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第1話(2)
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「ごめんごめん、なんでもないよ。それじゃあ、えっと。今は、16時半の少し前か。今日は、そろそろバイバイだね」
お顔を上げたレオン様は、残念そうに肩を竦めました。
確か今夜は、次期当主としてのお仕事があるそうです。さよならは寂しいですが、仕方がありませんよね。
「来てくれてありがとう、ルシィ。楽しかったよ」
「私もです……っ。レオン様、次はいつ会えますか?」
「今週はスケジュールに未確定な部分があって、次回は明言できないんだよ。君は暫く予定がなかったから、そうだね。僕の予定が空いている時に、ハーナン家に伺う。これでいいかな?」
「はいっ。いつでもお待ちしていますっ」
確定でないのは、少しガッカリです。けれど毎日サプライズがある可能性があるという事ですので、嬉しさもあります。
世界で一番好きな人が、いつ来てくれるか分からない。こういうドキドキは、とても楽しくって――
((あれ? 世界で一番、好きな人……?))
今……。自分でそう思っていて、少し違和感を覚えました。
((? ?? ???))
目の前にいるのは、レオン・グステ様。現在私が、誰よりも愛している人です。
なのに、どうして……。何かが間違っているような気が、したのでしょうか……?
「ルシィ? 目をパチパチさせて、どうしたんだい?」
「あ、いえ、なんでもありませんっ。お気になさらないでくださいっ」
大好きだと思っていたら、不思議な気分になった。そんな事をお伝えするのは、失礼です。
ですので私は小さくかぶりを振って、お別れの挨拶をするようにしました。
「レオン様、素敵な一時(ひととき)をありがとうございました。美味しい紅茶とお菓子を用意して、お待ちしていますね」
「うん、また会える日を楽しみにしているよ。それじゃあ、またね」
「はい……っ。お仕事、頑張ってくださいね」
レオン様は支度があるため、本日はお部屋でお別れ。そのあとおじ様とおば様、使用人さん達にご挨拶をして、ウチの馬車に乗ります。
そしていつものように、家路を進んでいたのですが――。そこでもまた、おかしな事が起きました。
((……どうして私は……。レオン様と会っているのでしょうか……?))
その理由はもちろん、愛しているからです。
なのになぜか、一瞬だけ、それがおかしな出来事のように感じてしまって。私は何度も首を傾げながら、我が家に戻ったのでした。
ご報告になります。
明日はエリオットへと視点が変わる、夜会の裏側を描くエリオット編を投稿させていただきます。
お顔を上げたレオン様は、残念そうに肩を竦めました。
確か今夜は、次期当主としてのお仕事があるそうです。さよならは寂しいですが、仕方がありませんよね。
「来てくれてありがとう、ルシィ。楽しかったよ」
「私もです……っ。レオン様、次はいつ会えますか?」
「今週はスケジュールに未確定な部分があって、次回は明言できないんだよ。君は暫く予定がなかったから、そうだね。僕の予定が空いている時に、ハーナン家に伺う。これでいいかな?」
「はいっ。いつでもお待ちしていますっ」
確定でないのは、少しガッカリです。けれど毎日サプライズがある可能性があるという事ですので、嬉しさもあります。
世界で一番好きな人が、いつ来てくれるか分からない。こういうドキドキは、とても楽しくって――
((あれ? 世界で一番、好きな人……?))
今……。自分でそう思っていて、少し違和感を覚えました。
((? ?? ???))
目の前にいるのは、レオン・グステ様。現在私が、誰よりも愛している人です。
なのに、どうして……。何かが間違っているような気が、したのでしょうか……?
「ルシィ? 目をパチパチさせて、どうしたんだい?」
「あ、いえ、なんでもありませんっ。お気になさらないでくださいっ」
大好きだと思っていたら、不思議な気分になった。そんな事をお伝えするのは、失礼です。
ですので私は小さくかぶりを振って、お別れの挨拶をするようにしました。
「レオン様、素敵な一時(ひととき)をありがとうございました。美味しい紅茶とお菓子を用意して、お待ちしていますね」
「うん、また会える日を楽しみにしているよ。それじゃあ、またね」
「はい……っ。お仕事、頑張ってくださいね」
レオン様は支度があるため、本日はお部屋でお別れ。そのあとおじ様とおば様、使用人さん達にご挨拶をして、ウチの馬車に乗ります。
そしていつものように、家路を進んでいたのですが――。そこでもまた、おかしな事が起きました。
((……どうして私は……。レオン様と会っているのでしょうか……?))
その理由はもちろん、愛しているからです。
なのになぜか、一瞬だけ、それがおかしな出来事のように感じてしまって。私は何度も首を傾げながら、我が家に戻ったのでした。
ご報告になります。
明日はエリオットへと視点が変わる、夜会の裏側を描くエリオット編を投稿させていただきます。
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