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エピローグ その後~更に自滅を続けてゆく、自業自得な悪役令嬢~ 俯瞰視点(2)
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「なんですって!? カロリーヌとリオネルが結婚した!?」
重罪人以外の希望者に毎日支給される、新聞紙。怒り疲れたジョゼットはソレを読み始め、一瞬にして血液が、沸騰したかの如く熱くなりました。
なぜならばナンバー1に君臨し続けた邪魔者と、自分を嵌めた――そう思っている者が、新たな幸せを手に入れたからです。
「わたくしが、不条理な目に遭っているのに……。そうした張本人どもが、ニコニコしてるだなんて……っ。許せないっ。許せない! 許せないっっ!!」
2人は婚約者で、婚約者故にいずれは夫婦となる。それはジョゼットも理解していましたが、それでも、いざそれを知ると平静ではいられません。
彼女は再び理不尽に怒り狂い、絶叫。離れている看守たちの鼓膜が破れそうなほどの大声を上げ、新聞を真っ二つに破ってしまいました。
「カロリーヌが空気を読まないから、あんなことをする羽目になったのにっ!! 婚約者が傷つけられたからっ、賄賂を渡して不正を働いたのにっ!! なんでぇアイツらだけぇっっっ!! こんなことになってるのよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」
「ジョゼットっ、うるさいぞ! 静かにしろ!!」
「これ以上騒ぐのなら、重罪人と同じ環境に――ぐあ!?」
あまりにも大きな声だったため、駆け付けた2人の看守。その1人の額に、ジョゼットが投げたスプーンが命中してしまったのです。
「お、おいっ。大丈夫か……っ?」
「それくらい大丈夫に決まっているでしょう!! こっちはそれどころじゃないのよ!! むさくるしい顔を見せないで!!」
「っっ、貴様……! もう我慢の限界だ!! お前の寝床は今日から奥だ!!」
故意ではないとはいえ、看守への暴力を働いた事。それを全く悪びれず、暴言を吐いた事。日頃の態度。
それらによってジョゼットは重罪人用のスペースに入れられることとなり、すぐさま移動が始まりました。
「なっ、なにをするの!? もしかして今のを理由にしてっ、わたくしを黙らせるつもりなのっ!? 正しいことを言っているからっ、これ以上のほかの人に聞かれたくないんでしょっっ!? 実はフェンダルス侯爵家から更なる賄賂を受け取ってて、徹底的に隠滅しようとしているんでしょ!? 誰かっ!! 一人くらいは、正義感を持った人がいるでしょうっ!? わたくしを助けなさい!!」
彼女は喉が裂けるほどの大声を出したため、その声は所内にしっかりと響き渡りました。ですが――。引き続き上から目線ですし、賄賂など誰も受け取ってはいません。そのためその訴えに応える人が現れることはなく、この日から更に狭く暗い場所が、彼女の『家』となったのでした。
「おかしいですわっ!! 滅茶苦茶ですわ!! おかしいですわぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
理不尽な復讐を企み、自業自得によって自滅したジョゼット。彼女は再び、自業自得によって自滅をしてしまったのでした――。
重罪人以外の希望者に毎日支給される、新聞紙。怒り疲れたジョゼットはソレを読み始め、一瞬にして血液が、沸騰したかの如く熱くなりました。
なぜならばナンバー1に君臨し続けた邪魔者と、自分を嵌めた――そう思っている者が、新たな幸せを手に入れたからです。
「わたくしが、不条理な目に遭っているのに……。そうした張本人どもが、ニコニコしてるだなんて……っ。許せないっ。許せない! 許せないっっ!!」
2人は婚約者で、婚約者故にいずれは夫婦となる。それはジョゼットも理解していましたが、それでも、いざそれを知ると平静ではいられません。
彼女は再び理不尽に怒り狂い、絶叫。離れている看守たちの鼓膜が破れそうなほどの大声を上げ、新聞を真っ二つに破ってしまいました。
「カロリーヌが空気を読まないから、あんなことをする羽目になったのにっ!! 婚約者が傷つけられたからっ、賄賂を渡して不正を働いたのにっ!! なんでぇアイツらだけぇっっっ!! こんなことになってるのよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」
「ジョゼットっ、うるさいぞ! 静かにしろ!!」
「これ以上騒ぐのなら、重罪人と同じ環境に――ぐあ!?」
あまりにも大きな声だったため、駆け付けた2人の看守。その1人の額に、ジョゼットが投げたスプーンが命中してしまったのです。
「お、おいっ。大丈夫か……っ?」
「それくらい大丈夫に決まっているでしょう!! こっちはそれどころじゃないのよ!! むさくるしい顔を見せないで!!」
「っっ、貴様……! もう我慢の限界だ!! お前の寝床は今日から奥だ!!」
故意ではないとはいえ、看守への暴力を働いた事。それを全く悪びれず、暴言を吐いた事。日頃の態度。
それらによってジョゼットは重罪人用のスペースに入れられることとなり、すぐさま移動が始まりました。
「なっ、なにをするの!? もしかして今のを理由にしてっ、わたくしを黙らせるつもりなのっ!? 正しいことを言っているからっ、これ以上のほかの人に聞かれたくないんでしょっっ!? 実はフェンダルス侯爵家から更なる賄賂を受け取ってて、徹底的に隠滅しようとしているんでしょ!? 誰かっ!! 一人くらいは、正義感を持った人がいるでしょうっ!? わたくしを助けなさい!!」
彼女は喉が裂けるほどの大声を出したため、その声は所内にしっかりと響き渡りました。ですが――。引き続き上から目線ですし、賄賂など誰も受け取ってはいません。そのためその訴えに応える人が現れることはなく、この日から更に狭く暗い場所が、彼女の『家』となったのでした。
「おかしいですわっ!! 滅茶苦茶ですわ!! おかしいですわぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
理不尽な復讐を企み、自業自得によって自滅したジョゼット。彼女は再び、自業自得によって自滅をしてしまったのでした――。
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エステル様。わざわざ感想をくださり、ありがとうございます。
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確かに、そうですね。これは……。無自覚に、1番を目指してしまっているような気がします……!
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太真様。お返事が本当に遅くなってしまい、申し訳ございません。
ある意味、とてつもなく元気ですよね……。
しかもまだ、まったく反省していなくって。ですのでおそらくは、まだまだ続くことになってしまって。
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