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第9話 隠されていたお礼 リュシエンヌ視点(2)
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「なにが起きたの!? 早く言いなさい!」「それだけじゃ分からないわ! 早く言いなさいっ!」「理解できるように言いなさい! なにがあったの!?」
ヴァランティーヌ。マチルド。パトリシア。3人は同じタイミングで、別々の大声を発し――
「「「……………………」」」
――やがて、同じように言葉を失ってしまう。
なぜならば、
『リュシエンヌに対するイジメの件が学院中に広まり、大騒ぎになっている』
ということを、それぞれの侍女が伝えてきたから。
「う、嘘でしょ……? 嘘、よね……?」
「え、ええ……。うそ、ですわ……。だって……」
「その情報を持っているのは、リュシエンヌさんだけで……。口外しないと契約書で約束してくださったんですもの……。悪い冗談ですわ……」
「リュシエンヌさんは、私(わたくし)たちの約束を反故にされるような方ではありません。そんなこと、なさっておりませんよね……?」
「そうね、反故にしないわ。だからここに来る前――5時限目の休み時間を使って、あらゆる場所でイジメの件を訴えたのよ」
「「「っっ!?」」」
そうね。目玉が飛び出しそうになるくらい、ビックリするわよね。
なのでソコについてもちゃんと、説明してあげるわ。
「「「……な、なぜ……?」」」
「なぜって、そう約束したじゃない。ほらここにそう書いてあるでしょ?」
あたしが持って来ていた6枚の紙――2×3人分の『誓約書』を取り出して、2枚目の上から5行目を指差す。
『これまでの愚行を心から反省しており、すべての罪を償うため後日これまでの行いを正直に公表します』
そこにはそう書いていて、3人はサインと拇印でそうすると約束した。だからスムーズに反省できるように、先に言い広めておいてあげたのよね。
「「「な……。そ、そんなもの、知らない……」」」
「あの時はちゃんと読まなかったから、気付かなかったんでしょうね。でもしっかりと同意してしまっているから、文句は言えないわよ」
「っ! それはっ、リュシエンヌさんが見せなかったから!」
「そっ、そうよ! 卑怯よ!!」
「こんなことを書いてるなんて、思いもしなかった……。嘘つき……!!」
「失礼ね、嘘なんてついていないわよ。あの時あたしは、『今回の件に関すること――。「今後この件の復讐をすることはありません」「間接的なもの含め、ミラレイティア男爵家に一切危害を加えません」「万が一この約束を反故したら死んで償います」といった内容が書かれているもの』としか言っていないのだからね」
今回の件に関すること。あの時はその中の一部を抜粋しただけで、あれが全部とは一言も言っていない。
3人が勝手に勘違いしているだけなのよね。
それに――
ヴァランティーヌ。マチルド。パトリシア。3人は同じタイミングで、別々の大声を発し――
「「「……………………」」」
――やがて、同じように言葉を失ってしまう。
なぜならば、
『リュシエンヌに対するイジメの件が学院中に広まり、大騒ぎになっている』
ということを、それぞれの侍女が伝えてきたから。
「う、嘘でしょ……? 嘘、よね……?」
「え、ええ……。うそ、ですわ……。だって……」
「その情報を持っているのは、リュシエンヌさんだけで……。口外しないと契約書で約束してくださったんですもの……。悪い冗談ですわ……」
「リュシエンヌさんは、私(わたくし)たちの約束を反故にされるような方ではありません。そんなこと、なさっておりませんよね……?」
「そうね、反故にしないわ。だからここに来る前――5時限目の休み時間を使って、あらゆる場所でイジメの件を訴えたのよ」
「「「っっ!?」」」
そうね。目玉が飛び出しそうになるくらい、ビックリするわよね。
なのでソコについてもちゃんと、説明してあげるわ。
「「「……な、なぜ……?」」」
「なぜって、そう約束したじゃない。ほらここにそう書いてあるでしょ?」
あたしが持って来ていた6枚の紙――2×3人分の『誓約書』を取り出して、2枚目の上から5行目を指差す。
『これまでの愚行を心から反省しており、すべての罪を償うため後日これまでの行いを正直に公表します』
そこにはそう書いていて、3人はサインと拇印でそうすると約束した。だからスムーズに反省できるように、先に言い広めておいてあげたのよね。
「「「な……。そ、そんなもの、知らない……」」」
「あの時はちゃんと読まなかったから、気付かなかったんでしょうね。でもしっかりと同意してしまっているから、文句は言えないわよ」
「っ! それはっ、リュシエンヌさんが見せなかったから!」
「そっ、そうよ! 卑怯よ!!」
「こんなことを書いてるなんて、思いもしなかった……。嘘つき……!!」
「失礼ね、嘘なんてついていないわよ。あの時あたしは、『今回の件に関すること――。「今後この件の復讐をすることはありません」「間接的なもの含め、ミラレイティア男爵家に一切危害を加えません」「万が一この約束を反故したら死んで償います」といった内容が書かれているもの』としか言っていないのだからね」
今回の件に関すること。あの時はその中の一部を抜粋しただけで、あれが全部とは一言も言っていない。
3人が勝手に勘違いしているだけなのよね。
それに――
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