22 / 24
第11話 因果応報その1 3人の場合 俯瞰視点
「ぜぇ、ぜぇ、ぜぇ……。頼む、許してくれ……」
「ぜぇ、ぜぇ、ぜぇ……。お願いよ……」
「ぜぇ、ぜぇ、ぜぇ……。もう、駄目……」
あれから1か月半後。正規の手順を踏まれた裁判を経て『極刑』を受けた3人の姿は、とある炭鉱内にありました。
「……休ませて、くれ……」「……休ませて……」「……休ま、せて……」
満身創痍。今にも倒れそうになりながら懇願している理由。それは、3人は強制労働を課せられているからです。
労働時間は朝6時から夜12時までで、365日休みなし。
少しでも作業の手が緩むと、容赦なく鞭が飛んでくる。
朝昼晩の食事はスタッフや作業員の食事から出た残飯で、寝床は廊下。服は廃棄寸前の中古品。
それが、3人に与えられた環境。
明らかに無茶苦茶で、簡単に身体が壊れてしまう内容――なのですが、それこそがこの極刑の狙いでした。
「誰が休んでいいと言った? 働け!!」
「ぎゃ!? はいいいいい!!」
「ぎゃあ!? はいいいいい!!」
「きゃあ!? はいいいいいいいい!!」
疲労で死ぬまで、働かせる。
ギロチンならば一瞬。しかしながらこのやり方だと、数多の苦痛を味わい苦しみながら死んでいくため――。死の瞬間解放感によって表情が変わり、満面の笑みを浮かべた死体が出来上がる。
そんな遺体を送りつけることで相手国に強烈なインパクトを残せる上に、死ぬまでは超低コストで作業をさせられる。
この特別な極刑にはそんな意味があり、3人は運悪く第11騎士団関係者の怒りを買う&極刑相当の罪を犯してしまったため、この環境に落ちることとなったのでした。
「だ、誰か……。助けて、くれ……!」
「助けて……!」
「助けて……!!」
極刑を宣告された者を助ける人間など、いません。
「か、神様……!」
「どうか……! お助けを……!」
「救いの手を……!!」
大きな罪を犯した者を助ける神など、いません。
「もういやだぁああああああああああああああああああああ!」
「いやぁあああああああああああああああああああああああ!」
「いやだあああああああああああああああああああああああ!」
かつてマルスリーヌの家族だった、エクトル、メリザンド、ナタリー。
3人はマルスリーヌの態度に逆ギレをしてしまったことにより――。そもそも、11年前に悪事を企んでしまったことにより――。
『しかもお父様達はこの家の未来ではなく、自分達の幸せと名誉を一番に考えていますよね? ますます、同意などできるはずがありません。それにお忘れですか? この国に伝わる、悪事は必ずその身を滅ぼす、という――』
幸せな人生を自ら手放し、かつてマルスリーヌが言っていた通りの結末を迎える羽目になってしまったのでした。
「ぜぇ、ぜぇ、ぜぇ……。お願いよ……」
「ぜぇ、ぜぇ、ぜぇ……。もう、駄目……」
あれから1か月半後。正規の手順を踏まれた裁判を経て『極刑』を受けた3人の姿は、とある炭鉱内にありました。
「……休ませて、くれ……」「……休ませて……」「……休ま、せて……」
満身創痍。今にも倒れそうになりながら懇願している理由。それは、3人は強制労働を課せられているからです。
労働時間は朝6時から夜12時までで、365日休みなし。
少しでも作業の手が緩むと、容赦なく鞭が飛んでくる。
朝昼晩の食事はスタッフや作業員の食事から出た残飯で、寝床は廊下。服は廃棄寸前の中古品。
それが、3人に与えられた環境。
明らかに無茶苦茶で、簡単に身体が壊れてしまう内容――なのですが、それこそがこの極刑の狙いでした。
「誰が休んでいいと言った? 働け!!」
「ぎゃ!? はいいいいい!!」
「ぎゃあ!? はいいいいい!!」
「きゃあ!? はいいいいいいいい!!」
疲労で死ぬまで、働かせる。
ギロチンならば一瞬。しかしながらこのやり方だと、数多の苦痛を味わい苦しみながら死んでいくため――。死の瞬間解放感によって表情が変わり、満面の笑みを浮かべた死体が出来上がる。
そんな遺体を送りつけることで相手国に強烈なインパクトを残せる上に、死ぬまでは超低コストで作業をさせられる。
この特別な極刑にはそんな意味があり、3人は運悪く第11騎士団関係者の怒りを買う&極刑相当の罪を犯してしまったため、この環境に落ちることとなったのでした。
「だ、誰か……。助けて、くれ……!」
「助けて……!」
「助けて……!!」
極刑を宣告された者を助ける人間など、いません。
「か、神様……!」
「どうか……! お助けを……!」
「救いの手を……!!」
大きな罪を犯した者を助ける神など、いません。
「もういやだぁああああああああああああああああああああ!」
「いやぁあああああああああああああああああああああああ!」
「いやだあああああああああああああああああああああああ!」
かつてマルスリーヌの家族だった、エクトル、メリザンド、ナタリー。
3人はマルスリーヌの態度に逆ギレをしてしまったことにより――。そもそも、11年前に悪事を企んでしまったことにより――。
『しかもお父様達はこの家の未来ではなく、自分達の幸せと名誉を一番に考えていますよね? ますます、同意などできるはずがありません。それにお忘れですか? この国に伝わる、悪事は必ずその身を滅ぼす、という――』
幸せな人生を自ら手放し、かつてマルスリーヌが言っていた通りの結末を迎える羽目になってしまったのでした。
あなたにおすすめの小説
【完結】私の事は気にせずに、そのままイチャイチャお続け下さいませ ~私も婚約解消を目指して頑張りますから~
山葵
恋愛
ガルス侯爵家の令嬢である わたくしミモルザには、婚約者がいる。
この国の宰相である父を持つ、リブルート侯爵家嫡男レイライン様。
父同様、優秀…と期待されたが、顔は良いが頭はイマイチだった。
顔が良いから、女性にモテる。
わたくしはと言えば、頭は、まぁ優秀な方になるけれど、顔は中の上位!?
自分に釣り合わないと思っているレイラインは、ミモルザの見ているのを知っていて今日も美しい顔の令嬢とイチャイチャする。
*沢山の方に読んで頂き、ありがとうございます。m(_ _)m
「通訳など辞書で足りる」と追放された令嬢——三国会談で、婚約者は一言も話せなくなった
歩人
ファンタジー
宮廷通訳官エレノーラは五つの言語を操り、婚約者クラウスの外交を陰で支えてきた。
だがクラウスは言った。「通訳など辞書で足りる。お前は要らない」
追放されたエレノーラは隣国で新たな道を歩み始める。
一方、クラウスは三国会談の場で辞書片手に立ち往生。
誤訳が外交問題に発展し、窮地に陥ったその場に、隣国の通訳官として現れたのは——。
「その言葉は、もう翻訳できません」
何もしなかっただけです
希臘楽園
ファンタジー
公爵令嬢であり王太子の婚約者であった私は、「地味だ」という理由で婚約を破棄され、王宮を去った。
それまで私が担っていた役目を、誰も知らないまま。
――ただ何もしなくなっただけで、すべては静かに崩れていく。
AIに書かせてみた第14弾は、「追放ざまぁ」系の短編。
「お前がいると息が詰まる」と追放された令嬢——翌週から公爵家の予定が全て狂った
歩人
ファンタジー
クラリッサは公爵家の日程管理を一手に担う令嬢。前世の社畜経験を活かし、行事計画、来客対応、予算管理まで完璧にこなしていた。
だが婚約者ヴィクトルは言った。「お前がいると息が詰まる。もっと華やかな女がいい」
追放されたクラリッサが去った翌週、公爵家の予定が全て狂い始める。
舞踏会の招待状は届かず、外交晩餐会の料理は手配されず、決算書類は行方不明。
一方クラリッサは、若き領主の元で「定時退社」という夢を叶えていた。
「もう、残業はしません」
【完結】勘違いしないでくれ!君は(仮)だから。
山葵
恋愛
「父上が婚約者を決めると言うから、咄嗟にクリスと結婚したい!と言ったんだ。ああ勘違いしないでくれ!君は(仮)だ。(仮)の婚約者だから本気にしないでくれ。学園を卒業するまでには僕は愛する人を見付けるつもりだよ」
そう笑顔で私に言ったのは第5王子のフィリップ様だ。
末っ子なので兄王子4人と姉王女に可愛がられ甘えん坊の駄目王子に育った。
『お前の針仕事など誰でもできる』——なら社交界のドレスの裏地を、めくってごらんなさい
歩人
ファンタジー
「地味な針仕事しかできない令嬢は要らない」——公爵家の嫡男にそう言い渡された伯爵令嬢ティナは、
裁縫道具だけを持って屋敷を出た。その翌週、社交界が凍りつく。王妃の夜会服も、公爵令嬢の舞踏会
ドレスも、第一王女の外交用ローブも——仕立てた職人が消えたのだ。しかもティナが十年かけて縫った
全てのドレスの裏地には、二重縫いで隠された署名が残されていて——。
辺境の小さな仕立て屋で穏やかに暮らすティナの元に、王都から使者がやってくる。
悪役令嬢にされたので婚約破棄を受け入れたら、なぜか全員困っています
かきんとう
恋愛
王城の大広間は、いつも以上に華やいでいた。
磨き上げられた床は燭台の光を反射し、色とりどりのドレスが揺れるたびに、まるで花畑が動いているかのように見える。貴族たちの笑い声、楽団の優雅な旋律、そして、ひそやかな噂話が、空気を満たしていた。
その中心に、私は立っていた。
――今日、この瞬間のために。
「エレノア・フォン・リーベルト嬢」
高らかに呼ばれた私の名に、ざわめきがぴたりと止む。