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四章 ハクハ領の救出作戦
47話 三度目のハクハ領に向けて
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カナツさんとカズカ。
二人は同時に一歩後ろに下がり、武器を構えた。このまま、戦いが始まるのか。しかし、緊迫する空気は長く続かなかった。
「大将。あなたは人の上に立つのだから、もっと考えて発言してください。私達の方が数は多いのです。ここは黙ってお引き取り願いましょう」
これ以上、カラマリ領での戦いは避けるべきですと、好戦的な大将に忠告した。
「えー、これからいい所じゃんかー」
口ではそう言うが、サキヒデさんの言葉に従ったようだ。
構えていた刀を下して、鞘に納めた。
「と、言う訳です。カズカさん。あなたにも自分のすべき仕事があるのではないですか?」
チラリと俺の方を見ながら言った。
……。
そうだ。
カズカは別にカラマリ領の人間と戦いに来たわけじゃない。俺を迎えに来ただけなのだ。そのついでにクロタカさんと喧嘩して、ちょっとした戦争を引き起こした。
そんなぶらり途中下車みないな理由で、ここまでの被害を出さないで貰いたい。まあ、半分はクロタカさんがやったことなのだけれど。
ていうか、相変わらずサキヒデさんは俺を売ることに躊躇いがないな。
ま、でも、今回は、その方が助かるか。
「ああ、そうだ。俺は『経験値』の見張りを頼まれていたんだ。すっかり忘れちまってたぜ」
戦いに熱中して自分に与えられた業務を忘れていたカズカさん。だからさ、この人にお使いなんてさせたら駄目だろって。
そんなの俺でも分かるぜ?
「思い出して頂けたのなら、さっさと連れて帰ってください」
ま、ハクハに戻るのは嫌だけど、あと、一日か二日あれば、目的のモノを見つけることはできるだろう。
後、もう少しだ。
頑張れ、俺!
自分を励ましながら、一歩、カズカの元に近づいた。
だが、それ以上、俺は足を動かせなかった。
蛇に睨まれた蛙の如く、俺の身体は竦んでしまった。
カズカが、俺に向けて刀を振るったのだ。しなる斬撃が俺の首元を走り抜ける。
こいつ……、このタイミングで攻撃するかよ。ワザと外したとはいえ、流石に頭のネジが緩すぎだろ……。
緩いどころか、ネジの口径があってないんじゃないのか?
「連れて帰るの面倒いから、このまま、俺が『経験値』を一人占めするのも有りか。でも、そんなことしたら、シンリが怒っちゃうか」
俺の肩を掠めて刃が戻っていった。
どうやら、シンリに対する恐怖で俺は助かったらしい。
しかしな、この状況で助かったからラッキーとは流石に言えなかった。
「よし、じゃあ、帰るか、『経験値』」
俺の肩を掴んで屋上から飛び降りる。
カナツさんも扱いは乱暴だったけど、カズカはカズカで不安になる。だって、この人、敵だしね。途中で腕を話して、事故死に見せかけた殺人(見せかけにもなっていない。容疑者は一人だ)を行うのかと、警戒していたが、俺は生きたまま地面に着地した。
「っ……、あの、『経験値』って呼ぶのやめて貰っていいですかね?」
着地と言っても、俺は抱えられていただけなので、別にダメージはないのだが、屋上から安全器具もなしにダイブした恐怖は、俺の腰を弱くする。
それでも、なんとか自分の脚で立つと、俺は時間稼ぎを込めて呼び方を注意してみた。
只ですら腰が抜けているのに、自分から震えに行く俺。
言ってから後悔した。
殺されるんじゃないか?
しかし、その心配は杞憂だったようで、
「なんでだ?」
普通に聞き返されてしまった。
うーん。
いや、普通に対応してくれるのは良いんだけれど、それでは俺が狂っているようではないか? まあ、それは考えすぎか。
「一応、俺、人間だからさ、リョータって名前あるし」
流石に名前で呼べとまではいかないまでも、人として扱って欲しい。
「あー? でも、俺達にとっては『経験値』だぜ? お前、食いモノに名前つけないだろ?」
これから胃の中に消えていくものに、確かに名前は付けないけれど、でも、俺は食料とは違う。だが、どんなに俺が自分で否定しようとも、ハクハに取っては変わらない。
つまり、何を言っても無駄と言うことだった。
諦めなければ分かり合えると言うけれど、そもそも、分かり合うほど長く付き合う気はないので、否定する必要もないか。
歩けるまでには回復したし。
「まあ、そうですけど」
「うん、そういうことだ。いいから黙ってハクハに帰るぜ!」
……ハクハまでの道中二人きりかー。
想像しただけで地獄である。だって、「うわ、なに、カラマリは今、木々を切り倒すのが流行っているのか?」とか言い出してるんだもん。
それやったのは、お前ら狂人だろうが。
親切心から教えてあげたいが、優しく接して殺されると言う理不尽な目に合うのは目に見えているので、黙っていた。
無言のまましばらく歩いていると、背後からひょこりと、カナツさんが顔をのぞかせた。
どうやら、俺達の後を付いてきていたらしい。
「あのさ、どうせならさ、もう、リョータの分身を10人くらい連れて行こうよ! そうすれば少しは楽になるかも知れないよ。私も一緒に連れてくからちょっと待ってて」
「あん……? 待つのはお前だよ。なんで、てめぇが一緒に来ようとしてんだよ」
うん、しかも連れてくるとか言いながら、ちゃっかり、俺が10人いるし。
無表情で直立していた。
気持ち悪っ!
どうやら、俺がダイブの恐怖に震えている間に、カナツさんが回り込んで準備をしていてくれたようだ。
準備というか、どうせ、思いつきなんだろうけどさ。
「そりゃーね。流石に、自分の領をこんなにされて黙っている訳には行かないよ。シンリに文句の一つでも言わないとね」
この木々を切り落としたのは、誰でもなくカズカだろう? と、俺が黙殺した言葉を迷わず振り下ろした。
なんか、今日のカナツさん、めっちゃ頼りになるな。
「はっ、そりゃそうだ。でも、付いてくるのは良いけどよぉ、シンリに噛みついたら殺されるぜ? お前ら、ハンディ戦でどうなったのか覚えてないのか?」
そうだ。
主力と他の兵士が揃っていたにも関わらずに、無様に逃げ帰ったのだ。見たことのない『拳銃』に狼狽えたとはいえ、シンリの強さに敗北した事実は変わらない。
カナツさん一人でハクハに良くなど――やってはいけない事だ。
だが、それでもカナツさんの思いは揺らがない。
「覚えてるよー。でも、それとこれとは話は別。勝てないことと、領を滅茶苦茶にされたことは関係ないよ」
……あるだろ。
と声を大にして言いたいが、ここまでお膳を立てられれば、流石に俺もカナツさんの目的に気付く。俺の手助けをするために、ハクハに揺動を仕掛けようとしてくれているのだ。
俺一人では、当初の目的を達成するのは厳しいと判断したのだろう。そのために、自分もハクハに行くと口実を作ってくれていた。
カナツさんもハクハに行くこと。
それは、当初から案として挙がってきていた。もっとも、この話し合いをしたのは俺とカナツさんの二人だけなので、作戦でもなんでもないんだけどさ。
つまり、これは、その作戦を実行すると言う合図か。
ならば、俺も加勢しなければ!
「そうですね。俺が生き返るのは分身の内の一人。10人も連れて行けば、もしかしたら、その場で生き返ることが出来るかも知れない」
確率で言えば0から三分の一。
その割合は決して低いものではない。
余計な仕事が減りますという俺達の言葉を、
「本当か……? そりゃいいな」
カズカは疑うことなく乗り気になっていた。
この人、狂っているところを抜けば、純粋な馬鹿なのかも知れない。まあ、狂人が九割をしめているので、それを引けば馬鹿しか残らない。
「うん? でも、それならよぉ、全員連れて行けばいいじゃんか。俺って頭良くねぇ?」
言っていることは分かるけど、なんだろうな、発想が馬鹿な気がする。
「そうしたいですけど、分身を移動させるのは大変で……。カナツさんと合わせて10人が限界です。それに、全員をハクハに置いておくのは、俺達としてもリスクがデカいですよ。全滅させられそうだしね」
俺が復活する種を根絶やしにされかねない。
そんなことされたら生き返れなくなってしまう。それだけはやってはいけないことなのだ。
「あー、どうすっかなー。ユウランがいてくれりゃ判断してくれるんだけどなー。こうなったら、シンリに直接決めて貰うか」
取り敢えず、言ってから考えようと答えにもなっていない、引き延ばしをしてくれた。
「ありがとうございます」
こうして俺は、心強い大将と共に、三度目のハクハ領に向かう。
そして、これが――シンリの作ったゲームに参加する、最後の復路だった。
二人は同時に一歩後ろに下がり、武器を構えた。このまま、戦いが始まるのか。しかし、緊迫する空気は長く続かなかった。
「大将。あなたは人の上に立つのだから、もっと考えて発言してください。私達の方が数は多いのです。ここは黙ってお引き取り願いましょう」
これ以上、カラマリ領での戦いは避けるべきですと、好戦的な大将に忠告した。
「えー、これからいい所じゃんかー」
口ではそう言うが、サキヒデさんの言葉に従ったようだ。
構えていた刀を下して、鞘に納めた。
「と、言う訳です。カズカさん。あなたにも自分のすべき仕事があるのではないですか?」
チラリと俺の方を見ながら言った。
……。
そうだ。
カズカは別にカラマリ領の人間と戦いに来たわけじゃない。俺を迎えに来ただけなのだ。そのついでにクロタカさんと喧嘩して、ちょっとした戦争を引き起こした。
そんなぶらり途中下車みないな理由で、ここまでの被害を出さないで貰いたい。まあ、半分はクロタカさんがやったことなのだけれど。
ていうか、相変わらずサキヒデさんは俺を売ることに躊躇いがないな。
ま、でも、今回は、その方が助かるか。
「ああ、そうだ。俺は『経験値』の見張りを頼まれていたんだ。すっかり忘れちまってたぜ」
戦いに熱中して自分に与えられた業務を忘れていたカズカさん。だからさ、この人にお使いなんてさせたら駄目だろって。
そんなの俺でも分かるぜ?
「思い出して頂けたのなら、さっさと連れて帰ってください」
ま、ハクハに戻るのは嫌だけど、あと、一日か二日あれば、目的のモノを見つけることはできるだろう。
後、もう少しだ。
頑張れ、俺!
自分を励ましながら、一歩、カズカの元に近づいた。
だが、それ以上、俺は足を動かせなかった。
蛇に睨まれた蛙の如く、俺の身体は竦んでしまった。
カズカが、俺に向けて刀を振るったのだ。しなる斬撃が俺の首元を走り抜ける。
こいつ……、このタイミングで攻撃するかよ。ワザと外したとはいえ、流石に頭のネジが緩すぎだろ……。
緩いどころか、ネジの口径があってないんじゃないのか?
「連れて帰るの面倒いから、このまま、俺が『経験値』を一人占めするのも有りか。でも、そんなことしたら、シンリが怒っちゃうか」
俺の肩を掠めて刃が戻っていった。
どうやら、シンリに対する恐怖で俺は助かったらしい。
しかしな、この状況で助かったからラッキーとは流石に言えなかった。
「よし、じゃあ、帰るか、『経験値』」
俺の肩を掴んで屋上から飛び降りる。
カナツさんも扱いは乱暴だったけど、カズカはカズカで不安になる。だって、この人、敵だしね。途中で腕を話して、事故死に見せかけた殺人(見せかけにもなっていない。容疑者は一人だ)を行うのかと、警戒していたが、俺は生きたまま地面に着地した。
「っ……、あの、『経験値』って呼ぶのやめて貰っていいですかね?」
着地と言っても、俺は抱えられていただけなので、別にダメージはないのだが、屋上から安全器具もなしにダイブした恐怖は、俺の腰を弱くする。
それでも、なんとか自分の脚で立つと、俺は時間稼ぎを込めて呼び方を注意してみた。
只ですら腰が抜けているのに、自分から震えに行く俺。
言ってから後悔した。
殺されるんじゃないか?
しかし、その心配は杞憂だったようで、
「なんでだ?」
普通に聞き返されてしまった。
うーん。
いや、普通に対応してくれるのは良いんだけれど、それでは俺が狂っているようではないか? まあ、それは考えすぎか。
「一応、俺、人間だからさ、リョータって名前あるし」
流石に名前で呼べとまではいかないまでも、人として扱って欲しい。
「あー? でも、俺達にとっては『経験値』だぜ? お前、食いモノに名前つけないだろ?」
これから胃の中に消えていくものに、確かに名前は付けないけれど、でも、俺は食料とは違う。だが、どんなに俺が自分で否定しようとも、ハクハに取っては変わらない。
つまり、何を言っても無駄と言うことだった。
諦めなければ分かり合えると言うけれど、そもそも、分かり合うほど長く付き合う気はないので、否定する必要もないか。
歩けるまでには回復したし。
「まあ、そうですけど」
「うん、そういうことだ。いいから黙ってハクハに帰るぜ!」
……ハクハまでの道中二人きりかー。
想像しただけで地獄である。だって、「うわ、なに、カラマリは今、木々を切り倒すのが流行っているのか?」とか言い出してるんだもん。
それやったのは、お前ら狂人だろうが。
親切心から教えてあげたいが、優しく接して殺されると言う理不尽な目に合うのは目に見えているので、黙っていた。
無言のまましばらく歩いていると、背後からひょこりと、カナツさんが顔をのぞかせた。
どうやら、俺達の後を付いてきていたらしい。
「あのさ、どうせならさ、もう、リョータの分身を10人くらい連れて行こうよ! そうすれば少しは楽になるかも知れないよ。私も一緒に連れてくからちょっと待ってて」
「あん……? 待つのはお前だよ。なんで、てめぇが一緒に来ようとしてんだよ」
うん、しかも連れてくるとか言いながら、ちゃっかり、俺が10人いるし。
無表情で直立していた。
気持ち悪っ!
どうやら、俺がダイブの恐怖に震えている間に、カナツさんが回り込んで準備をしていてくれたようだ。
準備というか、どうせ、思いつきなんだろうけどさ。
「そりゃーね。流石に、自分の領をこんなにされて黙っている訳には行かないよ。シンリに文句の一つでも言わないとね」
この木々を切り落としたのは、誰でもなくカズカだろう? と、俺が黙殺した言葉を迷わず振り下ろした。
なんか、今日のカナツさん、めっちゃ頼りになるな。
「はっ、そりゃそうだ。でも、付いてくるのは良いけどよぉ、シンリに噛みついたら殺されるぜ? お前ら、ハンディ戦でどうなったのか覚えてないのか?」
そうだ。
主力と他の兵士が揃っていたにも関わらずに、無様に逃げ帰ったのだ。見たことのない『拳銃』に狼狽えたとはいえ、シンリの強さに敗北した事実は変わらない。
カナツさん一人でハクハに良くなど――やってはいけない事だ。
だが、それでもカナツさんの思いは揺らがない。
「覚えてるよー。でも、それとこれとは話は別。勝てないことと、領を滅茶苦茶にされたことは関係ないよ」
……あるだろ。
と声を大にして言いたいが、ここまでお膳を立てられれば、流石に俺もカナツさんの目的に気付く。俺の手助けをするために、ハクハに揺動を仕掛けようとしてくれているのだ。
俺一人では、当初の目的を達成するのは厳しいと判断したのだろう。そのために、自分もハクハに行くと口実を作ってくれていた。
カナツさんもハクハに行くこと。
それは、当初から案として挙がってきていた。もっとも、この話し合いをしたのは俺とカナツさんの二人だけなので、作戦でもなんでもないんだけどさ。
つまり、これは、その作戦を実行すると言う合図か。
ならば、俺も加勢しなければ!
「そうですね。俺が生き返るのは分身の内の一人。10人も連れて行けば、もしかしたら、その場で生き返ることが出来るかも知れない」
確率で言えば0から三分の一。
その割合は決して低いものではない。
余計な仕事が減りますという俺達の言葉を、
「本当か……? そりゃいいな」
カズカは疑うことなく乗り気になっていた。
この人、狂っているところを抜けば、純粋な馬鹿なのかも知れない。まあ、狂人が九割をしめているので、それを引けば馬鹿しか残らない。
「うん? でも、それならよぉ、全員連れて行けばいいじゃんか。俺って頭良くねぇ?」
言っていることは分かるけど、なんだろうな、発想が馬鹿な気がする。
「そうしたいですけど、分身を移動させるのは大変で……。カナツさんと合わせて10人が限界です。それに、全員をハクハに置いておくのは、俺達としてもリスクがデカいですよ。全滅させられそうだしね」
俺が復活する種を根絶やしにされかねない。
そんなことされたら生き返れなくなってしまう。それだけはやってはいけないことなのだ。
「あー、どうすっかなー。ユウランがいてくれりゃ判断してくれるんだけどなー。こうなったら、シンリに直接決めて貰うか」
取り敢えず、言ってから考えようと答えにもなっていない、引き延ばしをしてくれた。
「ありがとうございます」
こうして俺は、心強い大将と共に、三度目のハクハ領に向かう。
そして、これが――シンリの作ったゲームに参加する、最後の復路だった。
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