私がエロ小説を書き始めるようになった理由

エロ漫画について

　今はその気になればいくらでも「実写」のエロ画像が入手可能である。にもかかわらずエロ漫画というものが建材なのはなぜだろうか。

　一つは「未成年者」でも入手可能であること。「実写」のエロ画像や映像は年齢制限があり、18歳未満が入手するのは「一応」不可能ということになっている。それに対してエロ漫画で有れば年齢に関係なく入手可能である。書店によっては「18歳未満の人は購入できません」「このコーナーには18歳未満の人は入れません」などということになっている可能性も無いとは言わないが、全ての店がそうだというわけではない。何よりカテゴリーが曖昧な作品も多く、店主が全て確認しているとは限らないだろう。

　もう一つは描かれている人物。かつては中学生や小学生でも「実演」している作品もあったが、ご存知の通り現在では児童ポルノに相当する年齢の出演は不可能になっているのに対し、エロ漫画であれば何歳であっても設定可能である。これはエロ漫画に限らず小説でもそうだが、想像だけの世界と実際に描かれているものでは（たとえ漫画であっても）格段の差がある。写真が無かった時代の春画などと同じである。

　もう一つは「実写」映像ではあまりに「どぎつすぎる（生々しすぎるというべきかも）」ものでも、漫画であれば「和らげる」ことが挙げられるだろう。「どぎつい」映像を求めている人であれば実写を見ればよいが、見たがる人の全てがそうだとは限らない。だからといって文章だけでは満足できないこともあるだろうから、その間を埋める材料としての存在意義があるのだろうと思う。

　舞台としても実写では特殊な合成技術を使ったりしない限りは撮影場所などにどうしても一定の制限がかかってくる。CGなどを使って合成しようとすれば製作費もバカにならず、漫画であれば自由に描くことが可能になる。