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第0話 エリオットは気付いていた エリオット視点(2)
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(この宝石を直視しながら、しっかりと聞いてくれ。君はこのあと、あそこにいる女性――アリー・ベイズナに声をかけ、中庭で告白をするんだ。その内容は『ルシィとはいずれ別れるから、付き合ってください』、だ)
レオンの次の行動は、命令。どうやら、クスリ? と不思議な宝石を併用すると催眠状態にできるらしく、俺が僅かに目を逸らしていたことに気付かないヤツは、宝石を小刻みに動かしながら、次々と指示を出していった。
(君が告白をするタイミングに合わせて、ルシィを独りで中庭に向かわせる。彼女が物陰で覗き見を始めたら、パンと叩いて合図を送る。その音が聞こえたら、さっき教えた台詞を言うんだ)
ルシィは人気(ひとけ)が少ない暗い場所が苦手で、本来ならば独りでは絶対に行かない。周りには内緒にしているのだけれど、厳密に言うと怖くて行けない。
なのにそうなるということは、洗脳済み。すでに、ヤツの言う『次のステップ』が完了しているらしい……。
(その後ルシィは君との関係解消を宣言するが、君はそれを受け入れるんだ。疑問は、一切抱いてはならない。君は婚約者を裏切ろうとしていたから、縁を切られただけ。自業自得で仕方のない事だと思うんだ。いいね?)
(…………はい。分かりました)
(そして、もう一つ。君は今後、アリー・ベイズナと交際をするんだ)
婚約解消の原因は表向きは『ケンカ』にして、周囲には裏切りの件が漏れないようにさせる。そうして別れた後はアリーとくっつき、アリーを生涯愛するようにしろ。
子爵家の令嬢アリー・ベイズナは、この男の仲間。どうもアリーは俺に興味があり、コイツへの協力の対価としてそういう約束が交わされていたらしい。
(話は以上だ。速やかにルシィのもとに帰り、もうじき始まる#主催者___ローランド侯爵_#の話が終わったら、指示通り動くように)
(…………はい。分かりました)
そうして俺はルシィの隣に戻り、催眠? マインドコントロール? の解除を試み、けれどそれはできず。今は、レオンの操り人形になってしまっているため――
((ルシィを救うには、俺も操り人形を演じていた方がいい。……ごめんな、ルシィ))
――そうして俺はアリーに想いを打ち明け、やがてルシィに縁を切られてハーナン家の出入りおよび彼女への干渉を禁じられた。
そして、
「アリーさん、お待たせしました。これで俺は、ルシィの元婚約者になりました」
「うふふ。これから貴方は、わたくしの恋人。2人でたっぷり、幸せな時間を過ごしましょうね」
「はい――と、言いたいところなのですが……。家の仕事の都合で、暫くの間は自由に動けないんです。本当に残念なのですが、交際は少々お待ちください」
「家が関わるのなら、仕方ありませんわね。分かりましたわ」
ルシィを裏切る行為は、できない。するつもりなんて微塵もないから。こうして時間を稼ぎ、その間にルシィを助ける方法を見つけることにした。
……ルシィ、待っててくれ。必ず、救い出すからな……!!
レオンの次の行動は、命令。どうやら、クスリ? と不思議な宝石を併用すると催眠状態にできるらしく、俺が僅かに目を逸らしていたことに気付かないヤツは、宝石を小刻みに動かしながら、次々と指示を出していった。
(君が告白をするタイミングに合わせて、ルシィを独りで中庭に向かわせる。彼女が物陰で覗き見を始めたら、パンと叩いて合図を送る。その音が聞こえたら、さっき教えた台詞を言うんだ)
ルシィは人気(ひとけ)が少ない暗い場所が苦手で、本来ならば独りでは絶対に行かない。周りには内緒にしているのだけれど、厳密に言うと怖くて行けない。
なのにそうなるということは、洗脳済み。すでに、ヤツの言う『次のステップ』が完了しているらしい……。
(その後ルシィは君との関係解消を宣言するが、君はそれを受け入れるんだ。疑問は、一切抱いてはならない。君は婚約者を裏切ろうとしていたから、縁を切られただけ。自業自得で仕方のない事だと思うんだ。いいね?)
(…………はい。分かりました)
(そして、もう一つ。君は今後、アリー・ベイズナと交際をするんだ)
婚約解消の原因は表向きは『ケンカ』にして、周囲には裏切りの件が漏れないようにさせる。そうして別れた後はアリーとくっつき、アリーを生涯愛するようにしろ。
子爵家の令嬢アリー・ベイズナは、この男の仲間。どうもアリーは俺に興味があり、コイツへの協力の対価としてそういう約束が交わされていたらしい。
(話は以上だ。速やかにルシィのもとに帰り、もうじき始まる#主催者___ローランド侯爵_#の話が終わったら、指示通り動くように)
(…………はい。分かりました)
そうして俺はルシィの隣に戻り、催眠? マインドコントロール? の解除を試み、けれどそれはできず。今は、レオンの操り人形になってしまっているため――
((ルシィを救うには、俺も操り人形を演じていた方がいい。……ごめんな、ルシィ))
――そうして俺はアリーに想いを打ち明け、やがてルシィに縁を切られてハーナン家の出入りおよび彼女への干渉を禁じられた。
そして、
「アリーさん、お待たせしました。これで俺は、ルシィの元婚約者になりました」
「うふふ。これから貴方は、わたくしの恋人。2人でたっぷり、幸せな時間を過ごしましょうね」
「はい――と、言いたいところなのですが……。家の仕事の都合で、暫くの間は自由に動けないんです。本当に残念なのですが、交際は少々お待ちください」
「家が関わるのなら、仕方ありませんわね。分かりましたわ」
ルシィを裏切る行為は、できない。するつもりなんて微塵もないから。こうして時間を稼ぎ、その間にルシィを助ける方法を見つけることにした。
……ルシィ、待っててくれ。必ず、救い出すからな……!!
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