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第6話 さらに次の日~別の2人~ 俯瞰視点
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((なんですって!? ヴェロニックとジャルッズ・ファユラが実家に戻った!?))
翌日の、お昼過ぎのことでした。2人が短期間の休学手続きを取ったと学友経由で知ったロナは、心の中で唖然となりました。
「そんな、突然一週間も……。理由を御存じですの?」
「詳しくは存じ上げておりませんが、先生方は急用だと仰っておりました」
「そ、そうなのですね」((まさか、あの件を婚約者に告げて2人で逃げようと――そんなはずはありませんわね))
他言したらどうなるか釘を刺しましたし、来週の日曜日の夜には戻って来るようになっていました。加えてどんな事情があれ、学院を退学してしまうと貴族界ではまともに生きてはいけなくなってしまいます。
このまま姿を消す要素はどこにもなく、ロナの頭の中からその可能性はまったくなくなりました。
((なら……。アレは日曜日の――月曜日の深夜に行いましょうか))
金曜日の夜から最愛の人アントワンとちょっとした旅行をする約束になっていて、日曜日の帰りは非常に遅い。
そこから準備をするとなると時間がかかってしまいますし、なにより、その日はアントワンとの旅の思い出に浸って寝たいという願望がありました。ですので次の日に予定を定め、
((くふふ。週末から週明けにかけて、楽しいイベントが盛り沢山ですわねぇ))
心の中で、ニヤリと薄笑いを浮かべたのでした。
〇〇
((なんだって!? ジャルッズとヴェロニック・ロマールが実家に戻った!?))
翌日の、お昼過ぎのことでした。2人が短期間の休学手続きを取ったと学友経由で知ったアントナンは、心の中で唖然となりました。
「突然、一週間もだなんて……。理由は知っているかい?」
「詳しくは存じ上げておりません。先生方は、急用だと仰っておりました」
「そ、そうなのか」((まさか、あの件を婚約者に告げて2人で逃げようと――いくらなんでも、そんなはずはないな))
他言したらどうなるかしっかりと釘を刺した上に、来週の日曜日の夜には戻って来るようになっていた。加えてどんな事情があれ、フェナールス学院を退学してしまうと貴族界ではまともに生きてはいけなくなってしまいます。
このまま姿を消す要素はどこにもなく、アントワンの頭の中からその可能性はまったくなくなりました。
((なら……。アレは、日曜日の――いや、月曜日の深夜に行おう))
金曜日の夜から最愛の人ロナとちょっとした旅行をする約束になっていて、日曜日の帰りは非常に遅い。
そこから準備をするとなると時間がかかってしまいますし、なにより、その日はロナとの旅の思い出に浸って寝たいという願望がありました。ですので次の日に予定を定め、
((くくく。週末から週明けにかけて、楽しいイベントが盛り沢山だ))
心の中で、ニヤリと薄笑いを浮かべたのでした。
〇〇
そんなロナもアントワンも、まだ知りません。
楽しみにしている日の、なかのひとつ。来週の土曜日が、最悪の日になってしまうことを――。
翌日の、お昼過ぎのことでした。2人が短期間の休学手続きを取ったと学友経由で知ったロナは、心の中で唖然となりました。
「そんな、突然一週間も……。理由を御存じですの?」
「詳しくは存じ上げておりませんが、先生方は急用だと仰っておりました」
「そ、そうなのですね」((まさか、あの件を婚約者に告げて2人で逃げようと――そんなはずはありませんわね))
他言したらどうなるか釘を刺しましたし、来週の日曜日の夜には戻って来るようになっていました。加えてどんな事情があれ、学院を退学してしまうと貴族界ではまともに生きてはいけなくなってしまいます。
このまま姿を消す要素はどこにもなく、ロナの頭の中からその可能性はまったくなくなりました。
((なら……。アレは日曜日の――月曜日の深夜に行いましょうか))
金曜日の夜から最愛の人アントワンとちょっとした旅行をする約束になっていて、日曜日の帰りは非常に遅い。
そこから準備をするとなると時間がかかってしまいますし、なにより、その日はアントワンとの旅の思い出に浸って寝たいという願望がありました。ですので次の日に予定を定め、
((くふふ。週末から週明けにかけて、楽しいイベントが盛り沢山ですわねぇ))
心の中で、ニヤリと薄笑いを浮かべたのでした。
〇〇
((なんだって!? ジャルッズとヴェロニック・ロマールが実家に戻った!?))
翌日の、お昼過ぎのことでした。2人が短期間の休学手続きを取ったと学友経由で知ったアントナンは、心の中で唖然となりました。
「突然、一週間もだなんて……。理由は知っているかい?」
「詳しくは存じ上げておりません。先生方は、急用だと仰っておりました」
「そ、そうなのか」((まさか、あの件を婚約者に告げて2人で逃げようと――いくらなんでも、そんなはずはないな))
他言したらどうなるかしっかりと釘を刺した上に、来週の日曜日の夜には戻って来るようになっていた。加えてどんな事情があれ、フェナールス学院を退学してしまうと貴族界ではまともに生きてはいけなくなってしまいます。
このまま姿を消す要素はどこにもなく、アントワンの頭の中からその可能性はまったくなくなりました。
((なら……。アレは、日曜日の――いや、月曜日の深夜に行おう))
金曜日の夜から最愛の人ロナとちょっとした旅行をする約束になっていて、日曜日の帰りは非常に遅い。
そこから準備をするとなると時間がかかってしまいますし、なにより、その日はロナとの旅の思い出に浸って寝たいという願望がありました。ですので次の日に予定を定め、
((くくく。週末から週明けにかけて、楽しいイベントが盛り沢山だ))
心の中で、ニヤリと薄笑いを浮かべたのでした。
〇〇
そんなロナもアントワンも、まだ知りません。
楽しみにしている日の、なかのひとつ。来週の土曜日が、最悪の日になってしまうことを――。
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