26 / 38
親子の依頼人 (正大 継之介)
しおりを挟む
俺達が訪ねた学校は『烏頭(うず)総合高校』。
数年前に普通科高校と工業高校が合併してできた、真新しい高校だった。
設立されて数年。
校舎の壁面に汚れはなく、縁をベージュで象っている。窓も外からは中の様子が見えないタイプのものを使っていた。
高校と言ったら、黄ばんだ白色で、誇りで汚れた校舎のイメージしか持っていない。『烏頭総合高校』は、俺からしたら高校というより大学のイメージに近かった。
外観だけの判断だけど。
とにかく、何故、俺達が『烏頭総合高校』を訪れたのかというと、それは三日目に遡る。
『明神興信事務所』に、一組の母子が訪ねてきたのがきっかけだった。
息子は烏頭総合高校二年生。
名前を片寄(かたよせ) 忠(ただし)。
そして、共に『明神興信事務所』にやってきた母親は片寄(かたよせ) 碧(みどり)と、それぞれ名乗った。
息子の方は品の良いお坊ちゃまのような雰囲気。寝ぐせのないサラサラの髪をマッシュ型に揃えた高校生。
母親はキツめの化粧と香水。
それに捲し立てるような話し方から、過保護の母代表と言っても過言ではない性格のように感じた。
そんな片寄親子が『明神興信事務所』にやってきた理由は、
「同級生に〈悪魔〉がいるから始末してくれ」
というものだった。
正直、こういった情報提供は珍しくない。
むしろ、多いくらいだ。それも無理はない。
高校や職場は競争社会。
蹴落とされた者が敗北の言い訳として〈悪魔〉を理由にすることがあるからだ。だからこそ、普段はしっかりと相手を調べ、尾行し、確実に尻尾を掴むまで、俺達が本格的に動くことはない。
にも、関わらず、何故、俺と公人が片寄親子の言葉を信じて、こうして『烏頭総合高校』にまで出向いたのかというと、証拠として二人はある映像を持ってきたのだ。
おぼつかない手でビデオカメラを再生しようとする母親。しかし、機械の操作は慣れていないのか、「あら……? 映らないわね」と、思い通りに動かない機器を軽く叩いた。
そんな母に対して、昔のテレビじゃないんだからと恥ずかしそうに、ビデオカメラを奪い片寄 忠が操作する。
流石は若者。
直ぐにビデオカメラの画面に映像が流れだした。
「これは、息子が取ってきた部活の映像なんですけど、とにかく、見て下さい。見れば卑劣な男の姿がばっちし映ってますから。こんな〈悪魔〉が息子と一緒に学校で生活してると思うと我慢できません。早く、今すぐ始末してくださらないかしら?」
映像の音声をかき消すように、早口で片寄 碧が言った。
流れる映像には、グラウンドを走る若者たちの姿が映し出される。どうやら、この映像は部活動を記録した映像のようだ。
これは――短距離走か……?
目の前にいる片寄 忠はスポーツなんてやっているように見えなかったが、実際に画面の中で髪を揺らして走っていた。
俺の視線の動きでなにかを察したのか、片寄 碧が咳ばらいをして俺を睨んだ。
我が子を守る母親の勘は鋭いな。
「へぇー。最近の学生は体操着で部活をやってないんだなー」
俺は母の視線から逃げるように呟いて映像に集中する。
しばらく、高校生たちが全力で駆けていくだけの光景が続いていく。そんな中、「ここです」と片寄 忠が映像を止めた。
うん?
何がおかしかったんだ?
俺は瞬きを繰り返し考えていると、公人がカメラを操作して、一人の男子生徒が映った場面で映像を止めた。
注意力散漫な俺とは違って、公人はどこに異常があったのか、一度見ただけで記憶してしまったらしい。
何一つ見抜けなかった俺に公人が言う。
「カメラに表示されてる時間と、他の生徒の経過時間を比べると――この男子生徒の脚は以上に速いんだ。そうだな……大雑把な計算しか現時点では出来ないけど、彼の速度は世界で活躍するアスリートと同等と言っていいだろう」
俺は公人の言葉を確認すべく停止していた映像を再生した。
確かに言われてみれば、映像に記録されていた幾人かの生徒よりも速いように感じる。今度は再生画面の上部に映る時間を確認しながら――と、思ったのだが、片寄 碧にビデオカメラを回収されてしまった。
どうやら、彼女は俺のことは使えない男だと判断したらしい。
その後の会話は、全て公人一人に向けられた。
……悲しいな。
「そうなんです。普通に考えればおかしいことだって分かるでしょ? 世界のアスリートと同じ成績を持つ生徒が、こんな場所にいると思います?」
「……可能性は低いけど有り得ないわけではない。昨今のスポーツは、若者の活躍が目覚ましい。高校生でも結果を残しているアスリートは数多くいると僕は考えます。……継之介はどう思う?」
公人が俺に話題を振ったことに嫌な顔をする。
露骨に嫌な顔しないでくれよ。
少なくとも息子が見てるんだからさ。
片寄 忠が母親の態度に小さく頭を下げた。
こんな嫌味な母親に育てられたのに、なんていい子なんだろうか。
俺は高校生の優しさに感動しながら公人に答えた。
「俺も公人に賛成だな。正直、これだけじゃ、信じることはできないが――否定することもできない」
完全に信じることは出来ないと伝えた俺達に、信じられないと言った表情を浮かべる片寄 碧。
だが、彼女が用意していた証拠は映像だけじゃないようだ。
今度はファイルに挟まれたA4用紙を渡してきた。
そこには部員たち全員の、公式試合での記録だという。
映像の少年を指しているのか、一人だけ黄色の蛍光ペンで、名前とタイムに線が引かれていた。
遠藤(えんどう) 旺騎(おうき)。
それが映像に映っていた彼の名前のようだ。
「ほら、これが公式試合でのデータです。どのタイムを見ても、忠よりも少し早いだけなのよ。あの子がいなければ、忠が一番なの!!」
「は、はぁ……」
その言葉に何と返せばいいのかと曖昧に頷く俺達に、息子である片寄(かたよせ) 忠(ただし)が細い声で母の言葉を補足した。
「旺騎は練習では凄い速い時があるのに、公式試合では毎回、トップの生徒にギリギリ勝つタイムなんです」
確かにファイルに記録されているタイムは、世界クラスの記録からは程遠い。
いや、少なくとも平均的な高校生の記録に近い。
「なるほど。つまり、〈悪魔〉で知られることを嫌い、人が大勢いる時は手を抜いていると、あなた達は言いたいわけだね?」
公人の解釈に、片寄母子が揃って力強く頷いた。
練習では世界記録に近いタイムを出しながら、公式試合では一切その力を使わない遠藤 旺騎。
実力で勝負している片寄(かたよせ) 忠(ただし)にとって、〈悪魔〉の力を使って、毎回優勝をしている人間がいたら面白くないだろう。
だからと言って相手は〈悪魔〉だ。
声を大きくして文句も言えない。
結果、唯一〈悪魔〉と戦える俺達に助けを求めたってわけか。
ここまで証拠が集まっているならば、俺達としても有難い。
「分かりました。これは僕達の方で調べてみます」
後は自分達の目で〈悪魔〉か、只の運動神経のいい高校生なのか判断する。
直ぐに遠藤(えんどう) 旺騎(おうき)を倒しに向かわない俺達に、やはり母親は不満気な表情を浮かべたモノの、渋々と従ってはくれた。
それから三日。
俺達はこうして莉子ちゃんを連れて現地を訪れた。
因みにだが、本当は莉子ちゃんを巻き込むつもりはなかったのだが、彼女は俺達と片寄親子の話を聞いていたようで、
「私、女子高生なので絶対役立ちます!」
と言って、俺達の言葉を聞かなかったため、仕方なく一緒にやってきた。
莉子ちゃんからしてみれば、『明神興信事務所』に来てから、初めて〈悪魔〉と対面することになる。
打倒〈悪魔〉に燃える莉子ちゃんを俺達は強く止めることが出来なかった。
数年前に普通科高校と工業高校が合併してできた、真新しい高校だった。
設立されて数年。
校舎の壁面に汚れはなく、縁をベージュで象っている。窓も外からは中の様子が見えないタイプのものを使っていた。
高校と言ったら、黄ばんだ白色で、誇りで汚れた校舎のイメージしか持っていない。『烏頭総合高校』は、俺からしたら高校というより大学のイメージに近かった。
外観だけの判断だけど。
とにかく、何故、俺達が『烏頭総合高校』を訪れたのかというと、それは三日目に遡る。
『明神興信事務所』に、一組の母子が訪ねてきたのがきっかけだった。
息子は烏頭総合高校二年生。
名前を片寄(かたよせ) 忠(ただし)。
そして、共に『明神興信事務所』にやってきた母親は片寄(かたよせ) 碧(みどり)と、それぞれ名乗った。
息子の方は品の良いお坊ちゃまのような雰囲気。寝ぐせのないサラサラの髪をマッシュ型に揃えた高校生。
母親はキツめの化粧と香水。
それに捲し立てるような話し方から、過保護の母代表と言っても過言ではない性格のように感じた。
そんな片寄親子が『明神興信事務所』にやってきた理由は、
「同級生に〈悪魔〉がいるから始末してくれ」
というものだった。
正直、こういった情報提供は珍しくない。
むしろ、多いくらいだ。それも無理はない。
高校や職場は競争社会。
蹴落とされた者が敗北の言い訳として〈悪魔〉を理由にすることがあるからだ。だからこそ、普段はしっかりと相手を調べ、尾行し、確実に尻尾を掴むまで、俺達が本格的に動くことはない。
にも、関わらず、何故、俺と公人が片寄親子の言葉を信じて、こうして『烏頭総合高校』にまで出向いたのかというと、証拠として二人はある映像を持ってきたのだ。
おぼつかない手でビデオカメラを再生しようとする母親。しかし、機械の操作は慣れていないのか、「あら……? 映らないわね」と、思い通りに動かない機器を軽く叩いた。
そんな母に対して、昔のテレビじゃないんだからと恥ずかしそうに、ビデオカメラを奪い片寄 忠が操作する。
流石は若者。
直ぐにビデオカメラの画面に映像が流れだした。
「これは、息子が取ってきた部活の映像なんですけど、とにかく、見て下さい。見れば卑劣な男の姿がばっちし映ってますから。こんな〈悪魔〉が息子と一緒に学校で生活してると思うと我慢できません。早く、今すぐ始末してくださらないかしら?」
映像の音声をかき消すように、早口で片寄 碧が言った。
流れる映像には、グラウンドを走る若者たちの姿が映し出される。どうやら、この映像は部活動を記録した映像のようだ。
これは――短距離走か……?
目の前にいる片寄 忠はスポーツなんてやっているように見えなかったが、実際に画面の中で髪を揺らして走っていた。
俺の視線の動きでなにかを察したのか、片寄 碧が咳ばらいをして俺を睨んだ。
我が子を守る母親の勘は鋭いな。
「へぇー。最近の学生は体操着で部活をやってないんだなー」
俺は母の視線から逃げるように呟いて映像に集中する。
しばらく、高校生たちが全力で駆けていくだけの光景が続いていく。そんな中、「ここです」と片寄 忠が映像を止めた。
うん?
何がおかしかったんだ?
俺は瞬きを繰り返し考えていると、公人がカメラを操作して、一人の男子生徒が映った場面で映像を止めた。
注意力散漫な俺とは違って、公人はどこに異常があったのか、一度見ただけで記憶してしまったらしい。
何一つ見抜けなかった俺に公人が言う。
「カメラに表示されてる時間と、他の生徒の経過時間を比べると――この男子生徒の脚は以上に速いんだ。そうだな……大雑把な計算しか現時点では出来ないけど、彼の速度は世界で活躍するアスリートと同等と言っていいだろう」
俺は公人の言葉を確認すべく停止していた映像を再生した。
確かに言われてみれば、映像に記録されていた幾人かの生徒よりも速いように感じる。今度は再生画面の上部に映る時間を確認しながら――と、思ったのだが、片寄 碧にビデオカメラを回収されてしまった。
どうやら、彼女は俺のことは使えない男だと判断したらしい。
その後の会話は、全て公人一人に向けられた。
……悲しいな。
「そうなんです。普通に考えればおかしいことだって分かるでしょ? 世界のアスリートと同じ成績を持つ生徒が、こんな場所にいると思います?」
「……可能性は低いけど有り得ないわけではない。昨今のスポーツは、若者の活躍が目覚ましい。高校生でも結果を残しているアスリートは数多くいると僕は考えます。……継之介はどう思う?」
公人が俺に話題を振ったことに嫌な顔をする。
露骨に嫌な顔しないでくれよ。
少なくとも息子が見てるんだからさ。
片寄 忠が母親の態度に小さく頭を下げた。
こんな嫌味な母親に育てられたのに、なんていい子なんだろうか。
俺は高校生の優しさに感動しながら公人に答えた。
「俺も公人に賛成だな。正直、これだけじゃ、信じることはできないが――否定することもできない」
完全に信じることは出来ないと伝えた俺達に、信じられないと言った表情を浮かべる片寄 碧。
だが、彼女が用意していた証拠は映像だけじゃないようだ。
今度はファイルに挟まれたA4用紙を渡してきた。
そこには部員たち全員の、公式試合での記録だという。
映像の少年を指しているのか、一人だけ黄色の蛍光ペンで、名前とタイムに線が引かれていた。
遠藤(えんどう) 旺騎(おうき)。
それが映像に映っていた彼の名前のようだ。
「ほら、これが公式試合でのデータです。どのタイムを見ても、忠よりも少し早いだけなのよ。あの子がいなければ、忠が一番なの!!」
「は、はぁ……」
その言葉に何と返せばいいのかと曖昧に頷く俺達に、息子である片寄(かたよせ) 忠(ただし)が細い声で母の言葉を補足した。
「旺騎は練習では凄い速い時があるのに、公式試合では毎回、トップの生徒にギリギリ勝つタイムなんです」
確かにファイルに記録されているタイムは、世界クラスの記録からは程遠い。
いや、少なくとも平均的な高校生の記録に近い。
「なるほど。つまり、〈悪魔〉で知られることを嫌い、人が大勢いる時は手を抜いていると、あなた達は言いたいわけだね?」
公人の解釈に、片寄母子が揃って力強く頷いた。
練習では世界記録に近いタイムを出しながら、公式試合では一切その力を使わない遠藤 旺騎。
実力で勝負している片寄(かたよせ) 忠(ただし)にとって、〈悪魔〉の力を使って、毎回優勝をしている人間がいたら面白くないだろう。
だからと言って相手は〈悪魔〉だ。
声を大きくして文句も言えない。
結果、唯一〈悪魔〉と戦える俺達に助けを求めたってわけか。
ここまで証拠が集まっているならば、俺達としても有難い。
「分かりました。これは僕達の方で調べてみます」
後は自分達の目で〈悪魔〉か、只の運動神経のいい高校生なのか判断する。
直ぐに遠藤(えんどう) 旺騎(おうき)を倒しに向かわない俺達に、やはり母親は不満気な表情を浮かべたモノの、渋々と従ってはくれた。
それから三日。
俺達はこうして莉子ちゃんを連れて現地を訪れた。
因みにだが、本当は莉子ちゃんを巻き込むつもりはなかったのだが、彼女は俺達と片寄親子の話を聞いていたようで、
「私、女子高生なので絶対役立ちます!」
と言って、俺達の言葉を聞かなかったため、仕方なく一緒にやってきた。
莉子ちゃんからしてみれば、『明神興信事務所』に来てから、初めて〈悪魔〉と対面することになる。
打倒〈悪魔〉に燃える莉子ちゃんを俺達は強く止めることが出来なかった。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
軽トラの荷台にダンジョンができました★車ごと【非破壊オブジェクト化】して移動要塞になったので快適探索者生活を始めたいと思います
こげ丸
ファンタジー
===運べるプライベートダンジョンで自由気ままな快適最強探索者生活!===
ダンジョンが出来て三〇年。平凡なエンジニアとして過ごしていた主人公だが、ある日突然軽トラの荷台にダンジョンゲートが発生したことをきっかけに、遅咲きながら探索者デビューすることを決意する。
でも別に最強なんて目指さない。
それなりに強くなって、それなりに稼げるようになれれば十分と思っていたのだが……。
フィールドボス化した愛犬(パグ)に非破壊オブジェクト化して移動要塞と化した軽トラ。ユニークスキル「ダンジョンアドミニストレーター」を得てダンジョンの管理者となった主人公が「それなり」ですむわけがなかった。
これは、プライベートダンジョンを利用した快適生活を送りつつ、最強探索者へと駆け上がっていく一人と一匹……とその他大勢の配下たちの物語。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
奥様は聖女♡
喜楽直人
ファンタジー
聖女を裏切った国は崩壊した。そうして国は魔獣が跋扈する魔境と化したのだ。
ある地方都市を襲ったスタンピードから人々を救ったのは一人の冒険者だった。彼女は夫婦者の冒険者であるが、戦うのはいつも彼女だけ。周囲は揶揄い夫を嘲るが、それを追い払うのは妻の役目だった。
アルフレッドは平穏に過ごしたい 〜追放されたけど謎のスキル【合成】で生き抜く〜
芍薬甘草湯
ファンタジー
アルフレッドは貴族の令息であったが天から与えられたスキルと家風の違いで追放される。平民となり冒険者となったが、生活するために竜騎士隊でアルバイトをすることに。
ふとした事でスキルが発動。
使えないスキルではない事に気付いたアルフレッドは様々なものを合成しながら密かに活躍していく。
⭐︎注意⭐︎
女性が多く出てくるため、ハーレム要素がほんの少しあります。特に苦手な方はご遠慮ください。
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
冤罪で辺境に幽閉された第4王子
satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。
「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。
辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。
おいでよ!死にゲーの森~異世界転生したら地獄のような死にゲーファンタジー世界だったが俺のステータスとスキルだけがスローライフゲーム仕様
あけちともあき
ファンタジー
上澄タマルは過労死した。
死に際にスローライフを夢見た彼が目覚めた時、そこはファンタジー世界だった。
「異世界転生……!? 俺のスローライフの夢が叶うのか!」
だが、その世界はダークファンタジーばりばり。
人々が争い、魔が跳梁跋扈し、天はかき曇り地は荒れ果て、死と滅びがすぐ隣りにあるような地獄だった。
こんな世界でタマルが手にしたスキルは、スローライフ。
あらゆる環境でスローライフを敢行するためのスキルである。
ダンジョンを採掘して素材を得、毒沼を干拓して畑にし、モンスターを捕獲して飼いならす。
死にゲー世界よ、これがほんわかスローライフの力だ!
タマルを異世界に呼び込んだ謎の神ヌキチータ。
様々な道具を売ってくれ、何でも買い取ってくれる怪しい双子の魔人が経営する店。
世界の異形をコレクションし、タマルのゲットしたモンスターやアイテムたちを寄付できる博物館。
地獄のような世界をスローライフで侵食しながら、タマルのドキドキワクワクの日常が始まる。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる