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二十三話
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「なんだなんだ、今の声。滅茶苦茶可愛い声だったぞ」
「や、やっべ、今の聞いただけで立っちまったんだが」
「ははっ、そりゃあ、女に慣れてなさすぎるぜ。ま、俺もだけど……」
周りの男子生徒は股間部分をどうにか隠そうとしているようで気持ち悪い動きになっていた。
「ふ、フレイくん。なんか、凄い声が教室で響かなかった?」
ライトも腰を引きながら縮こまるようにかがんでいる。
「あ、ああ。あんな声を聴いたのは初めてだ。アンデッドの声か?」
「で、でも、アンデッドならもっと恐ろしい声のはずだよ。あんな声なわけないよ」
「じゃあ、なんでなんだ……」
周りの男子たちは一瞬聞こえたザウエルの声に反応し、盛大に話のネタになっていた。
――もう、ザウエルちゃん。いきなり大きな声を出さないでよ。
「ご、ごめんなしゃぃ。が、我慢しなくていいって思ったら……」
ザウエルの甘い声が脳内に響く。これ以上触ると疲労がたまると思い、インクを拭き取った後、服の内側にしまった。
「あぁ。こ、これが人の温もり。凄く超心地よい……」
――なにそれ。もう念話は解かないでよね。今回はバレずに済んだけど、最悪捕まっちゃう。
「わ、わかった。にしても、カリカリってされると本当にやばいな。頭がどうにかなっちまいそうだった」
――でも、好きなんでしょ?
「……す、好き」
ザウエルはぼそっと呟き、私の頭をぞわぞわさせる。
午後の講義も終え、実技の訓練が始まる。
「前回、前々回に続き、今期のDランククラスは魔物の大量発生に二度も見舞われた。どちらも学園側の落ち度として成績に含めないとする。だが、そうなると中間試験と期末試験の結果が成績にもろに反映される。中間試験で失敗した者は期末試験で取り返すように」
ゲンナイ先生は木剣を肩に当てながら、珍しく教員っぽいことを言っていた。
体操服に着替えた私達はゲンナイ先生の話を聞いて大声で返事する。
準備運動した後、剣を振ったり、格闘術を習ったり、簡単な試合をこなした。
まあ、私は遠目から見てあまり拘わらないようにしていた。
逆にライトとフレイは周りの視線が自然に向くほど激しい試合になっていた。両者は日ごろの鍛錬で実力をつけ、入学当時と見違えるほど強くなっている。
午後の講義を終え、生徒会室に足を運んだ。いつもと変わらず面倒な生徒会活動をこなす。
「キアスくん、今日も学園の見回りを頑張ろう」
コルトは面倒な仕事でもやる気を見せ、優等生っぷりを発揮する。
「う、うん……。が、頑張ろう」
彼の横に並んで廊下を歩いているだけで見回りはだいたい終わる。この時間は生徒会活動の中でも、一番楽な仕事だった。でも、最近は変に緊張して会話が上手く出来ている気がしない。
「えっと……、キアスくん。私は君に何か悪いことをしてしまったかな?」
「え、いや、なんでそう思うの?」
「日常生活の中で避けられているような気がして。もしかして、前の件を根に持っていたりするんじゃないかと」
「いやいや、あの話はもうあの時で決着がついてるよ。その、確かに最近はちょっと避けていたかもしれない。でも、嫌いになったとかじゃないよ」
――コルトといると、胸がぎゅっとして熱くなっちゃうなんて、言えるわけがない。
私が話を誤魔化すとコルトの表情が暗くなっていく。
別にコルトが嫌いだから避けているわけではない。
「コルトさんといると、体温が上がっちゃったり、表情が男らしくないくらい笑っちゃったり、しちゃうから」
「嫌われているわけじゃなくてよかった……」
少しの沈黙後、コルトは私の目を見ながら口を開く。
「キアスくんって……、その『黒羽の悪魔』と何か関係があったりする?」
コルトは私のフルネームを知り、私の女物の下着姿を見ている。私がDランククラスに見合わない実力を持つとわかっている。そこまで『黒羽の悪魔』と共通点のある私の正体に気づきかけている。
彼は女の子が苦手だ。
私が女だと気づかれたら距離を置かれてしまうかもしれない。
――女子だと完全に気づかれる前にどうにかしないと。
「そんなことより、コルトさん。今度の休みに、一緒に街で遊ばない?」
「い、いや……、私に遊ぶ時間なんて」
「たまには息抜きも必要だよ。それに私はコルトさんの女の子が苦手っていう弱点を克服させてあげたい。女の子が克服できれば、コルトさんはもっと上の学園に編入できるでしょ」
「いやいや、キアスくんが私に時間を作ってまでするようなことじゃないでしょ」
「コルトさん、逃げていても変わらないよ。今ならまだ編入しても差が大きくない。あの時、ああしておけばよかったと後悔しないでほしいの」
私はいつ学園の者たちに『黒羽の悪魔』本人だと気づかれ、この場を去らなければならないかわからない。
そうなったら、コルトはずっと一人になってしまう。
なら、女の子の恐怖心を克服してもらい、ドラグニティ魔法学園に編入するのも一つの手だと考えた。そうすれば、彼の実力を今以上に延ばせる。女の子を克服すれば、彼の友達も増えるだろう。
――コルトが他の女とイチャイチャしているところなんて想像したくない。って、貴族でもない私が何を考えているのやら。
「……わかった。じゃあ、今度の休みの日に一緒に王都の中を巡ろう」
「じゃあ、私は女装していくね。その方が、コルトさんの女の子への苦手意識が薄れるかもしれないから」
「私のためにそこまでしてくれるのか。うぅ、キアスくん、ほんとうにありがとう」
コルトは私をそっと抱きしめてきた。
分厚い胸板、良い匂いの石鹸、高鳴る心臓の音、腕のゴツゴツしさ。
私を捕まえ、脱出させなかった唯一の罠を思い起こさせる。今回の罠も抜け出せる気がせず、彼の腕の中が驚くほど心地よかった。
「こ、コルトさん……、く、苦しい」
「あぁ、ごめん。つい。でも、キアスくんがそこまでしてくれるんだ。私も逃げてばかりじゃいられない。必ず、克服してみせる」
コルトは表情を引き締め、手を強く握った。彼の綺麗な瞳にガラス窓から透ける夕日の色が重なり、燃えているようだった。
生徒会の仕事を終え、私は広場で鍛錬しているフレイとライトのもとに向かった。
「今日は私が相手してあげる。さあ、どこからでも掛かってきなさい」
「きょ、今日のキアスは一段とやる気だな」
「どうしちゃったの?」
フレイとライトは苦笑いし、木剣を握りしめながら身構える。
「私がいなくなったら、二人の指導ができなくなる。二人が魔物に襲われても、助けてあげられない。そうなる前に、出来る限り強くなってもらいたいだけ」
私はフレイとライトに問答無用で攻撃し、両者に限界を越えさせる。
「や、やっべ、今の聞いただけで立っちまったんだが」
「ははっ、そりゃあ、女に慣れてなさすぎるぜ。ま、俺もだけど……」
周りの男子生徒は股間部分をどうにか隠そうとしているようで気持ち悪い動きになっていた。
「ふ、フレイくん。なんか、凄い声が教室で響かなかった?」
ライトも腰を引きながら縮こまるようにかがんでいる。
「あ、ああ。あんな声を聴いたのは初めてだ。アンデッドの声か?」
「で、でも、アンデッドならもっと恐ろしい声のはずだよ。あんな声なわけないよ」
「じゃあ、なんでなんだ……」
周りの男子たちは一瞬聞こえたザウエルの声に反応し、盛大に話のネタになっていた。
――もう、ザウエルちゃん。いきなり大きな声を出さないでよ。
「ご、ごめんなしゃぃ。が、我慢しなくていいって思ったら……」
ザウエルの甘い声が脳内に響く。これ以上触ると疲労がたまると思い、インクを拭き取った後、服の内側にしまった。
「あぁ。こ、これが人の温もり。凄く超心地よい……」
――なにそれ。もう念話は解かないでよね。今回はバレずに済んだけど、最悪捕まっちゃう。
「わ、わかった。にしても、カリカリってされると本当にやばいな。頭がどうにかなっちまいそうだった」
――でも、好きなんでしょ?
「……す、好き」
ザウエルはぼそっと呟き、私の頭をぞわぞわさせる。
午後の講義も終え、実技の訓練が始まる。
「前回、前々回に続き、今期のDランククラスは魔物の大量発生に二度も見舞われた。どちらも学園側の落ち度として成績に含めないとする。だが、そうなると中間試験と期末試験の結果が成績にもろに反映される。中間試験で失敗した者は期末試験で取り返すように」
ゲンナイ先生は木剣を肩に当てながら、珍しく教員っぽいことを言っていた。
体操服に着替えた私達はゲンナイ先生の話を聞いて大声で返事する。
準備運動した後、剣を振ったり、格闘術を習ったり、簡単な試合をこなした。
まあ、私は遠目から見てあまり拘わらないようにしていた。
逆にライトとフレイは周りの視線が自然に向くほど激しい試合になっていた。両者は日ごろの鍛錬で実力をつけ、入学当時と見違えるほど強くなっている。
午後の講義を終え、生徒会室に足を運んだ。いつもと変わらず面倒な生徒会活動をこなす。
「キアスくん、今日も学園の見回りを頑張ろう」
コルトは面倒な仕事でもやる気を見せ、優等生っぷりを発揮する。
「う、うん……。が、頑張ろう」
彼の横に並んで廊下を歩いているだけで見回りはだいたい終わる。この時間は生徒会活動の中でも、一番楽な仕事だった。でも、最近は変に緊張して会話が上手く出来ている気がしない。
「えっと……、キアスくん。私は君に何か悪いことをしてしまったかな?」
「え、いや、なんでそう思うの?」
「日常生活の中で避けられているような気がして。もしかして、前の件を根に持っていたりするんじゃないかと」
「いやいや、あの話はもうあの時で決着がついてるよ。その、確かに最近はちょっと避けていたかもしれない。でも、嫌いになったとかじゃないよ」
――コルトといると、胸がぎゅっとして熱くなっちゃうなんて、言えるわけがない。
私が話を誤魔化すとコルトの表情が暗くなっていく。
別にコルトが嫌いだから避けているわけではない。
「コルトさんといると、体温が上がっちゃったり、表情が男らしくないくらい笑っちゃったり、しちゃうから」
「嫌われているわけじゃなくてよかった……」
少しの沈黙後、コルトは私の目を見ながら口を開く。
「キアスくんって……、その『黒羽の悪魔』と何か関係があったりする?」
コルトは私のフルネームを知り、私の女物の下着姿を見ている。私がDランククラスに見合わない実力を持つとわかっている。そこまで『黒羽の悪魔』と共通点のある私の正体に気づきかけている。
彼は女の子が苦手だ。
私が女だと気づかれたら距離を置かれてしまうかもしれない。
――女子だと完全に気づかれる前にどうにかしないと。
「そんなことより、コルトさん。今度の休みに、一緒に街で遊ばない?」
「い、いや……、私に遊ぶ時間なんて」
「たまには息抜きも必要だよ。それに私はコルトさんの女の子が苦手っていう弱点を克服させてあげたい。女の子が克服できれば、コルトさんはもっと上の学園に編入できるでしょ」
「いやいや、キアスくんが私に時間を作ってまでするようなことじゃないでしょ」
「コルトさん、逃げていても変わらないよ。今ならまだ編入しても差が大きくない。あの時、ああしておけばよかったと後悔しないでほしいの」
私はいつ学園の者たちに『黒羽の悪魔』本人だと気づかれ、この場を去らなければならないかわからない。
そうなったら、コルトはずっと一人になってしまう。
なら、女の子の恐怖心を克服してもらい、ドラグニティ魔法学園に編入するのも一つの手だと考えた。そうすれば、彼の実力を今以上に延ばせる。女の子を克服すれば、彼の友達も増えるだろう。
――コルトが他の女とイチャイチャしているところなんて想像したくない。って、貴族でもない私が何を考えているのやら。
「……わかった。じゃあ、今度の休みの日に一緒に王都の中を巡ろう」
「じゃあ、私は女装していくね。その方が、コルトさんの女の子への苦手意識が薄れるかもしれないから」
「私のためにそこまでしてくれるのか。うぅ、キアスくん、ほんとうにありがとう」
コルトは私をそっと抱きしめてきた。
分厚い胸板、良い匂いの石鹸、高鳴る心臓の音、腕のゴツゴツしさ。
私を捕まえ、脱出させなかった唯一の罠を思い起こさせる。今回の罠も抜け出せる気がせず、彼の腕の中が驚くほど心地よかった。
「こ、コルトさん……、く、苦しい」
「あぁ、ごめん。つい。でも、キアスくんがそこまでしてくれるんだ。私も逃げてばかりじゃいられない。必ず、克服してみせる」
コルトは表情を引き締め、手を強く握った。彼の綺麗な瞳にガラス窓から透ける夕日の色が重なり、燃えているようだった。
生徒会の仕事を終え、私は広場で鍛錬しているフレイとライトのもとに向かった。
「今日は私が相手してあげる。さあ、どこからでも掛かってきなさい」
「きょ、今日のキアスは一段とやる気だな」
「どうしちゃったの?」
フレイとライトは苦笑いし、木剣を握りしめながら身構える。
「私がいなくなったら、二人の指導ができなくなる。二人が魔物に襲われても、助けてあげられない。そうなる前に、出来る限り強くなってもらいたいだけ」
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