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第1話 始まり
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『そんな、浮気だなんて……。ひどい……っ』
『アルベール様はあんなにも、愛していらっしゃったのに……。可哀想……っ』
『しかも下級貴族が、浮気だなんて……。有り得ないだろ……』
早速周りは今迄以上に騒がしくなり、大量の軽蔑の目が注がれるようになりました。
なるほど、私が浮気ですか。やはり、身に覚えがありませんね。
「アルベール様、それは何かの勘違いです。私は他者と恋仲になどなってはいませんし、そもそも異性と親しくした覚えもありません」
「嘘をつくなっ!! ここに、証拠がある」
彼は懐を探り、一通の手紙を取り出しました。
「これはお前が、同学年のヘイゼル・ロンドに宛てたものだ。……幸いにも彼には良心があり、全てを打ち明け開示してくれた。この便箋に『叶わぬ恋』などなど、ロンドへの熱い思いが綴られていたぞ」
「生憎私には手紙で伝えるという習慣がなく、ここ数年は私用で送った事もありません。筆跡を調べれば、何者かの陰謀だと――」
「筆跡ならすでに調べてある! 間違いない、そうだ」
書いていないのに、筆跡が一致したのですか。
そうですかそうですか。だとしたらアルベール様こそがウソを吐いていて、となると、『何者か』はアルベール様。どうやらあの人が、私との婚約を破棄したいようですね。
『フェリアさん、最低……。アルベール様、お辛いでしょうね……』
『ずっと愛していた人に裏切られるなんて、地獄だもん……。立ち直れるかしら……』
『大丈夫よっ。アルベール様ならすぐに、何倍もいい人が見つかるわっ。みんなで応援しましょ』
私に原因があるようにしておけば、堂々と『新しい恋』ができますもんね。恐らくは別の女性に一目惚れをしてしまって、私に対する興味がなくなってしまったのでしょうね。
(はぁ。そうならそうと、素直に仰ってくれたらよかったのに)
ハッキリ言うと私は、アルベール様に好意はありませんでした。
いくらなんでも、一度も会話をしたことのない方を好きにはなれません。それに彼は権力を振りかざすきらいがあり、人間的にも好きにはなれそうにない人でした。
もう一度ハッキリ言うと、断れば『フェリア家』が潰されてしまう――両親が路頭に迷ってしまうため、来月の結婚を受け入れていたです。
なので現在の心境はこちらにとっても好都合となり、正直に打ち明けてくだされば快諾できていたのです。
(けれど――)
『私達のアルベール様を悲しませた罪は重い。許せないわ……!』
『見損なったぜ。あんなヤツ、無視だ無視』
完全に、四面楚歌。全生徒である325名および教師陣から、目の敵にされるようになってしまいました。
このままでは人並みの学校生活は送れませんし、校外にもフェリア家の悪評が広まってしまいます。そして、なにより――。私のモットーは、
恩も恨みも倍返し、です。
アルベール様。覚悟してくださいね?
全生徒の前で貴方の悪事を露見させ、とてつもなく痛い目に遭ってもらいますよ。
『アルベール様はあんなにも、愛していらっしゃったのに……。可哀想……っ』
『しかも下級貴族が、浮気だなんて……。有り得ないだろ……』
早速周りは今迄以上に騒がしくなり、大量の軽蔑の目が注がれるようになりました。
なるほど、私が浮気ですか。やはり、身に覚えがありませんね。
「アルベール様、それは何かの勘違いです。私は他者と恋仲になどなってはいませんし、そもそも異性と親しくした覚えもありません」
「嘘をつくなっ!! ここに、証拠がある」
彼は懐を探り、一通の手紙を取り出しました。
「これはお前が、同学年のヘイゼル・ロンドに宛てたものだ。……幸いにも彼には良心があり、全てを打ち明け開示してくれた。この便箋に『叶わぬ恋』などなど、ロンドへの熱い思いが綴られていたぞ」
「生憎私には手紙で伝えるという習慣がなく、ここ数年は私用で送った事もありません。筆跡を調べれば、何者かの陰謀だと――」
「筆跡ならすでに調べてある! 間違いない、そうだ」
書いていないのに、筆跡が一致したのですか。
そうですかそうですか。だとしたらアルベール様こそがウソを吐いていて、となると、『何者か』はアルベール様。どうやらあの人が、私との婚約を破棄したいようですね。
『フェリアさん、最低……。アルベール様、お辛いでしょうね……』
『ずっと愛していた人に裏切られるなんて、地獄だもん……。立ち直れるかしら……』
『大丈夫よっ。アルベール様ならすぐに、何倍もいい人が見つかるわっ。みんなで応援しましょ』
私に原因があるようにしておけば、堂々と『新しい恋』ができますもんね。恐らくは別の女性に一目惚れをしてしまって、私に対する興味がなくなってしまったのでしょうね。
(はぁ。そうならそうと、素直に仰ってくれたらよかったのに)
ハッキリ言うと私は、アルベール様に好意はありませんでした。
いくらなんでも、一度も会話をしたことのない方を好きにはなれません。それに彼は権力を振りかざすきらいがあり、人間的にも好きにはなれそうにない人でした。
もう一度ハッキリ言うと、断れば『フェリア家』が潰されてしまう――両親が路頭に迷ってしまうため、来月の結婚を受け入れていたです。
なので現在の心境はこちらにとっても好都合となり、正直に打ち明けてくだされば快諾できていたのです。
(けれど――)
『私達のアルベール様を悲しませた罪は重い。許せないわ……!』
『見損なったぜ。あんなヤツ、無視だ無視』
完全に、四面楚歌。全生徒である325名および教師陣から、目の敵にされるようになってしまいました。
このままでは人並みの学校生活は送れませんし、校外にもフェリア家の悪評が広まってしまいます。そして、なにより――。私のモットーは、
恩も恨みも倍返し、です。
アルベール様。覚悟してくださいね?
全生徒の前で貴方の悪事を露見させ、とてつもなく痛い目に遭ってもらいますよ。
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