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プロローグ
003-剣より固いもの!
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今、私は衛兵に止められることはなく、無事に街の外に出た!
はぁ~再度、実感しますわ! もう私を縛るものは、ないってことを!
さぁ! いざ! モンスター討伐へ! って、ロックタートルはその辺にいっぱい居るわね……。パッと見ただけでも6匹の石を背負った亀のようなモンスターがのそのそと歩いている。
そりゃ、討伐理由が馬車の往来妨害ですもの……。襲って来る訳でなく、要するに通行の邪魔だからって何とも微妙な理由だわ……。けれども、初めからすごい事ができるわけではないわよ! 剣の訓練のようにコツコツ積み重ねるものだわ!
近くで道を占拠しているロックタートルの背中に狙いをつける。そして、新品のロングソードを力いっぱい振り下ろした!
パキィィィィン! 心地よい金属音が響いた!
「あああああああっれれっっっれえええええ!?」
今……私はとんでもない物を目撃している……。
あら? ロックタートルにめり込んでいるはずの”新品”のロングソード……。その上半分が回転しながら、お空を飛んでいるのはなぜかしら?
あっ、草むらに落ちた……。
「ピヤー!」
ロックタートルがかわいい声で威嚇している。
折れた剣を顔の横に添えて、にっこり笑いながら、かわいらしいそぶりをした。学生生活にそなえてさんざん練習した、かわいらしい極意を取りいれた擬態用の動作だ。
「あら、かわいい声ね? ペットにでもしようかしら?」
剣を捨て、握りこぶしを作る。
「とでも言うと、思ったのか! このクソカメェエエエ!」
私は怒りに任せてロックタートルの背中に拳を振り下ろした……。
拳が当たる瞬間にわれに返り、未来を予想した。(いやー! カッターイ! 手がしびれてしまったわ!)しかし現実はそれを否定しました……。
私の拳は、ロックタートルを突き抜けて、地面までめり込んだ! そして、飛び散る甲羅の破片と血しぶき……。返り血で汚れた手とスカートは、かすかな光を放ち、汚れ一つ無い清潔な状態に戻っていく。
私は無言で亀に4回拳を振り下ろす。グシャッと言う音と断末魔を4回聴いた。ギルドカードの「討伐完了」の声がむなしく響く……。ロングソードだったものを2つ拾い、肩を落としてギルドに戻った。
キルドに戻ると、折れた剣を机に放り出して椅子に座わった。そして、うつぶせになり、小さく震え、悲しみに耐えた……。
「あー、剣折れちまったのか?」
腕相撲男が優しく声をかけてきた……。いや! 今の私に優しくしないで! 泣いてしまうわ……。
「剣……。残念だったな、武器がないなら貸してやるから……。そう気を落とすなって」
私は、涙を流しながら体を起こし、声の主の顔を見た。
腕相撲男は、一瞬びっくりしたような表情を作った。けれども、すぐに優しい顔になった……。私の我慢は限界だった……。
「――より――のが硬かった……」
「相手は石だそりゃ切る武器は向いてないよ」
「違うのよ!」
「[剣] よ り [手] の ほ う が 硬 か っ た の !」
私は涙を拭い左手で折れた剣の柄を持ち、残った刃の部分に右手で手刀を放った。
パキィィィン!
さっきも聞いたきれいで、絶望的な音がまた響いた。そしてロングソードだった物は3個に増えていた。
まただ! まるで何かをためているように、静まり返るギルド内……。そして、たまった物が吹き出す!
「「「はああああああああああああ!?」」」
「私、魔法が使えなかったから、剣士を目指してたのにぃぃぃ! なんで素手のほうが強いの! こんなの認めたくなーい! 剣も魔法もダメなんて、イヤアアアアアアアアー!」
泣きじゃくる、私に誰も声をかけられなかった……。
[怪力悪役令嬢]……私についた不名誉な通り名が生まれた瞬間だった。
はぁ~再度、実感しますわ! もう私を縛るものは、ないってことを!
さぁ! いざ! モンスター討伐へ! って、ロックタートルはその辺にいっぱい居るわね……。パッと見ただけでも6匹の石を背負った亀のようなモンスターがのそのそと歩いている。
そりゃ、討伐理由が馬車の往来妨害ですもの……。襲って来る訳でなく、要するに通行の邪魔だからって何とも微妙な理由だわ……。けれども、初めからすごい事ができるわけではないわよ! 剣の訓練のようにコツコツ積み重ねるものだわ!
近くで道を占拠しているロックタートルの背中に狙いをつける。そして、新品のロングソードを力いっぱい振り下ろした!
パキィィィィン! 心地よい金属音が響いた!
「あああああああっれれっっっれえええええ!?」
今……私はとんでもない物を目撃している……。
あら? ロックタートルにめり込んでいるはずの”新品”のロングソード……。その上半分が回転しながら、お空を飛んでいるのはなぜかしら?
あっ、草むらに落ちた……。
「ピヤー!」
ロックタートルがかわいい声で威嚇している。
折れた剣を顔の横に添えて、にっこり笑いながら、かわいらしいそぶりをした。学生生活にそなえてさんざん練習した、かわいらしい極意を取りいれた擬態用の動作だ。
「あら、かわいい声ね? ペットにでもしようかしら?」
剣を捨て、握りこぶしを作る。
「とでも言うと、思ったのか! このクソカメェエエエ!」
私は怒りに任せてロックタートルの背中に拳を振り下ろした……。
拳が当たる瞬間にわれに返り、未来を予想した。(いやー! カッターイ! 手がしびれてしまったわ!)しかし現実はそれを否定しました……。
私の拳は、ロックタートルを突き抜けて、地面までめり込んだ! そして、飛び散る甲羅の破片と血しぶき……。返り血で汚れた手とスカートは、かすかな光を放ち、汚れ一つ無い清潔な状態に戻っていく。
私は無言で亀に4回拳を振り下ろす。グシャッと言う音と断末魔を4回聴いた。ギルドカードの「討伐完了」の声がむなしく響く……。ロングソードだったものを2つ拾い、肩を落としてギルドに戻った。
キルドに戻ると、折れた剣を机に放り出して椅子に座わった。そして、うつぶせになり、小さく震え、悲しみに耐えた……。
「あー、剣折れちまったのか?」
腕相撲男が優しく声をかけてきた……。いや! 今の私に優しくしないで! 泣いてしまうわ……。
「剣……。残念だったな、武器がないなら貸してやるから……。そう気を落とすなって」
私は、涙を流しながら体を起こし、声の主の顔を見た。
腕相撲男は、一瞬びっくりしたような表情を作った。けれども、すぐに優しい顔になった……。私の我慢は限界だった……。
「――より――のが硬かった……」
「相手は石だそりゃ切る武器は向いてないよ」
「違うのよ!」
「[剣] よ り [手] の ほ う が 硬 か っ た の !」
私は涙を拭い左手で折れた剣の柄を持ち、残った刃の部分に右手で手刀を放った。
パキィィィン!
さっきも聞いたきれいで、絶望的な音がまた響いた。そしてロングソードだった物は3個に増えていた。
まただ! まるで何かをためているように、静まり返るギルド内……。そして、たまった物が吹き出す!
「「「はああああああああああああ!?」」」
「私、魔法が使えなかったから、剣士を目指してたのにぃぃぃ! なんで素手のほうが強いの! こんなの認めたくなーい! 剣も魔法もダメなんて、イヤアアアアアアアアー!」
泣きじゃくる、私に誰も声をかけられなかった……。
[怪力悪役令嬢]……私についた不名誉な通り名が生まれた瞬間だった。
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