私がエロ小説を書き始めるようになった理由

封印作品

　少し前（概ね平成半ばころまで）放送されたドラマの再放送の場合、全話放送されるのではなく、一部放送されない回があることがある。理由は様々なのだろうが、その回は「封印作品」になっている可能性が高いと思う。

　以前も書いたが、このころまで日本放送されたドラマは現在のコンプライアンスに合わない作品が少なからずあり、そのために全話放送しないより、問題のある回だけ放送しないようにすれば温存された映像も活用できる。

　但し、喫煙シーンのようなものならオープニングにテロップをつけて断れば十分という場合が多いと思うので、丸ごと封印されてしまうというのはよほどのころだろうと想像できる。

　暴力、差別用語その他考えられるが、中でも一番の理由であろうと思われるのは子供や女性のヌードシーンである。これらは以前のドラマであればごく普通に使われてきたものだが、当然のことながら今では確実にNGであり、テロップで断りを入れたとしても視聴者からクレームが来ることは明白である。

　もっとも、その回の放送をやめたことによって前後話のつながりが分からなくなるようでは話にならない。幸いというか、特に昭和期に放送されたドラマの場合、連続ドラマであってもそれぞれの回は個別に完結していることが多く、その場合はそれほど問題にならない。いうまでもなく、録画機器などなかった時代には全話見ることが困難なことが多く、見落としがあっても次回の放送に差し支えないように考慮したものだろう。平成以降のドラマはその回の最後のシーンが次回放送の呼び水になるような展開が少なからずあり、そのような話の場合は問題があるシーンがある回でも簡単に飛ばすことが難しくなる。

　アニメだが、「らんま1/2」が再放送とリメイク版が放送されている。原作はもちろん同じだが、それぞれの話はかなり異なっていて、再放送版が基本一話完結、リメイク版は次回放送につながる展開が多い。

　主人公の「らんま」が水を浴びてしまうと男→女、お湯を浴びると戻るという設定なので必然的に入浴シーンやヌードシーンが多いが、「女らんま」のヌードシーンの場合でも乳首は描かれておらず、光やモザイクなどで隠す場合と同様、コンプライアンスに配慮したものだろう。再放送版の場合は本来問題があるシーンがある回を飛ばしているのかもしれないが、チェックしてはいないので確実なことは言えない。