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第6話 17年 ~選択と再会~ クリストフ視点(2)
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「お前は…………ベル……? ベル、なのか……!?」
「ええ、そうですわ。アナタに人生を滅茶苦茶にされた、元オデファート子爵令嬢のベルですわよ」
ブクブクに太った、醜い容姿の女。声色を覚えていなければ気付けない程に変わってしまった彼女は、嫌みたっぷりにカーテシーを行った。
「アナタが声をかけてきたせいで、わたしまで罪に問われて、3年間も牢屋で過ごして、貴族籍を失って、追放されて、平民に堕ちて、安っぽい酒場で住み込みで働いていかないといけなくなりましたの。最後の最後で私を裏切り素敵な人生へと変えてくれて、痛み入りますわ」
「ちっ、違う! 俺は裏切ってなんていない!!」
即座に俺は、首と両手を大きく左右に振る。
そして――。離ればなれになってしまったことであの日伝えられなかった『真実』を、しっかりと伝えることにした!
「ベルっ、俺はお前だけを愛していた!! あのままフルールを仕留めるつもりだったんだっ!! だがっ、そんな時急に異変が起きたんだ!! いきなり口が思ってもいないことを喋り出してっ、身体まで勝手に動き出してしまって――」
「そんなこと、あるはずがないでしょう? そんなおかしな話、聞いたことがありませんわ」
「おっ、俺だってそんなもの聞いたことがないっ! でも本当なんだ!! あの日確かに起きてしまっていてっ、本当のことを口にして――」
「いいえ、本当のことじゃない。大きな嘘ですわ。アナタは土壇場で、フルールを想う気持ちが蘇ってしまったのですわ」
わたしも最初は、自分の意思で動いていないと思っていた――。でもそれは荒唐無稽、一度も前例のないあり得ないこと――。あれはアナタの意思だったんですわ――。
そうじゃ、ないのに……!! ベルはそう思い込んで、ギリリと歯ぎしりをした。
「自分から接触してきておいて、散々興味を持っておきながら、一番大事なタイミングでアレ。最高の演出でしたわぁ……!!」
「べっ、ベル違うんだ!! さっきから言っているようにっ、俺はあんな真似をするつもりは微塵もなかったんだ!! フルールに対する想いなんてない!! あれは身体が独りでに――」
「わたしもさっきから言っているでしょう? 身体が勝手に動く、そんなことが起きるはずがないと」
だ、駄目だ……。俺は真実を口にしているのに…………。
聞く耳を持ってくれない……。
「ええ、そうですわ。アナタに人生を滅茶苦茶にされた、元オデファート子爵令嬢のベルですわよ」
ブクブクに太った、醜い容姿の女。声色を覚えていなければ気付けない程に変わってしまった彼女は、嫌みたっぷりにカーテシーを行った。
「アナタが声をかけてきたせいで、わたしまで罪に問われて、3年間も牢屋で過ごして、貴族籍を失って、追放されて、平民に堕ちて、安っぽい酒場で住み込みで働いていかないといけなくなりましたの。最後の最後で私を裏切り素敵な人生へと変えてくれて、痛み入りますわ」
「ちっ、違う! 俺は裏切ってなんていない!!」
即座に俺は、首と両手を大きく左右に振る。
そして――。離ればなれになってしまったことであの日伝えられなかった『真実』を、しっかりと伝えることにした!
「ベルっ、俺はお前だけを愛していた!! あのままフルールを仕留めるつもりだったんだっ!! だがっ、そんな時急に異変が起きたんだ!! いきなり口が思ってもいないことを喋り出してっ、身体まで勝手に動き出してしまって――」
「そんなこと、あるはずがないでしょう? そんなおかしな話、聞いたことがありませんわ」
「おっ、俺だってそんなもの聞いたことがないっ! でも本当なんだ!! あの日確かに起きてしまっていてっ、本当のことを口にして――」
「いいえ、本当のことじゃない。大きな嘘ですわ。アナタは土壇場で、フルールを想う気持ちが蘇ってしまったのですわ」
わたしも最初は、自分の意思で動いていないと思っていた――。でもそれは荒唐無稽、一度も前例のないあり得ないこと――。あれはアナタの意思だったんですわ――。
そうじゃ、ないのに……!! ベルはそう思い込んで、ギリリと歯ぎしりをした。
「自分から接触してきておいて、散々興味を持っておきながら、一番大事なタイミングでアレ。最高の演出でしたわぁ……!!」
「べっ、ベル違うんだ!! さっきから言っているようにっ、俺はあんな真似をするつもりは微塵もなかったんだ!! フルールに対する想いなんてない!! あれは身体が独りでに――」
「わたしもさっきから言っているでしょう? 身体が勝手に動く、そんなことが起きるはずがないと」
だ、駄目だ……。俺は真実を口にしているのに…………。
聞く耳を持ってくれない……。
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