私のせいで婚約破棄ですか? 思い当たることがないのですが?

柚木ゆず

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幕間 アルベールの動揺 その2

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「なんだって!? アリス・ハルファ達が3日も登校していないだと!?」

 ここは学び舎にある、生徒会室。王太子の地位を使って生徒の頂点に君臨しているアルベールは、会長専用のイスから身を乗り出した。

「そ、そうなんですよ。アルベール様がお家のご用事で休まれている間に、わたし達2年の間では騒ぎになってるんです。ヘイゼル・ロンドくんに続いて、しかも三人同時にですからね」
「あたしたち一年の間でも、話題になってますよ。ロンド先輩に至っては8日目で、こんなの珍しいですよね」
「……………………」

 副会長と書記の言葉を聞いたアルベール、その身体の中にある心臓が強く跳ねた。

(まさか……。ヤツらにも、なにかあったのか……?)

 彼女達にとってアリス達3人は同じ生徒だが、彼にとって3人は仲間の一角。トラブル発生なのか、と不安がよぎった。

(………………いや。これも、考えすぎだな。何か、があるはずがない)

 リコを追い詰める作戦は、未だに続いている。もしもリコが何かをしているのであれば、自分の心身を苛む問題を放置するわけがない――。
 アルベールはそう断言し、生まれた不安を脳内から追い出したのであった。

 リコ・フェリアの罠に、まんまと嵌って。
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