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二章 もう一人の異世界人は毒舌少女
18話 毒舌少女の調教
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暗闇に包まれたのは一呼吸ほどだったようだ。闇にビビって閉じた瞳に太陽の光が当たる。草原の日差しは強く瞼の裏を赤く染めた。
「あれ……?」
眼を開けるとハクハの兵士もクガンの兵士も誰一人いなくなっていた。
「いなくなったんじゃない。俺が移動したんだ」
何故、俺が移動したことに気付いたのか。
答えは簡単だ。
いわゆる、デジャブってやつだ。
そう。
俺は眼下に広がる景色に既視感を持っていた。ここは、俺が戦に割って入る前に足を止めて観察していた小高い丘。
愛馬に乗って駆けた距離を一瞬にして埋めたのだ。
「あら、馬鹿の癖に理解が早いわね、移動する前は、「お母さんのおっぱいが飲みたい」とかわめいていたのに……」
「そんなこと一度も言ってない!」
この際、みっともなく喚いていたのは認めよう。だが、俺は恐怖に負けて幼児化するほど、純粋な男ではない。
あと、女の子が「おっぱい」とか言うなよ。しかも恥じらいの欠片もない無表情でな。
「で、これが土通さんの力って訳ですか?」
いつまでも、下らない毒舌に付き合っていたら、俺の体が蝕まれていくだけだ。散々、罵詈雑言と言う名の毒を浴びているので、多少は耐性が付いている。しかし、土通さんが本気を出せば俺の心なんて一瞬で溶けて消えるだろう。
「…………」
俺の質問に対して沈黙を貫く。まさか、目の前で力を使っておいて、白を切るつもりじゃないだろうな?
土通さんにそんなことをされたら、どんな内容も白紙に戻す自身がある。
彼女が白と言ったら白なのだ。
あ、やっぱ、毒に犯されてるな、俺。
このままじゃ駄目だ。
俺はこの三か月、異世界で一人で生き抜いたのだ。三か月前の俺は死んだんだ。……まあ、本当に何度も死んでいるのだけれども。
ともかく、いつまでも黙りぱなしと思われてもらっちゃ困る。
カラマリ領の個性豊かなメンツと日々渡り合ったのだ。
勇気を出して言う。
「ここで、惚けても無駄です。俺は別に誰かに口外する気はないです。ただ、互いに信用しあう為にも手の内を――」
力を知りたいのは戦で優位に立つためじゃない。
信頼関係を築くためだと言う俺に、
「いや、まずは馬から降りなさい。私よりも高い位置からモノを言うなんて何様のつもりかしら?」
「あ、すいません」
獅子に睨まれた兎のように、眼を赤くして俺は愛馬から降りた。
怖いよー。
実は彼女の力は移動する能力ではなく、『魔眼』ではないかと疑ったが、そもそも、この世界に来る前から使っていたので、デフォの能力と言うことになる。
馬から降りて――正座をする俺。
少しでも自分の視線を低くしようとした結果が正座である。
「あの、それで……、その力が(戦柱(モノリス))から与えられた力で良いんですよね……?」
下から土通さんの顔をのぞき込む。
必殺、上目遣い。
が、俺の上目遣いは全く魅力がないようで、ゴミを見るような目で憐れみを受けたのちに、
「まあ、馬鹿になら教えても良いかもね」
と言ってくださった。
うん。
馬鹿で良かった。
「じゃあ、俺のことを信じてくれるんですね!」
ここで土通さんと手を組めれば、元の世界への戻り方が分かるかも知れない。俺はともかく、土通さんのような女性が、こんな戦場に出るなんて馬鹿げている。
それを言ったら、まあ、戦なんて時代遅れなことをしているこの世界自体が馬鹿げているのだけども。
一人より二人。
まず、ここで手を組めれば、まだいるかも知れない異世界人との交渉が行いやすくなるはずだ。
初めて会ったのが、顔見知りである土通さんで良かった。
「では、俺の能力も――」
自分も平等性を取って自分の力――と言っても、経験値が高いことと量産されているという力と呼ぶには心もとない能力を告げようとした。
だが――俺の言葉を遮って土通さんは消えた。
否。
地面が土通さんを呑みこんだのだ。
そして――、
「勘違いしないで貰えるかしら? 教えてもいいと言ったのは、ここで殺すから関係ないという意味よ」
信頼したわけじゃないと、耳元でささやく土通さん。
後ろから俺の体を固定すると、喉元に刃を突きつけた。
刀身は土通さんの毒に染められたような禍々しい紫黒。これは、あれかな? 毒を持つ生物が「危険だよ」ってアピールするのと同じ理屈なのかな?
なるほど。
つまり、俺は危険生物に囚われた訳だ。
いや、でも知り合いじゃん!
「一体、何の真似ですか? 本気で殺すなんてしないですよね?」
「……まあ、そうね。冗談よ」
「本当に冗談だったんだ」
マジで殺されるかと思った
土通さんの拘束から解放された俺は、どっと溜まった疲れを吐き出す。
「とみせかけてドーン!」
「危なっ!」
土通さんの刀が、俺の眼前を掠めて行った。
俺が上半身を反らさなければ――顔が上下に分かれてしまっていただろう。
「なにするんですか!?」
「悪い!? こういうノリを一度やってみたかっただけよ!」
「逆切れっぽく言わないでくださいよ。そんな軽いノリで殺される俺の身にもなってください」
「失礼ね。馬鹿が避けるくらい想定済みよ。誰が調教したと思ってるの」
「少なくとも土通さんには調教されてないから!」
殺されそうになったのは、頂けないけど、でも、これは俺の力を教えるには丁度良かったのかも知れない。
前向きに考えよう。
プラス思考プラス思考。
「ま、仮に死んでも俺は平気なんですけどね」
「どういうこと?」
お、珍しく土通さんが食いついた。
やっぱり、俺の力が知りたいんじゃないか。
「えっと、俺は〈戦柱(モノリス)〉から量産されてて、死ぬとその中の一人に俺の意識が移行するんですよ」
「へぇ……。そうなのね。じゃあ、ひょっとして、ジュウロウが残った時も実は殺されてたってことかしら」
「まあ、そうですね」
殺したのはジュウロウさんではないけど、でも、あの人が残らなければ殺されることはなかったから、広い意味では殺した原因はジュウロウさんだ。
嘘はついてないな。
「しかも、俺の力はそれだけじゃなくて、俺を殺すと経験値が多く貰えるみたいです」
「……その口ぶりだと何回も死んでるって感じね。死んでも馬鹿が治らないって可哀そうだわ」
「今はそれが仕事みたいなもんですから」
「馬鹿で有り続けることが仕事なの?」
「殺されることだよ!」
あえて触れなかったのに、押し付けないでくれよ。
気を取り直そう。
俺は、この世界で生きてくため、楽な道を選んだのだ。
そう言えば、土通さんはこの世界にいつ来たのだろうか。俺と同じタイミングで異世界に転移し、戦場に出ているのであれば、話題になりそうなものだが。
少なくとも俺が来てからの三か月は一切話を聞かなかった。
そのことについて聞いてみると、
「私が来たのは大体、一か月前よ」
だそうだ。
そうなると、俺と一緒に異世界に来た説は消えるのか。
「じゃあ、ハクハにいる異世界人は知らない人なのかも」
「そんなことを言ってたわね。でも、相手にレベルがない人間はいないみたいよ? もしいるのであれば話題になってるもの」
「ですよね」
自分で言うのもなんだけれど、この世界の人間達に取って未知の異能を持つ俺たちは救世主だ。俺が割って入った兵士たちのように動揺するはず。
やはり、俺と同じで裏で活躍する力のようだ。
戦場に出ていないのであれば、一先ず殺されることはないだろう。
良かったと安堵する俺に対し、土通さんは何を考えているのか、人差し指を鈎爪のように折り曲げて、第二関節を甘噛みする。
思考が整ったのか、土通さんが言う。
「あなたはどこまで知ってるのかしら?」
俺は質問の意味が――さっぱり分からなかった。
「あれ……?」
眼を開けるとハクハの兵士もクガンの兵士も誰一人いなくなっていた。
「いなくなったんじゃない。俺が移動したんだ」
何故、俺が移動したことに気付いたのか。
答えは簡単だ。
いわゆる、デジャブってやつだ。
そう。
俺は眼下に広がる景色に既視感を持っていた。ここは、俺が戦に割って入る前に足を止めて観察していた小高い丘。
愛馬に乗って駆けた距離を一瞬にして埋めたのだ。
「あら、馬鹿の癖に理解が早いわね、移動する前は、「お母さんのおっぱいが飲みたい」とかわめいていたのに……」
「そんなこと一度も言ってない!」
この際、みっともなく喚いていたのは認めよう。だが、俺は恐怖に負けて幼児化するほど、純粋な男ではない。
あと、女の子が「おっぱい」とか言うなよ。しかも恥じらいの欠片もない無表情でな。
「で、これが土通さんの力って訳ですか?」
いつまでも、下らない毒舌に付き合っていたら、俺の体が蝕まれていくだけだ。散々、罵詈雑言と言う名の毒を浴びているので、多少は耐性が付いている。しかし、土通さんが本気を出せば俺の心なんて一瞬で溶けて消えるだろう。
「…………」
俺の質問に対して沈黙を貫く。まさか、目の前で力を使っておいて、白を切るつもりじゃないだろうな?
土通さんにそんなことをされたら、どんな内容も白紙に戻す自身がある。
彼女が白と言ったら白なのだ。
あ、やっぱ、毒に犯されてるな、俺。
このままじゃ駄目だ。
俺はこの三か月、異世界で一人で生き抜いたのだ。三か月前の俺は死んだんだ。……まあ、本当に何度も死んでいるのだけれども。
ともかく、いつまでも黙りぱなしと思われてもらっちゃ困る。
カラマリ領の個性豊かなメンツと日々渡り合ったのだ。
勇気を出して言う。
「ここで、惚けても無駄です。俺は別に誰かに口外する気はないです。ただ、互いに信用しあう為にも手の内を――」
力を知りたいのは戦で優位に立つためじゃない。
信頼関係を築くためだと言う俺に、
「いや、まずは馬から降りなさい。私よりも高い位置からモノを言うなんて何様のつもりかしら?」
「あ、すいません」
獅子に睨まれた兎のように、眼を赤くして俺は愛馬から降りた。
怖いよー。
実は彼女の力は移動する能力ではなく、『魔眼』ではないかと疑ったが、そもそも、この世界に来る前から使っていたので、デフォの能力と言うことになる。
馬から降りて――正座をする俺。
少しでも自分の視線を低くしようとした結果が正座である。
「あの、それで……、その力が(戦柱(モノリス))から与えられた力で良いんですよね……?」
下から土通さんの顔をのぞき込む。
必殺、上目遣い。
が、俺の上目遣いは全く魅力がないようで、ゴミを見るような目で憐れみを受けたのちに、
「まあ、馬鹿になら教えても良いかもね」
と言ってくださった。
うん。
馬鹿で良かった。
「じゃあ、俺のことを信じてくれるんですね!」
ここで土通さんと手を組めれば、元の世界への戻り方が分かるかも知れない。俺はともかく、土通さんのような女性が、こんな戦場に出るなんて馬鹿げている。
それを言ったら、まあ、戦なんて時代遅れなことをしているこの世界自体が馬鹿げているのだけども。
一人より二人。
まず、ここで手を組めれば、まだいるかも知れない異世界人との交渉が行いやすくなるはずだ。
初めて会ったのが、顔見知りである土通さんで良かった。
「では、俺の能力も――」
自分も平等性を取って自分の力――と言っても、経験値が高いことと量産されているという力と呼ぶには心もとない能力を告げようとした。
だが――俺の言葉を遮って土通さんは消えた。
否。
地面が土通さんを呑みこんだのだ。
そして――、
「勘違いしないで貰えるかしら? 教えてもいいと言ったのは、ここで殺すから関係ないという意味よ」
信頼したわけじゃないと、耳元でささやく土通さん。
後ろから俺の体を固定すると、喉元に刃を突きつけた。
刀身は土通さんの毒に染められたような禍々しい紫黒。これは、あれかな? 毒を持つ生物が「危険だよ」ってアピールするのと同じ理屈なのかな?
なるほど。
つまり、俺は危険生物に囚われた訳だ。
いや、でも知り合いじゃん!
「一体、何の真似ですか? 本気で殺すなんてしないですよね?」
「……まあ、そうね。冗談よ」
「本当に冗談だったんだ」
マジで殺されるかと思った
土通さんの拘束から解放された俺は、どっと溜まった疲れを吐き出す。
「とみせかけてドーン!」
「危なっ!」
土通さんの刀が、俺の眼前を掠めて行った。
俺が上半身を反らさなければ――顔が上下に分かれてしまっていただろう。
「なにするんですか!?」
「悪い!? こういうノリを一度やってみたかっただけよ!」
「逆切れっぽく言わないでくださいよ。そんな軽いノリで殺される俺の身にもなってください」
「失礼ね。馬鹿が避けるくらい想定済みよ。誰が調教したと思ってるの」
「少なくとも土通さんには調教されてないから!」
殺されそうになったのは、頂けないけど、でも、これは俺の力を教えるには丁度良かったのかも知れない。
前向きに考えよう。
プラス思考プラス思考。
「ま、仮に死んでも俺は平気なんですけどね」
「どういうこと?」
お、珍しく土通さんが食いついた。
やっぱり、俺の力が知りたいんじゃないか。
「えっと、俺は〈戦柱(モノリス)〉から量産されてて、死ぬとその中の一人に俺の意識が移行するんですよ」
「へぇ……。そうなのね。じゃあ、ひょっとして、ジュウロウが残った時も実は殺されてたってことかしら」
「まあ、そうですね」
殺したのはジュウロウさんではないけど、でも、あの人が残らなければ殺されることはなかったから、広い意味では殺した原因はジュウロウさんだ。
嘘はついてないな。
「しかも、俺の力はそれだけじゃなくて、俺を殺すと経験値が多く貰えるみたいです」
「……その口ぶりだと何回も死んでるって感じね。死んでも馬鹿が治らないって可哀そうだわ」
「今はそれが仕事みたいなもんですから」
「馬鹿で有り続けることが仕事なの?」
「殺されることだよ!」
あえて触れなかったのに、押し付けないでくれよ。
気を取り直そう。
俺は、この世界で生きてくため、楽な道を選んだのだ。
そう言えば、土通さんはこの世界にいつ来たのだろうか。俺と同じタイミングで異世界に転移し、戦場に出ているのであれば、話題になりそうなものだが。
少なくとも俺が来てからの三か月は一切話を聞かなかった。
そのことについて聞いてみると、
「私が来たのは大体、一か月前よ」
だそうだ。
そうなると、俺と一緒に異世界に来た説は消えるのか。
「じゃあ、ハクハにいる異世界人は知らない人なのかも」
「そんなことを言ってたわね。でも、相手にレベルがない人間はいないみたいよ? もしいるのであれば話題になってるもの」
「ですよね」
自分で言うのもなんだけれど、この世界の人間達に取って未知の異能を持つ俺たちは救世主だ。俺が割って入った兵士たちのように動揺するはず。
やはり、俺と同じで裏で活躍する力のようだ。
戦場に出ていないのであれば、一先ず殺されることはないだろう。
良かったと安堵する俺に対し、土通さんは何を考えているのか、人差し指を鈎爪のように折り曲げて、第二関節を甘噛みする。
思考が整ったのか、土通さんが言う。
「あなたはどこまで知ってるのかしら?」
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