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第2話 邂逅(1)
「司。結界をお願い」
「承知致しました。……『隔』」
現場への転移(ワープ)が終わるや、彼は新たな呪符を取り出して唱える。その直後2人と化け物1体の周囲がぐにゃりと歪み、空には大きな五芒星が浮かぶようになりました。
これは、人払いの効果を持つ結界。司が結界を解除するまでこの付近に人は立ち入れなくなり、アリス達の声や音を認識することもできなくなったのです。
「お嬢様、完了いたしました」
「ありがとう、司。じゃあまずは、平和に解決できるか試してみましょうか」
アリスは5~6センチ程の黒い鍵を持ったままで、視線を動かす。ずっと向けていた隣から、正面へと移しました。
「ねえ。あたし達は、貴女の味方なの。悪いようにはしないわ」
「……………………」
「あたしと隣の彼に委ねてくれれば、確実に貴女の目的は達成できるの。だからね――」
「ジャマ、ヲ、スル、ナア……! ミハル、ハ、ユルセ、ナイ……! コロス……! コロス……っ! コロスゥウ……っ!!」
「――『絶対にこの手で殺してやりたい』、そういう声をしているわね。はぁ。やっぱり、今夜も説得は失敗ね」
殺気に満ち溢れた声、そして溢れるオーラを見たアリスは、肩をすくめてため息を一つ。司に合図を送って数歩下がらせ、自分は数歩前へと出ました。
「ジャマ、スル、ナァ……! ジャマ、スル、ナラ……。オマエ、オマエラ、モ……。コロス……!!」
「穏やかにいきたかったのだけれど、そう言うのならば仕方がないわね。ちょっとばかり、乱暴な方法で救済を行うわ」
悪く思わないでちょうだいね――。そう続けたアリスは、右手にあった黒い鍵に口づけを行います。
「ノワール、目覚めの時間よ。『形態移行(チェンジ)』」
そうすれば黒鍵が漆黒に輝き、ノワールと呼ばれたその鍵は伸縮。一度縮まったあと急激に伸び、先端がかぎ状になった全長50センチほどの杖になりました。
「おはよう、ノワール。起きて早々悪いけれど、働いてもらうわよ」
アリスは杖を手の中でくるりと回転させ、左から右へと杖を薙ぐ。そうして自身の足元に、黒色の魔法陣を――西洋の文字と東洋の文字が混ざった陣を展開させ、怒り狂う異形を見据えたのでした。
「承知致しました。……『隔』」
現場への転移(ワープ)が終わるや、彼は新たな呪符を取り出して唱える。その直後2人と化け物1体の周囲がぐにゃりと歪み、空には大きな五芒星が浮かぶようになりました。
これは、人払いの効果を持つ結界。司が結界を解除するまでこの付近に人は立ち入れなくなり、アリス達の声や音を認識することもできなくなったのです。
「お嬢様、完了いたしました」
「ありがとう、司。じゃあまずは、平和に解決できるか試してみましょうか」
アリスは5~6センチ程の黒い鍵を持ったままで、視線を動かす。ずっと向けていた隣から、正面へと移しました。
「ねえ。あたし達は、貴女の味方なの。悪いようにはしないわ」
「……………………」
「あたしと隣の彼に委ねてくれれば、確実に貴女の目的は達成できるの。だからね――」
「ジャマ、ヲ、スル、ナア……! ミハル、ハ、ユルセ、ナイ……! コロス……! コロス……っ! コロスゥウ……っ!!」
「――『絶対にこの手で殺してやりたい』、そういう声をしているわね。はぁ。やっぱり、今夜も説得は失敗ね」
殺気に満ち溢れた声、そして溢れるオーラを見たアリスは、肩をすくめてため息を一つ。司に合図を送って数歩下がらせ、自分は数歩前へと出ました。
「ジャマ、スル、ナァ……! ジャマ、スル、ナラ……。オマエ、オマエラ、モ……。コロス……!!」
「穏やかにいきたかったのだけれど、そう言うのならば仕方がないわね。ちょっとばかり、乱暴な方法で救済を行うわ」
悪く思わないでちょうだいね――。そう続けたアリスは、右手にあった黒い鍵に口づけを行います。
「ノワール、目覚めの時間よ。『形態移行(チェンジ)』」
そうすれば黒鍵が漆黒に輝き、ノワールと呼ばれたその鍵は伸縮。一度縮まったあと急激に伸び、先端がかぎ状になった全長50センチほどの杖になりました。
「おはよう、ノワール。起きて早々悪いけれど、働いてもらうわよ」
アリスは杖を手の中でくるりと回転させ、左から右へと杖を薙ぐ。そうして自身の足元に、黒色の魔法陣を――西洋の文字と東洋の文字が混ざった陣を展開させ、怒り狂う異形を見据えたのでした。
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