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第1話 気が付いたら ???視点(1)
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「…………ま……! …………さま……! …………うさま……!」
あれ……? 声が、聞こえる……?
わたしは……頭を打って、死んだのに……? どうして声が、聞こえるの……?
「…………ま……! …………さま……! …………うさま……!」
もしかして、死んだのは勘違い? 後頭部を強く打ったから死んでしまうと思い込んだだけで、実際は生きていた?
……ううん。たぶん、それはない。
だって打った直後に痛みをまったく感じなくなって、すぐに走馬灯が見えだしたんだもん。わたしは、死んでしまったんだ。
じゃあ、なんで……。声が聞こえるの……?
「…………ま……! …………さま……! …………ょうさま……!」
…………そっか、分かった。死んで、天国に来たんだ。
なんかのお話で、天に昇った死者の魂は天使が導いてくれると言っていた。
わたしは26年の人生で一度も犯罪に手を染めていなくて、地獄に落とされてはいないはず。それにこの声は可愛らしくって、やっぱり天国に居るんだと思う。
「…………ま……! …………さま……! …………じょうさま……!」
たぶん天国に来たばかりだと眠ったような状態になっていて、目覚めないといけないんだ。ずっと呼んでくれているみたいだから、起きよう。
((よかった、今はちゃんと身体を動かせそう。まずは、目を開けて――))
「…………ま……! …………さま……! …………おじょううさま……!」
((お嬢様……? へぇ~。天国ではお嬢様扱いしてくれるんだ))
ごくごく普通のサラリーマンの両親の子どもとして生まれ、ごくごく普通の人生を歩んできたわたし。これまで一度もそんな風に呼ばれたことがなくて、むずがゆさを覚えながらゆっくりとまぶたをあげる。
「お待たせしました。天使さん、お世話になります――…………。ふへ!?」
同じくゆっくりと上体を起こし、声が聞こえてくる右側へと首を向ける。そんな風に動いていたわたしは、おもわず素っ頓狂な声をあげてしまった。
「どなた!? ココどこ!?」
声をかけてくれていた人は、典型的な白と黒のメイド服を着た20代前半くらいのブロンドの女性だった。
わたしは大きなふかふかのベッドで眠っていて、そんなわたしが居たのは見るからに高価な家具が並ぶ24畳くらいはありそうな大きな部屋だった。
明らかに天国ではない要素だらけだったから、わたしは大口を開けて目を見開いてしまったのです。
「お、お嬢様!? な、なにを仰っているのですかっ!? わたくしが、分からないのでございますか……!?」
「え……!? ご、ごめんなさい。貴方はわたしを知っているみたいだけど、わたしは知らなくって――あれ……?」
まって。この人、見覚えがある。
それも、一回じゃなくて何百回も見た気がする。
……どこ……? どこで見たんだったっけ……?
((……たくさんってことは、頻繁に行く場所に居た……? となると、近所にあるスーパー……? そこの店員さん――なはずないわよね))
あのお店に、こんなに綺麗な外国人さんはいなかった。アニメやゲームのキャラみたいな美人さんがいたら、忘れるはずがない――
「ゲームのキャラ!?」
「おっ、お嬢様!?」
――……思い出した。
目を白黒させてわたしを見ている、この女性。この人は、マリー・ザテート22歳。
わたしが愛するゲーム『満月を君と』の主人公、ルーヴァローテ子爵令嬢アデライドの侍女だ!!
あれ……? 声が、聞こえる……?
わたしは……頭を打って、死んだのに……? どうして声が、聞こえるの……?
「…………ま……! …………さま……! …………うさま……!」
もしかして、死んだのは勘違い? 後頭部を強く打ったから死んでしまうと思い込んだだけで、実際は生きていた?
……ううん。たぶん、それはない。
だって打った直後に痛みをまったく感じなくなって、すぐに走馬灯が見えだしたんだもん。わたしは、死んでしまったんだ。
じゃあ、なんで……。声が聞こえるの……?
「…………ま……! …………さま……! …………ょうさま……!」
…………そっか、分かった。死んで、天国に来たんだ。
なんかのお話で、天に昇った死者の魂は天使が導いてくれると言っていた。
わたしは26年の人生で一度も犯罪に手を染めていなくて、地獄に落とされてはいないはず。それにこの声は可愛らしくって、やっぱり天国に居るんだと思う。
「…………ま……! …………さま……! …………じょうさま……!」
たぶん天国に来たばかりだと眠ったような状態になっていて、目覚めないといけないんだ。ずっと呼んでくれているみたいだから、起きよう。
((よかった、今はちゃんと身体を動かせそう。まずは、目を開けて――))
「…………ま……! …………さま……! …………おじょううさま……!」
((お嬢様……? へぇ~。天国ではお嬢様扱いしてくれるんだ))
ごくごく普通のサラリーマンの両親の子どもとして生まれ、ごくごく普通の人生を歩んできたわたし。これまで一度もそんな風に呼ばれたことがなくて、むずがゆさを覚えながらゆっくりとまぶたをあげる。
「お待たせしました。天使さん、お世話になります――…………。ふへ!?」
同じくゆっくりと上体を起こし、声が聞こえてくる右側へと首を向ける。そんな風に動いていたわたしは、おもわず素っ頓狂な声をあげてしまった。
「どなた!? ココどこ!?」
声をかけてくれていた人は、典型的な白と黒のメイド服を着た20代前半くらいのブロンドの女性だった。
わたしは大きなふかふかのベッドで眠っていて、そんなわたしが居たのは見るからに高価な家具が並ぶ24畳くらいはありそうな大きな部屋だった。
明らかに天国ではない要素だらけだったから、わたしは大口を開けて目を見開いてしまったのです。
「お、お嬢様!? な、なにを仰っているのですかっ!? わたくしが、分からないのでございますか……!?」
「え……!? ご、ごめんなさい。貴方はわたしを知っているみたいだけど、わたしは知らなくって――あれ……?」
まって。この人、見覚えがある。
それも、一回じゃなくて何百回も見た気がする。
……どこ……? どこで見たんだったっけ……?
((……たくさんってことは、頻繁に行く場所に居た……? となると、近所にあるスーパー……? そこの店員さん――なはずないわよね))
あのお店に、こんなに綺麗な外国人さんはいなかった。アニメやゲームのキャラみたいな美人さんがいたら、忘れるはずがない――
「ゲームのキャラ!?」
「おっ、お嬢様!?」
――……思い出した。
目を白黒させてわたしを見ている、この女性。この人は、マリー・ザテート22歳。
わたしが愛するゲーム『満月を君と』の主人公、ルーヴァローテ子爵令嬢アデライドの侍女だ!!
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