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第7話 再会3日後~何も知らない男~ レオン視点(1)
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「ルシィには、これとこれが似合うと思う。着てみてくれるかな?」
レコードによるクラシックが流れる、この辺りでも一二を争う洒落た店。彼女の提案によって訪れた店内をじっくりと動き回ったあと、僕のお眼鏡に叶った服を2着渡した。
当然重視されているのは、露出度。1着目は胸を強調させるもの、2着目は丈が短いものを選んでいる。
「レオン様、こ、これですか……? 胸元がかなり開いていますし、下もかなり短めなのですが……」
「こういった所謂高級店でも取り扱われているように、最近は平民要素を取り入れたファッションが貴族界にも浸透しつつある。そしてなにより、君はこういった服の方が映える。きらきらと輝くと思うんだよ」
彼女の服は、いつもガードが固い――露出がかなり少なく、折角の『魅力』を台無しにしてしまっている。大きな胸は服の上から眺める事しかできないし、ヒップだってスカート越しに見る事しかできない。
それじゃあ、勿体ない。僕が、つまらないんだ。
「普段の君もいいのだけれど、違う雰囲気を纏った君も見てみたい。絶対に似合うと、僕が保証するからさ。騙されたと思って、とりあえず着て欲しい」
「………………分かり、ました。着てみますね、レオン様」
「うん、ありがとうルシィ。試着室は…………ああ、あそこにあるね」
店の内部を見回して、11時の方向で発見。僕の先導で店内を足早に横断し、フィッテングスペースへと移動して――
「ぁっ、これ素敵です。レオン様に似合いそう」
――移動している最中にルシィが止まり、傍にあったマネキンをマジマジと眺めはじめた。
この人形が身につけているのは、サマーニットと黒いスキニー、ロングコート。普段の僕は決して採用しないものであり組み合わせなのだけれど、確かにそうだな。この僕なら着こなせるだろう。
「私がフィッテングをする間、レオン様はお暇ですよね? こちら、着てみてくださいませんか?」
「うーん。いや、遠慮しておくよ。今日は君が主役の日、君のための日だからね」
「レオン様、そう仰らないでください……っ。今日はお洋服をプレゼントしてくださるので、私も何かプレゼントをしたかったんです。お願いします……っ」
「…………そこまで言われてたら、断れないな。分かったよ」
僕はオーダーメイドしか着たくはないのだが、この様子だと拒否しても食い下がる。そうなるとなかなか着替えた姿を楽しめなくなるので、店員を呼んで一式を用意させた。
「じゃあルシィ、試着してみようか。またあとでね」
「はい。私も、楽しみです……っ」
そうしてそれぞれフィッテングルームに入り、鼻歌交じりで着替えを行う。
ここを出たら、露出度を高めたルシィを見られるんだ。楽しみで仕方がない。
((くくく……っ。身体を触れないなら目で楽しむ。我ながら名案だ))
秘薬を調達できるまで、あと4日。それまではああいう格好をさせて、視覚で味わう。
実に無駄のない流れだ。
((あの大きさと形なら、良い谷間が見えそうだ……! エリオット。お前が見るべきだった光景は、僕が満喫させてもらうぞ……!!))
そうして嬉々としながら着替えを終え、一足先にカーテンを開けて外へと出る。
女は着替えの時間が長く、まだ済んではいないだろう。彼女が使っているフィッテングルームの前まで行って、前で待つようにしよう。
((ふふふ。ふふふふふ……!))
待っている間に楽しむ音は、クラシックではなく衣擦れのソレ。
そいつを聞いてアレコレ想像しながら登場を待って、いよいよその時が訪れた。魅惑的な音(ね)がなくなると緑色のカーテンが静かに開き、中からは――
「ザンネン。出てくるのはルシィじゃなくて、俺なんだよなぁ」
――中から出てきたのは、犬のような印象を受ける赤色の髪の少年。エリオット・ファムルだった……。
レコードによるクラシックが流れる、この辺りでも一二を争う洒落た店。彼女の提案によって訪れた店内をじっくりと動き回ったあと、僕のお眼鏡に叶った服を2着渡した。
当然重視されているのは、露出度。1着目は胸を強調させるもの、2着目は丈が短いものを選んでいる。
「レオン様、こ、これですか……? 胸元がかなり開いていますし、下もかなり短めなのですが……」
「こういった所謂高級店でも取り扱われているように、最近は平民要素を取り入れたファッションが貴族界にも浸透しつつある。そしてなにより、君はこういった服の方が映える。きらきらと輝くと思うんだよ」
彼女の服は、いつもガードが固い――露出がかなり少なく、折角の『魅力』を台無しにしてしまっている。大きな胸は服の上から眺める事しかできないし、ヒップだってスカート越しに見る事しかできない。
それじゃあ、勿体ない。僕が、つまらないんだ。
「普段の君もいいのだけれど、違う雰囲気を纏った君も見てみたい。絶対に似合うと、僕が保証するからさ。騙されたと思って、とりあえず着て欲しい」
「………………分かり、ました。着てみますね、レオン様」
「うん、ありがとうルシィ。試着室は…………ああ、あそこにあるね」
店の内部を見回して、11時の方向で発見。僕の先導で店内を足早に横断し、フィッテングスペースへと移動して――
「ぁっ、これ素敵です。レオン様に似合いそう」
――移動している最中にルシィが止まり、傍にあったマネキンをマジマジと眺めはじめた。
この人形が身につけているのは、サマーニットと黒いスキニー、ロングコート。普段の僕は決して採用しないものであり組み合わせなのだけれど、確かにそうだな。この僕なら着こなせるだろう。
「私がフィッテングをする間、レオン様はお暇ですよね? こちら、着てみてくださいませんか?」
「うーん。いや、遠慮しておくよ。今日は君が主役の日、君のための日だからね」
「レオン様、そう仰らないでください……っ。今日はお洋服をプレゼントしてくださるので、私も何かプレゼントをしたかったんです。お願いします……っ」
「…………そこまで言われてたら、断れないな。分かったよ」
僕はオーダーメイドしか着たくはないのだが、この様子だと拒否しても食い下がる。そうなるとなかなか着替えた姿を楽しめなくなるので、店員を呼んで一式を用意させた。
「じゃあルシィ、試着してみようか。またあとでね」
「はい。私も、楽しみです……っ」
そうしてそれぞれフィッテングルームに入り、鼻歌交じりで着替えを行う。
ここを出たら、露出度を高めたルシィを見られるんだ。楽しみで仕方がない。
((くくく……っ。身体を触れないなら目で楽しむ。我ながら名案だ))
秘薬を調達できるまで、あと4日。それまではああいう格好をさせて、視覚で味わう。
実に無駄のない流れだ。
((あの大きさと形なら、良い谷間が見えそうだ……! エリオット。お前が見るべきだった光景は、僕が満喫させてもらうぞ……!!))
そうして嬉々としながら着替えを終え、一足先にカーテンを開けて外へと出る。
女は着替えの時間が長く、まだ済んではいないだろう。彼女が使っているフィッテングルームの前まで行って、前で待つようにしよう。
((ふふふ。ふふふふふ……!))
待っている間に楽しむ音は、クラシックではなく衣擦れのソレ。
そいつを聞いてアレコレ想像しながら登場を待って、いよいよその時が訪れた。魅惑的な音(ね)がなくなると緑色のカーテンが静かに開き、中からは――
「ザンネン。出てくるのはルシィじゃなくて、俺なんだよなぁ」
――中から出てきたのは、犬のような印象を受ける赤色の髪の少年。エリオット・ファムルだった……。
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