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第10話 命令、そして ~上には上が、下には下いる~ ジル視点(2)
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「ジル、返事はどうした? いつまでも待たせるな――」
「お声を遮って申し訳ございません!! マルクっ、様にっ、大切なお話がございましてっ! リリアンとの結婚は非常に好ましくないとっ、わたくしは断言致します!!」
奇跡的に名案が降りてきた俺は、早速行動を始める。まずは大声を出して両膝を付き――服従の姿勢を取り、忌々しい悪女を一瞥する。
「彼女は『高価なものさえあれば幸せ』という歪みきった思考の持ち主でございます! そんな者を妻としても、本当の幸せなど手に入りません!! 愛なき人生などっ、意味がありませんよねっ!? 今一度冷静になって、お考えください! そうは思いませんか!?」
こんな考えの女と結婚しても、良い人生にはなりませんよ。
これが、ふわりと降りてきたアイディアだ!
俺はなにもおかしなことを言っておらず、明らかに正論だっ。これによってマルク様のお考えは変わり、結婚は白紙になる! それによってリリアンの援護をする意味もなくなり、俺は見事難を逃れ――
「ふん。まったく思わんな」
――え……。なん、だって……!?
「オレはリリアンの外見をいたく気に入り、ソコを求めているんだ。理想の容姿を持つ者が傍に居て、その肉体をいつでも自由にできる。我が欲を満たせるのであれば、あとはどうでもいい。オレは愛などに興味はない」
「は……? は…………? は………………!?」
「オレに必要なのは『外』のみで、『内』は別にどうでもいい。そういう意味では、リリアンは理想の女だな」
……な、なんてことだ……。狂っている……。
コイツは――コイツらは、滅茶苦茶だ…………。
「うふふふふ、残念でしたわね。わたくし達はギブ&テイクのような関係ですの。貴方はどうやっても、逃れられませんのよ?」
「さて。特別に、話を聞いてやったんだ。ジルよ、3秒以内に答えろ。従う従わない、どちらだ?」
……俺が会話をしていたのは、頭のネジが完全に外れている人間だった……。こんなイカレタ人間に逆らってしまえば、大変なことになってしまう。
「しょ、承知いたしました。従わせて、いただき、ます」
なので、即答をして……。そうして俺は――
「お声を遮って申し訳ございません!! マルクっ、様にっ、大切なお話がございましてっ! リリアンとの結婚は非常に好ましくないとっ、わたくしは断言致します!!」
奇跡的に名案が降りてきた俺は、早速行動を始める。まずは大声を出して両膝を付き――服従の姿勢を取り、忌々しい悪女を一瞥する。
「彼女は『高価なものさえあれば幸せ』という歪みきった思考の持ち主でございます! そんな者を妻としても、本当の幸せなど手に入りません!! 愛なき人生などっ、意味がありませんよねっ!? 今一度冷静になって、お考えください! そうは思いませんか!?」
こんな考えの女と結婚しても、良い人生にはなりませんよ。
これが、ふわりと降りてきたアイディアだ!
俺はなにもおかしなことを言っておらず、明らかに正論だっ。これによってマルク様のお考えは変わり、結婚は白紙になる! それによってリリアンの援護をする意味もなくなり、俺は見事難を逃れ――
「ふん。まったく思わんな」
――え……。なん、だって……!?
「オレはリリアンの外見をいたく気に入り、ソコを求めているんだ。理想の容姿を持つ者が傍に居て、その肉体をいつでも自由にできる。我が欲を満たせるのであれば、あとはどうでもいい。オレは愛などに興味はない」
「は……? は…………? は………………!?」
「オレに必要なのは『外』のみで、『内』は別にどうでもいい。そういう意味では、リリアンは理想の女だな」
……な、なんてことだ……。狂っている……。
コイツは――コイツらは、滅茶苦茶だ…………。
「うふふふふ、残念でしたわね。わたくし達はギブ&テイクのような関係ですの。貴方はどうやっても、逃れられませんのよ?」
「さて。特別に、話を聞いてやったんだ。ジルよ、3秒以内に答えろ。従う従わない、どちらだ?」
……俺が会話をしていたのは、頭のネジが完全に外れている人間だった……。こんなイカレタ人間に逆らってしまえば、大変なことになってしまう。
「しょ、承知いたしました。従わせて、いただき、ます」
なので、即答をして……。そうして俺は――
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