普通のおっさんが女神様にスキルを貰ってスローライフ!?〜異世界と現代を往復してバレずにいい暮らしをするお話〜

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第57話 おっさん、異世界で男子会

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ツヴァイクロスに到着した俺たちは、商隊に一旦往路までの依頼完了のサインをもらうとそこで二手に分かれることになった。

トゥーヴァ、リック、俺の3人はギルドに向かい、他は宿に向かった。

俺はソロだが各パーティの代表が1人は行かんとだめらしい。

まあ、冒険者のタグを見せるだけでいいみたいだが。

実際ギルドに着くと、トゥーヴァが勝手知ったる感じで受け付けまで歩いていった。

俺とリックも付いていったが、トゥーヴァは受付のお姉さんとお知り合いみたいだ。

というかギルドの他の職員やギルドにいる冒険者なんかと軽く挨拶している

Cランク冒険者ともなれば、何度もこの街に来ているだろうし知り合いも多いんだろう。

おかげで変なテンプレで誰かに絡まれることもなく、スムーズに受付で依頼の処理を済ませることが出来た。

ちなみに受付のお姉さんは美人さんだったが、猫耳だったり巨乳さんだったりということもなかった。

別にいいんだけどね。

俺達三人も宿屋に着くと、商会に用意されていた部屋に案内された。

ベッドが一つあるだけの簡易な部屋だ。

アイリスさんの宿と比べると結構狭く感じてしまう。
あそこもそこまで広いってわけでもないんだが、机と椅子があって、綺麗に手入れされてるからか凄く快適なんだよな。

まあ、護衛(Eランク冒険者)に用意した最低限の宿って感じだ。

烈焔はもしかしたらもうちょっといい部屋なのかもな。

ま、どうせ3泊しかしないんだから十分だ。

もう今日はこのまま寝てしまうか。飯は収納にコンビニ飯が入ってるしな。

まだ早い気もするが、別にやることもない。
異世界こっちの娯楽といったら酒を飲みに行くか娼館に行くかってところだ。

今日はどっちも気分じゃないのでやはり軽くなんか食べたら寝てしまおう。

そう思い、装備を外したり荷物を軽く整理したりしているとドアがノックされた。

「シン!俺だー、飯行くかー?」

オレオレ詐欺かな?

(リックです)

いや、わかるから。

ドアを開けると、トゥーヴァもいた。

「おう、シン、飯行こうぜ」

「なんだ、みんなで行くのか?」

「いや、男だけだな」

じゃああとネツァリか。
せっかく誘ってくれたんだし行くか。

「おう、いいぞ、女子たちはほっといてだいじょうぶか?」

「うちの女子襲うやつはいねぇよ、いたら世間知らずか命知らずだ」

と言ったのはトゥーヴァだ。

別に襲う気はなかったが、彼女たちの強さや評判をそこまで知らなかった俺も世間知らずってことか。

まあエライザについてはその片鱗を今日垣間見た気もするが。

確かに俺が心配することでもなさそうだ。

宿のロビーで先に待っていたネツァリと合流すると、俺達はツヴァイクロスの飯屋兼酒場みたいなところへ向かった。

と言ってもリックとはそこそこ良く飲んだり食ったりしてるし、烈焔の2人とも1回は飲みに行ってる。

なので特に気負わずに男同士な感じで飲み食いすることが出来た。

そして酒が進んできた頃、トゥーヴァがリックにぶっこんできた。

「なあ、リック、フェイとセティ、どっちなんだ?」

「ん?何がだ?」

「分かるだろ?なあ?」

俺を見るな。分かるが。

「やめとけトウバ、そーゆーのははっきりさせないのがいいんだ」

「そうだな、よそのパーティの人間関係に口を出さないほうがいい」

とはネツァリだ。
さすがイケメン、常識人だ。

「んー、あんまり考えたことないな。俺たちは幼なじみというかガキの頃から一緒にいたからな」

多分、どっちかは意識してるんじゃなかろうか。
15歳ぐらいなら意識してもよさそうだが、リックは冒険者になろうっていうワンパク男子だ。

いいやつだが、そのへんは期待できないかもしれない。

「さっきも言ったが、はっきりさせなくていいんじゃねーか?
その辺こじれるとパーティ破綻するぞ?
ネツアリに賛成だ。余計な口出しすんなよ」

「でもよー、気になるじゃねーか」

「それを言うなら烈焔はどうなんだ?男女2:2にーにーじゃねーか」

「無いな、ビジネスパートナーだ。
もちろん仲もいいし信頼してるがな。そーゆーのが破綻のきっかけになるってのは俺もよく聞く。
それこそその覚悟ができるまではたとえその気があったとしても表に出さないべきだ」

おぉ、何こいつ、完璧か?

「おっ、おう!そうだよな。
リックも、変なこと聞いて悪かったな」

「おう、別にいいぜ。
ネツァリの考え方聞けてよかったと思うしな。気をつけるよ」

やはりリックいいヤツ。

しかしトゥーヴァ、怪しい。ネツァリのド正論にどもっただけか?
カマをかけてやろうか。

「トウバ、エライザか?今日ずっと一緒だったが相当美人だよな。しかも魔法も強いし。
気持ちは分かるよ」

「おうシン、俺は命知らずじゃねぇぞ」

さっき言ってたやつか。

「え、そんなおっかないのか、あの2人。おまえらにも?」

「まあ、俺らは知ってるからアホなことはしねぇが。
この前バカがエライザをナンパしたときはやばかったぞ?」

「なんだ?燃やしたのか?」

「ノーコメントだ」

「そこまで言ってそれはないと思うぞ、なぁリック」

「そうだな。でも聞かないほうがいい雰囲気も感じるぞ。オレは聞かなくていい」

慎重か。

「リック、その勘は正しいし大事にしたほうがいい。
あとトゥーヴァ、言うならお前も覚悟しろよ」

とネツァリ。

「あ、俺も聞かなくていいわ。トウバが言おうとしてたってエライザに言っておくな」

「あっ!?
待て、シン、考え直せ!ネツァリもなんとかしろ!」

「トゥーヴァが上機嫌に話してたのが悪いだろ?俺を巻き込むなよ」

「クソッ、よし、シン!今日は奢ってやる。だから言うな、な?」

「あぁ、それでいいよ、悪いな」

もっと行けそうな気がするが、俺にもとばっちりが来そうなのでこの辺で良しとしておく。

「まあ、エライザとどうこうなろうって気がないのは伝わったよ」

「ああ、エライザはないな」

トゥーヴァの言葉にネツァリもウンウン頷いている。

その言いようはだいじょうぶなのか・・・

「じゃあ、シールズともそんなカンジか」

俺が言うと、

「おう、そうだな」

と言いながらトゥーヴァは若干目をそらし、ネツァリは何も言わずに酒を呷《あお》っているが、シールズの名前を出したときピクッとした気がする。

え、わかり易すぎん?

「え、お前ら、ふたりともシールズなの?」

「はぁ?違うってんだろ何いってんだ?というかネツァリもそうだったのか!?」

って言っちゃってるよバカ。

「はぁ?ちげーし、何言ってっだおめー、はぁ?はぁ?」

キャラ変わってるよネツァリ、いやもうねちゃりだろお前。
「そういうのは表に出さないべきだ(きりっ)」のイケメンはどこに行った?

「おい、どういうことだシン?」

とはリックだ。

お前はお前で鈍感系か。
まあ、俺も視線とかエライザの時との態度の違いでなんとなくだったけどな。

それでもあんな簡単なカマかけでこれだ。確定だろう。

「いや、そういうことだろ。ちょっとシールズか?って聞いただけでこれだぞ?
さっきのエライザのときの態度と比べてみろよ、明らかだろ。
なんならリックも参加してくるか?シールズは俺が狙ってるんだとでも2人に言ってみたら面白いと思うぞ」

と言うと、

「いや、俺なんかまだEランクだし、シールズには全然釣り合わないっていうか、もっと強くなってからというか・・・」

と言って顔を赤くしてモジモジし始めた。

おいおい、マジかリック。

ていうかマジかシールズ。










――――
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