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第68話 おっさん、女神との関係性
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「本当に怒っていません」
うん、今度はそうだろうとわかる。
さっきまでの圧は全く感じないし、ガトーショコラで完全に機嫌を直したのだろうってのもわかる。
だって、ケーキの皿やカップを片付けて来たあと、こたつで俺の隣に入ってきて、ピッタリと横にくっついて、ちらちらと俺の顔をうかがい、頬を染めて何かを期待するような目で見てくるんだから。
「本当です」
うんそれは分かるんだけど、
「なんかムキになってない?」
「そっ、それは・・・!」
自覚があるのか、言いよどむ。
たしかにこれまでいい雰囲気だったことはある。
俺がセクハラしてただけの気もするが、映画見た時なんかはソファーでいい雰囲気で一緒に観ていたりもした。
だが、それでも見終わった時にスッと距離を置いて何事もなかったようにスルーしたり、なんだかんだ一定の距離感は保っていた気もする。
だが今日は、自分からピッタリくっついてきたり、なんか甘えるような雰囲気もある。
「さっきのあ~んがそんなに恥ずかしかったか?」
あとからジワジワきた感じか?
「そんなことは・・・」
「そういえば間接キスだったしな」
特に気にした様子も無かったが・・・
「かっ!――っ!」
はっと気付いたように声を出したあと、ぼんっと顔が赤くなった。
ふむ、食欲というか、ガトーショコラの魅力の前にそんな事実はどうでもよかったということか。
んで、改めて今言われて赤面してると。
はぁ、かわいい。
「そんなキャラだっけ?
俺が変な報告ってか、いろいろやっちゃってるせい?」
あ、ちょっと雰囲気が・・・やっぱそれか。
「・・・私、言いました」
「ん?」
「ほどほどに、って言いました」
そう言えばそんな気も・・・
「怒る筋合いではないこともわかっていますし、我ながらチョロいですがお土産も素晴らしかったので本当に怒っていません」
「お、おう」
チョロい自覚がお有りとは。
「ですが!3人ですよ!奥様も入れれば4人です!
別にどうこうなりたいとかではないですが、あなたがそんなでは私の気持ちはどこに行けばいいのですか!」
気持ちって。
そこまで言っちゃうのか女神よ。戻れなくなっちゃうぞ。
いや、言わせた俺が悪いのか。
別に察してなかったわけでもない。
ただ、まったりできる女神との関係が心地よくて、それでいて圧倒的な上位存在である女神に甘えまくれるのがめっちゃ楽で、言っちゃえば都合の良い友人関係ってやつで収めてたってのはある。
ただ、俺もまあまあ不老不死なわけで。
不死が結構怪しいが、まあ健康スキルのおかげで溶鉱炉にアイル・ビー・バックとかしなけりゃ死なんだろう。
だから女神とは、それこそ、長い付き合いになることが想定される。
そんなんで、男女の関係になってしまうと絶対どこかで破綻すると思うんだよな。
あと破綻したとしても関係を切れないってのがなー。
まあこのおねーさんとなら俺的には破綻しないでいける気もしているんだが、時間ってのは重いからな、正直わからん。
見ると女神は自分が何を言っちゃったかもわかっていない感じで、う~っと俺を怒っているんだか恥じらっているんだかわからん顔で睨んでいる。
後で気付いた女神がどうなっちゃうかはしらんがここは一旦謝っておいたほうがいいよな。
「わるかったよ、ごめん」
頭をぽんぽんしてみる。
「・・・雑です」
嫌ではないらしい。
今度はなでなでしながら、
「どうしても神様って頭があったからな、今までの関係が心地よかったのもあって甘えてたっていうか」
言葉にせずに、長期的にってのを考えて今みたいな関係がいいってのを伝えるのって難しいな。
それが甘えだってのは分かるんだが。
我ながらヘタレてんな。
数百年だかそれ以上の付き合いを考慮した男女関係なんて初めてすぎる。
そんな考えでぐるぐるしてる俺をよそに、なでなでで満足したのか、女神は少し顔を上げて俺を見てくる。
その目は若干ウルウルしてる気も。
うっ、かわいい。
ここはチューか?ちゅーなのか?
経験上、ここはチューなりハグなり、アクションを起こすべきタイミングだと頭では理解しているが女神相手にヘタれている俺は一瞬ためらってしまう。
そんな俺に女神はふっとため息だか笑ったのかわからない息をつくと、
「あなたを困らせるつもりはありません。
今日はこれくらいで許してあげます」
きりっといつもの涼やかな表情でそんな事を言ってきた。
やっぱ怒ってたんじゃん・・・
「ですが」
すでに隣にピッタリ座っているにも関わらず、体をすりすりとより強くぴったりこっちに寄せてくる。
「これくらい、いいですよね?」
その日は帰るまでずっとぴったりくっついたまままったり過ごしたのだった。
――――
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いいねだけ、いいねだけでいいからっ。
うん、今度はそうだろうとわかる。
さっきまでの圧は全く感じないし、ガトーショコラで完全に機嫌を直したのだろうってのもわかる。
だって、ケーキの皿やカップを片付けて来たあと、こたつで俺の隣に入ってきて、ピッタリと横にくっついて、ちらちらと俺の顔をうかがい、頬を染めて何かを期待するような目で見てくるんだから。
「本当です」
うんそれは分かるんだけど、
「なんかムキになってない?」
「そっ、それは・・・!」
自覚があるのか、言いよどむ。
たしかにこれまでいい雰囲気だったことはある。
俺がセクハラしてただけの気もするが、映画見た時なんかはソファーでいい雰囲気で一緒に観ていたりもした。
だが、それでも見終わった時にスッと距離を置いて何事もなかったようにスルーしたり、なんだかんだ一定の距離感は保っていた気もする。
だが今日は、自分からピッタリくっついてきたり、なんか甘えるような雰囲気もある。
「さっきのあ~んがそんなに恥ずかしかったか?」
あとからジワジワきた感じか?
「そんなことは・・・」
「そういえば間接キスだったしな」
特に気にした様子も無かったが・・・
「かっ!――っ!」
はっと気付いたように声を出したあと、ぼんっと顔が赤くなった。
ふむ、食欲というか、ガトーショコラの魅力の前にそんな事実はどうでもよかったということか。
んで、改めて今言われて赤面してると。
はぁ、かわいい。
「そんなキャラだっけ?
俺が変な報告ってか、いろいろやっちゃってるせい?」
あ、ちょっと雰囲気が・・・やっぱそれか。
「・・・私、言いました」
「ん?」
「ほどほどに、って言いました」
そう言えばそんな気も・・・
「怒る筋合いではないこともわかっていますし、我ながらチョロいですがお土産も素晴らしかったので本当に怒っていません」
「お、おう」
チョロい自覚がお有りとは。
「ですが!3人ですよ!奥様も入れれば4人です!
別にどうこうなりたいとかではないですが、あなたがそんなでは私の気持ちはどこに行けばいいのですか!」
気持ちって。
そこまで言っちゃうのか女神よ。戻れなくなっちゃうぞ。
いや、言わせた俺が悪いのか。
別に察してなかったわけでもない。
ただ、まったりできる女神との関係が心地よくて、それでいて圧倒的な上位存在である女神に甘えまくれるのがめっちゃ楽で、言っちゃえば都合の良い友人関係ってやつで収めてたってのはある。
ただ、俺もまあまあ不老不死なわけで。
不死が結構怪しいが、まあ健康スキルのおかげで溶鉱炉にアイル・ビー・バックとかしなけりゃ死なんだろう。
だから女神とは、それこそ、長い付き合いになることが想定される。
そんなんで、男女の関係になってしまうと絶対どこかで破綻すると思うんだよな。
あと破綻したとしても関係を切れないってのがなー。
まあこのおねーさんとなら俺的には破綻しないでいける気もしているんだが、時間ってのは重いからな、正直わからん。
見ると女神は自分が何を言っちゃったかもわかっていない感じで、う~っと俺を怒っているんだか恥じらっているんだかわからん顔で睨んでいる。
後で気付いた女神がどうなっちゃうかはしらんがここは一旦謝っておいたほうがいいよな。
「わるかったよ、ごめん」
頭をぽんぽんしてみる。
「・・・雑です」
嫌ではないらしい。
今度はなでなでしながら、
「どうしても神様って頭があったからな、今までの関係が心地よかったのもあって甘えてたっていうか」
言葉にせずに、長期的にってのを考えて今みたいな関係がいいってのを伝えるのって難しいな。
それが甘えだってのは分かるんだが。
我ながらヘタレてんな。
数百年だかそれ以上の付き合いを考慮した男女関係なんて初めてすぎる。
そんな考えでぐるぐるしてる俺をよそに、なでなでで満足したのか、女神は少し顔を上げて俺を見てくる。
その目は若干ウルウルしてる気も。
うっ、かわいい。
ここはチューか?ちゅーなのか?
経験上、ここはチューなりハグなり、アクションを起こすべきタイミングだと頭では理解しているが女神相手にヘタれている俺は一瞬ためらってしまう。
そんな俺に女神はふっとため息だか笑ったのかわからない息をつくと、
「あなたを困らせるつもりはありません。
今日はこれくらいで許してあげます」
きりっといつもの涼やかな表情でそんな事を言ってきた。
やっぱ怒ってたんじゃん・・・
「ですが」
すでに隣にピッタリ座っているにも関わらず、体をすりすりとより強くぴったりこっちに寄せてくる。
「これくらい、いいですよね?」
その日は帰るまでずっとぴったりくっついたまままったり過ごしたのだった。
――――
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