お姉様。ずっと隠していたことをお伝えしますね ~私は不幸ではなく幸せですよ~

柚木ゆず

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第5話 7か月ぶりの再会 マルグリット視点(1)

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「来てくれてありがとう。会えて嬉しいよ」
「ありがとうね、ティナ。貴女とまた会えて嬉しいわ」
「本当に、来てくれてありがとう。さあ、こちらへどうぞ」

 まずは家族3人外に出て、玄関部の前で出迎えを行う。そして少しの間会話を行って反省しています感を出し、適度に場を温めたら邸内に促す。
 そうしてティナをまずは・・・応接室に案内して、3人と1人という形で向かい合って座った。

「…………わたし達は酷いことを何度もしてしまっていたから、来てはくれないかもしれないと不安だったの。さっきもお伝えしたけど、ティナ。お願いを聞いてくれてありがとうございます」
「………………。お手紙を読み始めた時は、心にもない謝罪を行い支援を引き出そうとしていると思っていました。ですが最後に支援は不要とありましたので、応じることに致しました」
「我々はずっとお前を蔑ろにしていて、おまけに最後はあんな風に最悪な嫌がらせをしてしまっていた。疑うのは当然だ」
「でもね、違うの。あそこに綴っていた内容は、全てが本心なのよ」
「あの日の出来事が、わたし達を変えてくれたの。だからね、こんなものも用意しているの」

 代表してわたしが、間にあるテーブルに1枚の書類を置く。
 これは、一種の誓約書。お父様お母様わたしのサインと拇印によって、『今後も支援は求めず、もしも支援を提案されたとしても決して受け取ることはありません』を宣言するもの。

「……わたし達はこれから私財などをすべて売り払って工面して、領民を第一として生きていく。そこで家族一領民想いだった貴方にアドバイスをもらったり、今度こそ姉妹として、家族として色々な時間を共有したいの。貴方さえよければ、また会ってもらいたいの。だからこの書類を作成していて…………。受け取って、もらえますか?」
「……こちらのサインと拇印は、本物のようですね。…………分かりました。受け取らせていただきます」

 紙面を入念に確認したティナは頷き、自分の隣に書類を置いた。
 これでこの子はますますわたし達を信頼するようになって、その後三十分ほど反省の弁を繰り返したことによって、警戒心はほぼ完璧に消え去った。
 なので――いよいよ、『決行』する。

「あらやだ、飲み物を用意していなかったわ。わたしもお父様もお母様も許してくれるか心配で、すっかり忘れてしまっていたわ」
「すまなかったなティナ。すぐ用意させてもらう!」

 まずはこうしてお芝居を行い、紅茶を運び込ませる。そして、4人でソレを飲み始め――

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