私がエロ小説を書き始めるようになった理由

搾乳動画

　世の中には表と裏があるものは数えきれないほどある。画像、映像もその一つであるが、エロ関係は特にその傾向が強いのは否めない。春画のようにかつては明らかにポルノとして作成されたものでも現在は芸術と見做されているものもあるくらいである。

　昔のテレビ番組で「科学番組」「再現番組」の形をとっているけれど実質的にはエロ番組だったものを紹介したが、これと同じようなものがYouTubeで流されていることをニュース番組で報道していた。

　「搾乳映像」というもので、文字通り女性が胸を露わにして搾乳する映像である。出演者本人だけのものが多いが、進行役の声が入っているものもあり、その多くが男性である。「素人」出演者が裸になるエロ映像によくあるパターンと同じである。乳房にモザイク画や暈しが入っているものもあるが、大半はそのまま映っている。顔が映っていなかったりするものも無いわけではないが、ほとんどは顔も写っている。ごく一部の例外を除き乳房を露わにして搾乳している。搾乳しないほうの乳房も露わにしていたり、下半身が下着菅のものまである。何を血迷ったのかセーラー服姿のものまであり、エロ映像の手法と全く同じである。一応「教育映像」ということにされているらしいが、実際には「抜け道的手法」のポルノであろう。搾乳をエロ映像として販売することを目的に作成したものも数多くあるが、どこが違うのかということになる。顔や乳房をそのまま映しているのは、隠すより確実に視聴数を稼げるからである。

　出演者の中で実際に搾乳しているのはごく一部で、大半は搾乳機を当てて操作しているだけである。つまり「搾乳」してみせているわけではなく、演技をしているにすぎないのだ。しかもその多くは授乳どころか出産経験すらない女性である。もはや「教育映像」という建前すら怪しくなってくる。もちろん個人が投稿している場合もあるかもしれないが、多くは「広い意味での」アダルトビデオ女優が出演しているのであろう。製作もこの業界が作っているものの割合が高そうだ。何度も書き込んでいるが、日本人女性の1/200がアダルトビデオ出演経験があるらしいから乳房を映像に上げるくらいは何とも思わなくても不思議ではない。

　現在日本で出産する女性は医療機関か、自宅出産であっても助産師の介助を受ける場合がほとんどで、当然ながら搾乳する必要がある場合は直接指導を受けることができる。YouTubeを見て「勉強」しようとする女性はほぼおらず、エロ映像として見ている人が大半であろう。「合法的に視聴者を稼げ、しかも配信業者の削除の対象にならない映像」というわけである。かつて医療番組などでも女性の裸が出てくるものが多数存在したが、今は皆無になったのと同様、近いうちに検閲の対象になるものと思われる。何でもそうだが、不特定の人物が投稿できるサイトは初めのうちはよほどのことが無い限り自由に書き込み、アップロードができても、その後さまざまな問題が起きて規制が厳しくなっていくものである。中にはサイトそのものが終了してしまったものまである。