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街
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今日、一人で街へ行く。
その準備をする為、早朝に草原へとやって来た。
「そろそろかな」
遠くの方で何かが複数走って来るのが見える。
それらは大きな瓜坊みたいな生き物たちだ。
スピードピグと言う魔物である。
走るのが大好きで一日に十二時間以上走り続けることができると言う。
走っている彼らの前に立たなければ、襲われることはない。
「おーい、そこの君たち!」
僕はスピードピグたちに手を振った。
すると、スピードピグたちがこちらに方向転換する。
「ぐも!」
急ブレーキして僕の前に止まった。
僕は彼らに「仲間になって」と頼む。
二頭が頷いて答えたので、その二頭と契約した。
屋敷に戻り、倉庫から馬車を引っ張り出す。
かつて使用していたそうだが、馬がいないのでずっと倉庫に眠っていたそうだ。
何かに使えないかと思い、前々から修繕しておいて正解だった。
僕は馬車に強化の魔法を掛ける。
強化の魔法は物を壊れ難くする魔法だ。
契約したスピードピグに馬車を繋げる。
これで街へ行く準備が整った。
「じゃあ、行ってきます」
「昨日も行った通り、気を付けるんだぞ」
村の入り口で父さんたちがお見送りする。
僕は手を振って応え、そしてスピードピグたちに出発の合図を送った。
スピードピグは馬よりも速い。
彼らのおかげで半日掛かる道のりも四時間ほどで到着した。
もちろん、安全運転である。
「エルディオ・アルバート……五歳か」
現在、門番の人の検問を受けている。
子供が一人で街に来たことで少し怪しまれているようだ。
「そのスピードピグは?」
「従魔です。僕はテイマーなので」
「その犬……いや、狼もかい?」
「はい」
「……その歳で三体も使役するなんて凄いんだな」
三体どころではないのだが、そのことは黙っておこう。
「身分証は本当だし問題はなさそうだね。だけど、その狼はともかくスピードピグたちは街には入れないでね」
この子たち大きいからね。
仕方がない。
「大人しくしてるんだよ」
「ぐも!」
スピードピグと馬車を外に置き、僕とシラユキは街へと入る。
『主、何故街に来たのか聞いてもよろしいでしょうか?』
シラユキが問う。
そう言えば言っていなかった。
「今日ここに来たのは魔物の素材と僕が育てた作物を売りに来たんだ」
長く付き合える商人を見つけることができれば良し。
例え村に来て貰えなくても、取引してくれる商人がいればこちらから物資を取りに行けば済む。
まあ、そう簡単に上手くはいかないだろう。
だから気楽にいくことにした。
その準備をする為、早朝に草原へとやって来た。
「そろそろかな」
遠くの方で何かが複数走って来るのが見える。
それらは大きな瓜坊みたいな生き物たちだ。
スピードピグと言う魔物である。
走るのが大好きで一日に十二時間以上走り続けることができると言う。
走っている彼らの前に立たなければ、襲われることはない。
「おーい、そこの君たち!」
僕はスピードピグたちに手を振った。
すると、スピードピグたちがこちらに方向転換する。
「ぐも!」
急ブレーキして僕の前に止まった。
僕は彼らに「仲間になって」と頼む。
二頭が頷いて答えたので、その二頭と契約した。
屋敷に戻り、倉庫から馬車を引っ張り出す。
かつて使用していたそうだが、馬がいないのでずっと倉庫に眠っていたそうだ。
何かに使えないかと思い、前々から修繕しておいて正解だった。
僕は馬車に強化の魔法を掛ける。
強化の魔法は物を壊れ難くする魔法だ。
契約したスピードピグに馬車を繋げる。
これで街へ行く準備が整った。
「じゃあ、行ってきます」
「昨日も行った通り、気を付けるんだぞ」
村の入り口で父さんたちがお見送りする。
僕は手を振って応え、そしてスピードピグたちに出発の合図を送った。
スピードピグは馬よりも速い。
彼らのおかげで半日掛かる道のりも四時間ほどで到着した。
もちろん、安全運転である。
「エルディオ・アルバート……五歳か」
現在、門番の人の検問を受けている。
子供が一人で街に来たことで少し怪しまれているようだ。
「そのスピードピグは?」
「従魔です。僕はテイマーなので」
「その犬……いや、狼もかい?」
「はい」
「……その歳で三体も使役するなんて凄いんだな」
三体どころではないのだが、そのことは黙っておこう。
「身分証は本当だし問題はなさそうだね。だけど、その狼はともかくスピードピグたちは街には入れないでね」
この子たち大きいからね。
仕方がない。
「大人しくしてるんだよ」
「ぐも!」
スピードピグと馬車を外に置き、僕とシラユキは街へと入る。
『主、何故街に来たのか聞いてもよろしいでしょうか?』
シラユキが問う。
そう言えば言っていなかった。
「今日ここに来たのは魔物の素材と僕が育てた作物を売りに来たんだ」
長く付き合える商人を見つけることができれば良し。
例え村に来て貰えなくても、取引してくれる商人がいればこちらから物資を取りに行けば済む。
まあ、そう簡単に上手くはいかないだろう。
だから気楽にいくことにした。
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