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第9話 隠されていたお礼 リュシエンヌ視点(1)
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「お待ちしておりました」
「お待ちしておりました」
「お待ちしておりました」
約束の時間、約束の場所。お馴染みの校舎裏につくとすぐ、3人が恭しく腰を折り曲げた。
数日前とは大違い。ここだけを見たら、あたしがイジメている側に見えてしまうでしょうね。
「続きとは、なんなのでしょうか……? りゅ、リュシアンヌさん……」
「うぷ……。失礼、いたしました。なんでも喜んでさせていただきます……!」
「私(わたくし)も同じでございます……。あ、あの……。そちらが済めば、返していただけるのですよね……? もっ、申し訳ございません! 前回申し上げました通り私は人間不信でして! 改めて確認させていただいております!」
「あたしは嘘を吐かない。これから起きることが終わったら、ちゃんと返してあげるわよ」
大切なペンダントは、返してあげる。そこに関しては約束したものね。
「ありがとうございます! ありがとうございます!!」
「リュシエンヌさん……。わ、わたくしごとで、申し訳ございません……。いつまでも立ってはいられそうにありませんので……。お話を伺ってもよろしいでしょうか……?」
「アンタは『わたし』が同じような状態になってるのを見て、嗤ったでしょ? 自分だけ楽をできると思わないことね」
あの時言ったように、やられたたことはきっちりと返す。なのでワザと引き延ばし――おばあ様のネックレスを壊してくれたお礼も追加して、10分くらい無言で空を眺め続けた。
「うぷ……。おぇ……。おぇえぇぇぇぇ……!」
その間にパトリシアは2回吐いて、更に具合が悪そうになった。
それなりに苦しんだようだし、そろそろ来る頃でしょうしね。止めていた会話を再開させる。
「アンタ達お待ちかねの、続きを話すわよ。ちゃんと聞きなさい」
「「「はいっ!」」」
「あたしの声――じゃなくて、アンタ達の侍女の声をね」
「「「承知いたし――え……?」」」
姿勢を正して返事をしていた3人の口が、ポカンと開いた。
侍女の声を聞け。それだけじゃ分からないわよね。だから説明してあげるわ。
「まずは、後ろを見なさい」
「「「? うしろ……? うしろに、なにが――っ!?」
全員が揃って180度体勢を変え、それによってやっと見えるようになった。
血相を変えて走ってきている、それぞれの侍女の姿が。
「「「…………な、なに……?」」」
ヴァランティーヌもマチルドもパトリシアも唖然となり、そうしている間に3人の侍女はそれぞれの主のもとに辿り着いた。
そうしてその侍女たちは――
「「「大変なことが起きております!!」」」
――一斉に、悲鳴にも近い大声を出したのだった。
「お待ちしておりました」
「お待ちしておりました」
約束の時間、約束の場所。お馴染みの校舎裏につくとすぐ、3人が恭しく腰を折り曲げた。
数日前とは大違い。ここだけを見たら、あたしがイジメている側に見えてしまうでしょうね。
「続きとは、なんなのでしょうか……? りゅ、リュシアンヌさん……」
「うぷ……。失礼、いたしました。なんでも喜んでさせていただきます……!」
「私(わたくし)も同じでございます……。あ、あの……。そちらが済めば、返していただけるのですよね……? もっ、申し訳ございません! 前回申し上げました通り私は人間不信でして! 改めて確認させていただいております!」
「あたしは嘘を吐かない。これから起きることが終わったら、ちゃんと返してあげるわよ」
大切なペンダントは、返してあげる。そこに関しては約束したものね。
「ありがとうございます! ありがとうございます!!」
「リュシエンヌさん……。わ、わたくしごとで、申し訳ございません……。いつまでも立ってはいられそうにありませんので……。お話を伺ってもよろしいでしょうか……?」
「アンタは『わたし』が同じような状態になってるのを見て、嗤ったでしょ? 自分だけ楽をできると思わないことね」
あの時言ったように、やられたたことはきっちりと返す。なのでワザと引き延ばし――おばあ様のネックレスを壊してくれたお礼も追加して、10分くらい無言で空を眺め続けた。
「うぷ……。おぇ……。おぇえぇぇぇぇ……!」
その間にパトリシアは2回吐いて、更に具合が悪そうになった。
それなりに苦しんだようだし、そろそろ来る頃でしょうしね。止めていた会話を再開させる。
「アンタ達お待ちかねの、続きを話すわよ。ちゃんと聞きなさい」
「「「はいっ!」」」
「あたしの声――じゃなくて、アンタ達の侍女の声をね」
「「「承知いたし――え……?」」」
姿勢を正して返事をしていた3人の口が、ポカンと開いた。
侍女の声を聞け。それだけじゃ分からないわよね。だから説明してあげるわ。
「まずは、後ろを見なさい」
「「「? うしろ……? うしろに、なにが――っ!?」
全員が揃って180度体勢を変え、それによってやっと見えるようになった。
血相を変えて走ってきている、それぞれの侍女の姿が。
「「「…………な、なに……?」」」
ヴァランティーヌもマチルドもパトリシアも唖然となり、そうしている間に3人の侍女はそれぞれの主のもとに辿り着いた。
そうしてその侍女たちは――
「「「大変なことが起きております!!」」」
――一斉に、悲鳴にも近い大声を出したのだった。
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