ている手前、彼に何かあったらと思うと怖くてできない。やるなら確実に――
 一歩、二歩とやつは近づいていく。そして、ニルの前でピタリと止まった気配がした。


「ああ、ああ……今から君を僕のものにしてあげるからね。大丈夫、身を委ねて……」
「――やはりそういうことだったか」
「……んなっ!?」


 目を開き、真っ先に入ってきたのニルの顔に触れそうなフェアツェーレンの手だった。俺はそれをためらうことなく捻り上げる。
 やつは、ひぃぃっと何とも情けない悲鳴を上げた。


「貴様の魂胆は分かっていた。だが、学園内であり、かつ俺の前だから手は出さないだろうと思っていたが……これは万死に値するぞ。ベルノルト・フェアツェーレン。俺の大切なものに触れるな。この外道」


 自分でも驚くほど低い声が出た。怒りで我を見失いそうになっているが、ニルを見て、何とか自分をつなぎとめることができた。
 ニルは寝ているとはいえ、ここで流血沙汰を起こしては、彼も悲しむだろう。


「な、ななな……こ、皇太子殿下これは誤解です」
「何が誤解なんだ。睡眠薬など盛って」
「殿下は飲んだのではないのですか」
「阿呆か。それに、貴様、今自白しただろう。そういうことだ」
「……しかし、未遂! 僕は何もしていません!」
「ハッ? ここまで来てまだ白を切るつもりか? 貴様がニルに伸ばしているその手が動かぬ証拠だ」


 俺がそういうと、フェアツェーレンは手を引っ込めようとした。だが、俺がそれを許すはずもなく、さらに捻り上げる。こいつが剣を握れなくなったと手俺はいいと思った。
 フェアツェーレンはあきらめたのが低くうなり、その場に膝をついた。


「こいつが誘ってきたんだ!」
「はあ?」
「……こいつが、アロイスに絡まれているのを僕が助けてあげた! そのとき、こいつは僕に雌の顔をして誘惑してきたんだ。ああ、ああ、こいつが悪い。僕は悪くない!」
「初耳だな。だが、ニルはそんなことをしない。貴様のような男に尻尾を振ったりしない。ただ、騙されやすく、人を信じやすいところはあるがな。それに付け込む貴様のやり方は好まない。恥を知れ」
「い、いいたああああい! 腕が、腕が折れる! 殿下、どうか慈悲を、ご慈悲を!」


 本当にあきらめの悪いやつだと思う。
 どこまでも自分のことしか考えていない。


(ニルが雌の顔をするわけないだろう。どんな卑猥な妄想をすればそうなる)


 俺の大切な人を性的な目で見て許せるわけがなかった。身体の奥底から湧き上がってくる怒りは自分ではどうしようもなく止められないもの。先ほどはどうにかこらえていたが限界に近かった。
 勝手にニルを自分の快楽のために都合のいいような存在として見て……この男の自慰にニルが使われていると思うと吐き気が止まらない。ニルをそんな安っぽい妄想で汚すな。触ることなど赦すわけがない。
 俺は、フェアツェーレンの腕をそのまま引っ張りお茶菓子が乗っていた机にたたきつけた。ガシャン――というとてつもない音が響き、机が真っ二つに割れる。そのころには、フェアツェーレンは白目をむき、口から泡を吹いて気を失っていた。


「……ニルに手を出そうとするからだ」


 教師にこのことを伝えるべきか迷った。いや、伝えるべきなのだろうが、まずはこの男とこの空間から一刻も早く去ることを考えようと思った。
 俺はニルを抱き上げ、気を失っているフェアツェーレンの横を通って部屋を出る。
 俺の腕の中で、ニルは幸せそうにむにゃむにゃと口を動かしていた。本当に能天気なやつだ。俺がどんな思いで心配したと思っているのだろうか。


(まあ、怒りたくても……怒って嫌われるのは嫌だな)


 しかし、危機感は持つべきだといわなければ、また同じような過ちを犯すかもしれない。今回は俺がいたからいいものの、そうでなければ、ニルはひどい目にあっていたに違いない。そうなってからでは遅いのだ。
 俺は、ニルを抱いたまま自分たちの寮へと向かう。幸い部屋につくまでに誰ともすれ違わなかったため、こんなにかわいい顔で寝ているニルを誰にも見せることはなかった。
 部屋につき、俺は速攻で鍵を閉めた。誰かが訪ねてくるわけでも、勝手に開けられるわけでもない。だが、なんとなく気持ち的に鍵を閉めたかった。
 ニルを二段ベッドの下に寝かせ、布団をかけてやる。さすがに、起きて「あれは夢だった」なんて言っても信じてもらえないだろう。彼が起きたらすべてを伝えるつもりだ。その間は幸せに眠っておいてもらおうと思ったのだ。


「本当に、憎たらしいほど能天気に寝ているな……ニル」


 名前を呼んでも起きやしない。
 俺はニルの頬を指先でつついてやった。ぷに、ふに、と柔らかな感触が伝わって気、まるでマシュマロのようだった。ニルのこの頬の肌触りは昔から変わらない。特別な石鹸を使っているわけでも、保湿をしているわけでもないだろう。ニルがそういうのに興味があってするタイプでないことはよく知っている。となれば、この肌触りは自然のものか。


「んん……」
「……っ。何だ、起きていないのか」


 むにゃむにゃと口を動かしたが、どうやら幸せな夢を見ているだけのようだった。起こしてしまったのかと思ったが、全く気にする必要もなかったようだ。
 それにしても、よく眠っている。
 俺は、しばらくベッドの脇でニルのことを観察することにした。
 艶やかな漆黒の髪に長いまつ毛、寝癖ではなく癖毛といった外にはねている髪。小さな唇はやわらかくほんのりとピンク色だ。
 そんなニルを見ていると、確かに胸がきゅっとなる気持ちもわからないではなかった。だからと言って手を出してしまえばそれまでだ。
 ニルが起きてすべて事情を離したら、フェアツェーレンのことを一緒に教師に話に行こう。俺は、現場を見ていたが手を出されそうになったのはニルのほうだ。ニルが許すというのであればそれはそれで構わない。だが、ニルには許してほしくなかった。


(……でも、これは俺の考えだな)


 あんな奴を野放しにすれば、同じような被害が出るだろう。そういったやつが騎士として市民を守るなど、信用にかけてしまう。それではいけない。
 ニルの身に何もなくてよかったのが不幸中の幸いだ。あいつに手を出されてしまった平民のルームメイトがかわいそうにも思う。
 二人一部屋というこの寮制は良くも悪くも、閉鎖空間だ。そこで何が行われようが、教師の管轄外ということだ。
 だが、常に監視されるのはそれはそれでいただけないとは思う。
 あれこれと考えては、消えていく考えに俺はため息をついた。絶対的にこれがいいというものはない。どれだけ、厳重に見ていたとしても、どこか穴を見つけて必ず抜けるやつがいるのだ。


「……んー……せしる?」
「……起きたのか。ニル」


 寝ぼけた声が聞こえ、俺はニルのほうを見た。ニルは体を起こして、目をくしくしと擦っていた。その様子は幼子のようで、また猫のようにも見えた。
 そして、ニルはあたりを見渡しここが俺たちの寮の部屋であることに気づき目を丸くした。空色の瞳が丸くなり、それと同時にパチパチと見開かれた。


「えっと、ここ、俺たちの部屋?」
「ああ、ぐっすりと眠っていたぞ?」
「……ごめん」


 と、ニルは開口一番に謝りしゅんと頭を下げた。どうやら、すべてを察したらしい。

 ニルはものすごく悔しそうな顔で、ぎゅっと掛布を握っている。


「理解しているならいい。だが、次同じようなことがあったとき、俺はそこにいないかもしれない」
「ごめん、手を煩わせて」
「別にいい。お前に何もなかったのだから、俺はそれでいいんだ」
「でも……」


 ニルは、それじゃあいけないというように俺を見てきた。俺にとってはニルが無事なら無問題なのだ。それ以外は何も考えない。あの男の腕が折れようが、どんな処分を受けようが。
 それでも、ニルは気にしてしまうだろう。


「いい。ニルが無事でよかったんだ。そのためなら、俺だって身体を張る」
「……セシルは、あのお茶飲んでなかったんだね。先輩だから、学園内だから大丈夫っていうのがあったのかもしれない。でも、いついかなる時も、注意を怠ってはいけない。確認すべきだった」
「これを教訓にすればいい。お前なら、二度と同じ過ちを踏まないだろうからな」
「セシルは優しいね」


 優しい? と俺がニルを見れば、あいつはふわりとほほ笑んでいた。少し照れ臭そうに。だが、その顔にはいまだに申し訳なさが残っていた。


「うん。怒らないでいてくれたというか……助けてくれたから。本当は俺が君を助けなくちゃいけない側なんだけど、助けられちゃった。ありがとう、セシル」
「ああ……俺たちは主人と護衛であり、親友同士だ。困ったときはお互い様だろう」
「そうだね。セシル。本当にありがとう」


 多くは聞かなかった。
 ニルはおおよそ理解したからだろう。だが、必要であれば詳細は話すつもりでいるし、ニルにはそれを聞く権利があると思った。
 ただ今は、俺に向かって微笑み、安堵の表情を浮かべる親友の笑みを素直に受け取ろうと俺は思ったのだ。


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