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第5話 激動だった一日 アリアル視点
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「ぁふ……。す、すみません」
あれから3時間もお喋りをして、お城に戻ってお湯をいただいて、豪華なディナーをいただいて。魔王の間でハーブティーを飲みながらお喋りをしていると、つい欠伸が出てしまいました。
「気にするな。そろそろ寝るとしようか」
彼が見せてくれた懐中時計は、午前0時35分をさしていました。
何もかもが楽しくて、全然気づかなかった。こんなにも時間が経っていたんですね。
「楽しそうに一日を振り返ってくれるから、俺も時間を忘れてしまっていた。部屋まで運びたい――ところだが、それは距離が近すぎるか。せめて部屋まで送らせてくれ」
「是非、お願いします」
少しだけ残っていたハーブティーをいただき、彼はそのままでいいと言ってくれましたが、それはいけません。厨房に寄って持って来てくれた方(腕が四つと目が3つある執事さん)に改めてお礼を告げつつお渡し、お喋りをしながら廊下を進んで私のお部屋に着きました。
「住ませていただくだけでもありがたいのに、こんなお部屋まで。改めてお礼を言わせてください。ありがとうございます」
「感謝を受け取りつつも、こちらこそ改めて『これも俺の我が儘だ』と言わせてもらおう。……アリアル、今日は色々あった。ゆっくり休んで疲れを取ってくれ」
最後の景色を目に焼き付けて、命を絶つために崖に行って。そうしたら倒したはずの魔王が現れて。プロポーズをいただいて。
行く当てのない私に、居場所をくれて。あたたかな出会いまでくれて。
良くも悪くも、激動の一日でした。
「はい、そうさせていただきます。明日も明後日も、色々ありますもんね」
「ふ。そうだな」
魔王の間でお喋りをしている時に、当分の予定を決めました。
そのどれもが、初めて経験するものばかり。今から楽しみで仕方がありません。
「そのためにも、英気を養っておいてくれ。おやすみ、また明日。良い夢を」
「おやすみなさい。また明日、良い夢を」
手を振り、カーテシーを行い、今日から新しい私の部屋になった場所に入りました。
「……もしあのままなら……。もう眠ることさえできなくなっていたんですよね……」
それだけではありません。
温かさを感じることも、楽しい時間を過ごすことも、できませんでした。
「ありがとうございます。魔王ロイド――ロイドさん」
歩いているであろう方角にもう一度カーテシーを行い、大きなふわふわのベッドに入り――。
裏切られてから、初めてでした。
すぅっと眠りに落ち、楽しい夢の世界へと落ちていったのでした。
あれから3時間もお喋りをして、お城に戻ってお湯をいただいて、豪華なディナーをいただいて。魔王の間でハーブティーを飲みながらお喋りをしていると、つい欠伸が出てしまいました。
「気にするな。そろそろ寝るとしようか」
彼が見せてくれた懐中時計は、午前0時35分をさしていました。
何もかもが楽しくて、全然気づかなかった。こんなにも時間が経っていたんですね。
「楽しそうに一日を振り返ってくれるから、俺も時間を忘れてしまっていた。部屋まで運びたい――ところだが、それは距離が近すぎるか。せめて部屋まで送らせてくれ」
「是非、お願いします」
少しだけ残っていたハーブティーをいただき、彼はそのままでいいと言ってくれましたが、それはいけません。厨房に寄って持って来てくれた方(腕が四つと目が3つある執事さん)に改めてお礼を告げつつお渡し、お喋りをしながら廊下を進んで私のお部屋に着きました。
「住ませていただくだけでもありがたいのに、こんなお部屋まで。改めてお礼を言わせてください。ありがとうございます」
「感謝を受け取りつつも、こちらこそ改めて『これも俺の我が儘だ』と言わせてもらおう。……アリアル、今日は色々あった。ゆっくり休んで疲れを取ってくれ」
最後の景色を目に焼き付けて、命を絶つために崖に行って。そうしたら倒したはずの魔王が現れて。プロポーズをいただいて。
行く当てのない私に、居場所をくれて。あたたかな出会いまでくれて。
良くも悪くも、激動の一日でした。
「はい、そうさせていただきます。明日も明後日も、色々ありますもんね」
「ふ。そうだな」
魔王の間でお喋りをしている時に、当分の予定を決めました。
そのどれもが、初めて経験するものばかり。今から楽しみで仕方がありません。
「そのためにも、英気を養っておいてくれ。おやすみ、また明日。良い夢を」
「おやすみなさい。また明日、良い夢を」
手を振り、カーテシーを行い、今日から新しい私の部屋になった場所に入りました。
「……もしあのままなら……。もう眠ることさえできなくなっていたんですよね……」
それだけではありません。
温かさを感じることも、楽しい時間を過ごすことも、できませんでした。
「ありがとうございます。魔王ロイド――ロイドさん」
歩いているであろう方角にもう一度カーテシーを行い、大きなふわふわのベッドに入り――。
裏切られてから、初めてでした。
すぅっと眠りに落ち、楽しい夢の世界へと落ちていったのでした。
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