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エピローグその1 家族の絆 リシャール視点(1)
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((ミア―ネットさん、母や父がとんでもないことをしてしまいました。貴方様は、苦しんでいい人ではありません。……どうか、安らかに眠れますように))
((母と父は生ける屍と化し、悪意を抱いていた妹マリオンは精神崩壊。あの件に協力していた祖父母も、日常生活をまともに遅れないようになりました。安心してください、娘さんを傷付ける者はもういませんよ))
((お父様とお母様から伺いましたよ。貴方様はお花が好きで、いつも図鑑を読まれていたんですよね? 以前から読まれていた図鑑、そして昨日ご両親と愛娘とわたくしで新しい図鑑を4冊買ってまいりました。あちらで楽しんでいただけると幸いです))
((実はまだご報告していない、とても大きなことがあるんです。貴方様の娘の名前が、アリスからミネットに変わったんです。アリスは母と父がつけた、しかも適当につけた名前でしたので、相談して変更したんです))
((どうしてミネットになったか分かりますか? こちらは貴方様のお名前、『ミア―ネット』から取らせていただきました。本人もとても気に入っていて、わたくしも素晴らしい名前だと思っております))
などなど。俺――だけではなくもちろんミネット、ローグ殿とミニアス殿も思いや想いを告げながら、お墓を作ってゆく。
「ここはね、こうするのですよ。こんな風にすれば、上手いこと土台になります」
「なるほど。勉強になります」
「ありがとうございます」
4人全員が墓作りは初めてだったのだけれど、要所要所でプロの方が教えてくださるため、困ることはなかった。土を掘る作業から十字架を立てる作業まですべてが円滑に進み、着手から4日でお墓が完成したのだった。
「…………ミネット」
「ミネット」
「ミネット」
「はい、お兄様。おじい様、おばあ様」
3度頷いたあと、ミア―ネットさんの名前が刻まれた墓石に触れる。
「みんなで、お母様のお家を作りました。……色々なことがありましたよね? 心配も、かけてしまいましたよね? でも、もう全部大丈夫ですから。安心して、眠ってください」
そうして大切なメッセージを伝えて、全員胸の前で手を組んで祈りを捧げる。
――ミア―ネットさんの魂に安らぎを――。
そんな思いを届け、静かに目を開けた――……。
開けた俺達は、信じられない光景を目の当たりにするのだった。
「「ミア―ネット……!?」」
((母と父は生ける屍と化し、悪意を抱いていた妹マリオンは精神崩壊。あの件に協力していた祖父母も、日常生活をまともに遅れないようになりました。安心してください、娘さんを傷付ける者はもういませんよ))
((お父様とお母様から伺いましたよ。貴方様はお花が好きで、いつも図鑑を読まれていたんですよね? 以前から読まれていた図鑑、そして昨日ご両親と愛娘とわたくしで新しい図鑑を4冊買ってまいりました。あちらで楽しんでいただけると幸いです))
((実はまだご報告していない、とても大きなことがあるんです。貴方様の娘の名前が、アリスからミネットに変わったんです。アリスは母と父がつけた、しかも適当につけた名前でしたので、相談して変更したんです))
((どうしてミネットになったか分かりますか? こちらは貴方様のお名前、『ミア―ネット』から取らせていただきました。本人もとても気に入っていて、わたくしも素晴らしい名前だと思っております))
などなど。俺――だけではなくもちろんミネット、ローグ殿とミニアス殿も思いや想いを告げながら、お墓を作ってゆく。
「ここはね、こうするのですよ。こんな風にすれば、上手いこと土台になります」
「なるほど。勉強になります」
「ありがとうございます」
4人全員が墓作りは初めてだったのだけれど、要所要所でプロの方が教えてくださるため、困ることはなかった。土を掘る作業から十字架を立てる作業まですべてが円滑に進み、着手から4日でお墓が完成したのだった。
「…………ミネット」
「ミネット」
「ミネット」
「はい、お兄様。おじい様、おばあ様」
3度頷いたあと、ミア―ネットさんの名前が刻まれた墓石に触れる。
「みんなで、お母様のお家を作りました。……色々なことがありましたよね? 心配も、かけてしまいましたよね? でも、もう全部大丈夫ですから。安心して、眠ってください」
そうして大切なメッセージを伝えて、全員胸の前で手を組んで祈りを捧げる。
――ミア―ネットさんの魂に安らぎを――。
そんな思いを届け、静かに目を開けた――……。
開けた俺達は、信じられない光景を目の当たりにするのだった。
「「ミア―ネット……!?」」
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