お姉様。ずっと隠していたことをお伝えしますね ~私は不幸ではなく幸せですよ~

柚木ゆず

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第4話 7か月ぶりにやって来た手紙 ティナ視点

「手紙が来るのは、7か月ぶりになるね。今回のものはどうだったのかな?」
「前回とは、大きく内容が異なっています。差出人は父と母ではなくお姉様で、『久し振りに家族で話しをしたいから、屋敷に来て欲しい』というものでした」

 窓の外はすっかり寒くなった、12月9日。クロード様から封筒を受け取った私は中身に目を通し、

 ――あの日から毎日、自分の行いを振り返っていた――。
 ――当時はまったくそんな風に感じていなかったけど、ようやく理解できるようになった――。
 ――わたしは、わたし達は、酷いことをしてしまっていた――。
 ――それだけじゃない。貴方が言っていたことは全てが事実だった――。
 ――だから、領民を盾にしようとしたことも含めてお詫びをしたい――。
 ――今更遅いと承知している、でもどうしてもしたい――。
 ――支援をしてもらおうとは思っていない。純粋に会ってお話しをしたいから、足を運んでください――。

 そちらに記されていた、そういった内容をお伝えしました。

「反省している、会いたい、か。やっぱりそう来たね」
「はい。予想通りでしたね」

 あの方々は今年中に支援を得られないと、自壊するという未来が待っています。ですのであのように返事をしておけばそれまでに必ず、何かしらを行ってくると確信を持っていました。

「君だけを、ハーオット子爵邸に招待した。ということは、パターンGかHか。彼らは相変わらずだね」
「ええ。どこまでも愚かな人達ですね」

 クロード様はあちらの行動をA~Hの10種類想定していて、あとになるほど醜いものとなっています。つまり一番下か下から二番目の愚策を考え実行しようとしているため、私達は揃ってため息を吐きました。

「いくら愚者でも、そこまでするとは思わなかったよ。こんな人間は色々な意味で、しっかりと叩き潰しておかないといけないね」
「はい。仰る通りです」
「だから、僕はこれからその準備しておくよ。……リタ」

 クロード様がパチンと指を鳴らすと、どこからともなく私たちの前に無表情の女性が現れました。
 この方リタ・ノーラッドさんは、クロード様の『影』。クロード様であり商会を陰から支えてくださっている、頼もしい存在の一人です。

「これからこの手紙に返事を出して、ティナは1週間後にハーオット邸を訪れることになる。その際は頼んだよ」
「リタさん、よろしくお願い致します」
「……坊ちゃま、奥様、畏まりました。お任せを」

 こうして私達はお願いを行い、やがてその日がやって来ました。ですので私達は・・・、いくつかの支度を整え出発して――

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