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第六章 スタンピード
第97話 規格外の俺たち
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「はいっ! 戦闘終了で~す♪ お疲れ様でした~♪」
シスターエレナの上機嫌かつおっとりした声が戦場に響いた。
俺たちの周りは倒したオークで死屍累累だが、シスターエレナにとっては食肉でしかない。
ハム、ベーコン、ロースなのだ。
きっとそこに転がっているオークは、豚カルビ君だろう。
「ふう……、お疲れ様です!」
俺はオークの血がついた棍棒をビュッと血振りしてから、ウェストポーチ型のマジックバッグに収納した。
すっかり戦闘に慣れたが、それでも無事に戦闘が終るとホッとした気持ちになる。
娘のソフィー、パーティーメンバーのシスターエレナ、王都から来た若い神官マリンさんとアシュリーさん。
仲間のみんなが無事であることに安堵するのだ。
「ふう……。お疲れ様でした。勝利ですね!」
「いつも通り。問題なし」
マリンさんはハンカチで額の汗を抑えながら勝利を喜び、アシュリーさんはいつもと変わらない口調だ。
アシュリーさんとの付き合いが長くなってきたので、淡々としているが喜んでいるのがわかる。
そして、我が娘ソフィーである。
「わーい! お肉がいっぱい! お肉っ! お肉っ! お肉っ!」
ぴょんぴょん跳ねながら、絶賛肉祭り中である。
俺は笑顔でソフィーの頭を優しくなでた。
「そうだね。お肉がいっぱいだね。持ち帰って食べようね」
「うん!」
子供は食べるのが仕事なのだ。
いっぱい食べて大きくなれよ! と、俺は心の中で願う。
視線を感じふと見ると、聖サラマンダー騎士団のフレイル団長たちが驚いた顔で俺たちを見ていた。
(おっと! 忘れてた! フレイルさんたちがいたんだ!)
戦闘に集中していて、フレイル団長たちの存在をすっかり忘れていた。
俺はパーティーメンバーに号令する。
「みんな! 集合だ! フレイルさんたちにお話をうかがおう!」
他のみんなも戦闘に集中して、フレイルさんたちを忘れていたようだ。
シスターエレナ、若い神官のマリンさんとアシュリーさんが、ワタワタと慌てて駆け寄ってきた。
パーティーメンバーが全員そろったところで、俺はフレイル団長に講評をお願いした。
「フレイルさん。我々の戦闘はいかがでしょうか? 戦力になりそうですか?」
フレイルさんたちは、目を大きく開いたり口を大きく開けたりしていたが、俺が声を掛けるとフレイルさんはハッとした様子で語り出した。
「うっ……うむ! 素晴らしい戦闘だった! 戦力として十分あてに出来ると判断した! 正直に言うと、予想以上に君たちが強くて驚いた」
「予想以上? そうなのですか?」
「色々報告が精霊教の本部に送られていたが……、実際に目にすると報告書以上だ……。護衛対象がこんなに強いとはなぁ……」
フレイルさんの言葉に、同行している団員さんたちもうなずく。
「俺たち……必要か?」
「休んでいる時だけ護衛すれば問題ないんじゃ?」
「それじゃ、俺たち護衛の存在が意味なくなっちゃうだろう!」
そうか……、フレイルさんたちは、俺たちを護衛対象――守るべき弱い存在と思っていたのだろう。
だが実際に戦闘を見たら、オークジェネラル率いる二百のオーク集団を俺たちが蹂躙している。
そりゃ、驚くよな。
「とにかく! それぞれ精進されていることがわかった! 諸君らの努力に敬意を!」
有名な聖サラマンダー騎士団の団長の言葉に、俺たちは誇らしい気持ちになった。
特に王都から来た若い神官であるマリンさんとアシュリーさんは得意満面だ。
良かった!
二人の励みになったのだろう。
何のかんので、ここサイドクリークの町は辺境の田舎だ。
王都から来た若い二人としては、任務とはいえ不安や左遷されたようなモヤモヤした気持ちは少なからずあったのではないか?
俺自身が本社からスーパーに左遷された経験から、二人の気持ちを心配していたのだ。
だが、フレイル団長の言葉が、二人の不安を吹き飛ばしてくれたと思う。
俺は心からフレイル団長に礼を述べた。
「ありがとうございます! よろしければ、個別に戦闘の振り返りやアドバイスをいただけませんか?」
「そうだな。帰り道でアドバイスさせていただこう。それよりも……、このオークの山はどうするのだ?」
フレイル団長は、困った顔で眉根を寄せた。
何せ二百を超えるオークが地面に転がっているのだ。
物量が凄い。
俺は腰のウェストポーチ型マジックバッグから、エコバッグ型の大容量マジックバッグを取り出した。
「マジックバッグがありますので、ご安心を! 全て持って帰ります! お手数ですが、皆さんも手伝って下さい」
オークの数は二百を超える。
マジックバッグに放り込むにしても一仕事だ。
申し訳ないが、立っているものは親でも使え精神を発揮させてもらう。
俺はエコバッグ型マジックバッグを、聖サラマンダー騎士団の面々に手渡していく。
フレイルさんが再び驚いた声をあげた。
「これは全部マジックバッグか!?」
「はい。そうですよ」
「君たちは、本当に規格外だな……。 よし! 回収作業を行って、サイドクリークの町へ引き上げよう!」
俺たちは、全員でオークを回収しサイドクリークの町へ帰途についた。。
「お肉どうしようかな~♪ どうやって食べようかな~♪」
帰り道ソフィーが上機嫌だったのは言うまでもない。
サイドクリークの町へ帰ったら、ソフィーに沢山お肉を食べさせよう!
シスターエレナの上機嫌かつおっとりした声が戦場に響いた。
俺たちの周りは倒したオークで死屍累累だが、シスターエレナにとっては食肉でしかない。
ハム、ベーコン、ロースなのだ。
きっとそこに転がっているオークは、豚カルビ君だろう。
「ふう……、お疲れ様です!」
俺はオークの血がついた棍棒をビュッと血振りしてから、ウェストポーチ型のマジックバッグに収納した。
すっかり戦闘に慣れたが、それでも無事に戦闘が終るとホッとした気持ちになる。
娘のソフィー、パーティーメンバーのシスターエレナ、王都から来た若い神官マリンさんとアシュリーさん。
仲間のみんなが無事であることに安堵するのだ。
「ふう……。お疲れ様でした。勝利ですね!」
「いつも通り。問題なし」
マリンさんはハンカチで額の汗を抑えながら勝利を喜び、アシュリーさんはいつもと変わらない口調だ。
アシュリーさんとの付き合いが長くなってきたので、淡々としているが喜んでいるのがわかる。
そして、我が娘ソフィーである。
「わーい! お肉がいっぱい! お肉っ! お肉っ! お肉っ!」
ぴょんぴょん跳ねながら、絶賛肉祭り中である。
俺は笑顔でソフィーの頭を優しくなでた。
「そうだね。お肉がいっぱいだね。持ち帰って食べようね」
「うん!」
子供は食べるのが仕事なのだ。
いっぱい食べて大きくなれよ! と、俺は心の中で願う。
視線を感じふと見ると、聖サラマンダー騎士団のフレイル団長たちが驚いた顔で俺たちを見ていた。
(おっと! 忘れてた! フレイルさんたちがいたんだ!)
戦闘に集中していて、フレイル団長たちの存在をすっかり忘れていた。
俺はパーティーメンバーに号令する。
「みんな! 集合だ! フレイルさんたちにお話をうかがおう!」
他のみんなも戦闘に集中して、フレイルさんたちを忘れていたようだ。
シスターエレナ、若い神官のマリンさんとアシュリーさんが、ワタワタと慌てて駆け寄ってきた。
パーティーメンバーが全員そろったところで、俺はフレイル団長に講評をお願いした。
「フレイルさん。我々の戦闘はいかがでしょうか? 戦力になりそうですか?」
フレイルさんたちは、目を大きく開いたり口を大きく開けたりしていたが、俺が声を掛けるとフレイルさんはハッとした様子で語り出した。
「うっ……うむ! 素晴らしい戦闘だった! 戦力として十分あてに出来ると判断した! 正直に言うと、予想以上に君たちが強くて驚いた」
「予想以上? そうなのですか?」
「色々報告が精霊教の本部に送られていたが……、実際に目にすると報告書以上だ……。護衛対象がこんなに強いとはなぁ……」
フレイルさんの言葉に、同行している団員さんたちもうなずく。
「俺たち……必要か?」
「休んでいる時だけ護衛すれば問題ないんじゃ?」
「それじゃ、俺たち護衛の存在が意味なくなっちゃうだろう!」
そうか……、フレイルさんたちは、俺たちを護衛対象――守るべき弱い存在と思っていたのだろう。
だが実際に戦闘を見たら、オークジェネラル率いる二百のオーク集団を俺たちが蹂躙している。
そりゃ、驚くよな。
「とにかく! それぞれ精進されていることがわかった! 諸君らの努力に敬意を!」
有名な聖サラマンダー騎士団の団長の言葉に、俺たちは誇らしい気持ちになった。
特に王都から来た若い神官であるマリンさんとアシュリーさんは得意満面だ。
良かった!
二人の励みになったのだろう。
何のかんので、ここサイドクリークの町は辺境の田舎だ。
王都から来た若い二人としては、任務とはいえ不安や左遷されたようなモヤモヤした気持ちは少なからずあったのではないか?
俺自身が本社からスーパーに左遷された経験から、二人の気持ちを心配していたのだ。
だが、フレイル団長の言葉が、二人の不安を吹き飛ばしてくれたと思う。
俺は心からフレイル団長に礼を述べた。
「ありがとうございます! よろしければ、個別に戦闘の振り返りやアドバイスをいただけませんか?」
「そうだな。帰り道でアドバイスさせていただこう。それよりも……、このオークの山はどうするのだ?」
フレイル団長は、困った顔で眉根を寄せた。
何せ二百を超えるオークが地面に転がっているのだ。
物量が凄い。
俺は腰のウェストポーチ型マジックバッグから、エコバッグ型の大容量マジックバッグを取り出した。
「マジックバッグがありますので、ご安心を! 全て持って帰ります! お手数ですが、皆さんも手伝って下さい」
オークの数は二百を超える。
マジックバッグに放り込むにしても一仕事だ。
申し訳ないが、立っているものは親でも使え精神を発揮させてもらう。
俺はエコバッグ型マジックバッグを、聖サラマンダー騎士団の面々に手渡していく。
フレイルさんが再び驚いた声をあげた。
「これは全部マジックバッグか!?」
「はい。そうですよ」
「君たちは、本当に規格外だな……。 よし! 回収作業を行って、サイドクリークの町へ引き上げよう!」
俺たちは、全員でオークを回収しサイドクリークの町へ帰途についた。。
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帰り道ソフィーが上機嫌だったのは言うまでもない。
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