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第3話 予想外 アゼット視点(3)
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「被害妄想も激昂も、突き落としも嘘。被害者を自称するアゼット・ジュリアルスこそが加害者で、自分から飛び降りた、が真実。そちらが言ったことは間違いで、こちらが言ったことが正解だったと証明されたな」
………………。呆然となっていたら不思議な鏡は消え去り、入れ替わりでジョルジュ様の嘲笑が視界に入って来た……。
「証拠が残らないから何を言っても大丈夫、ショックを与えてから潰してやろう、そう思ったんだよな? だがそれは大間違い。あの場面は全部、記録されていたんだよ」
「………………………………し、知りませんわ……。あんなこと、言ってもやってもいませんわっ!!」
このまま黙っていたら、大変なことになってしまう。そんな現実が混乱していたわたくしを動かし、大声で否定を行った。
「言っていないし、やっていない? だったら、今この場で流れたものはなんなんだ? あれはどう説明する?」
「あっ、あれはっ、捏造ですわ!! あの鏡の仕組みは、分かりませんがっ! 先程出たわたくしの行動や発言は、作られた物っ! おっ、恐らくは貴方様がっ! 貴方様がっ!!」
「僕が? なんなんだ?」
「あっ、貴方様が最愛の人を護るためっ、フィーナ様に都合の良いように作られた偽りの記録ですわっ!」
ジョルジュ様の印象を気にしている場合ではありませんもの! 偽装偽造で押し通すことにして――
「いいや、これは紛れもなく実際に起きたものだ。『映像で触れた位置と実際に指紋が付着していた位置が同じ』『最後に映っていた階段の下で倒れている姿と発見された際の体勢が同じ』などなど、計27項目。現場に居合わせた者しか知らない情報――居合せていない俺は捏造できないものだと、治安機関の方々のお墨付きをいただいているんだよ」
「ジョルジュ・ハランテワ様はフィーナ・フィンザートン様と接触する前に、我々にあの鏡を披露されております」
「故に我々は、『本物』だと断定しているのですよ」
――押し通せ、ない……。
わたくしが気絶したフリをしている間に、すでに第三者が認定していて……。言い逃れができない状況に、なっていた……。
「神妙な面持ちで話を聞いていた先生方や校医、あの方々も協力者だ。僕が依頼をしていて、一芝居打っていただいたんだよ」
「…………そ、そんな…………」
「残念だったな、アゼット。貴様の計画は、フィーナに接触した時から失敗が決まっていたんだよ」
「…………こんなことが、あるだなんて……。ひ、卑怯!! 反則だわ!! いったいなんなのっ!? なんなのアンタは!? なんでこんなことをできてしまえるのよ!!」
ワケが分からない!!
夢っ!? ううん転げ落ちた痛みがあるから夢じゃない!!
確かにここは現実なのにっ! どうしてあんな奇妙な鏡があるの!?
「さっき『説明はあとで』って約束したから、ちゃんと教えてやるよ。僕がこんな芸当をできる理由、それは――」
目を剥いて頭を掻きむしるわたくしを、また嗤ったあと。ジョルジュは自身の胸元に右手を当てて――
「俺はかつてココとは異なる世界で『大魔法使い』と呼ばれる存在で、膨大な魔力と記憶を持ったまま転生を繰り返しているからなんだよ」
――今日一番、どころじゃない……。
今まで生きてきた中で、一番信じられないことを言い出したのだった……。
………………。呆然となっていたら不思議な鏡は消え去り、入れ替わりでジョルジュ様の嘲笑が視界に入って来た……。
「証拠が残らないから何を言っても大丈夫、ショックを与えてから潰してやろう、そう思ったんだよな? だがそれは大間違い。あの場面は全部、記録されていたんだよ」
「………………………………し、知りませんわ……。あんなこと、言ってもやってもいませんわっ!!」
このまま黙っていたら、大変なことになってしまう。そんな現実が混乱していたわたくしを動かし、大声で否定を行った。
「言っていないし、やっていない? だったら、今この場で流れたものはなんなんだ? あれはどう説明する?」
「あっ、あれはっ、捏造ですわ!! あの鏡の仕組みは、分かりませんがっ! 先程出たわたくしの行動や発言は、作られた物っ! おっ、恐らくは貴方様がっ! 貴方様がっ!!」
「僕が? なんなんだ?」
「あっ、貴方様が最愛の人を護るためっ、フィーナ様に都合の良いように作られた偽りの記録ですわっ!」
ジョルジュ様の印象を気にしている場合ではありませんもの! 偽装偽造で押し通すことにして――
「いいや、これは紛れもなく実際に起きたものだ。『映像で触れた位置と実際に指紋が付着していた位置が同じ』『最後に映っていた階段の下で倒れている姿と発見された際の体勢が同じ』などなど、計27項目。現場に居合わせた者しか知らない情報――居合せていない俺は捏造できないものだと、治安機関の方々のお墨付きをいただいているんだよ」
「ジョルジュ・ハランテワ様はフィーナ・フィンザートン様と接触する前に、我々にあの鏡を披露されております」
「故に我々は、『本物』だと断定しているのですよ」
――押し通せ、ない……。
わたくしが気絶したフリをしている間に、すでに第三者が認定していて……。言い逃れができない状況に、なっていた……。
「神妙な面持ちで話を聞いていた先生方や校医、あの方々も協力者だ。僕が依頼をしていて、一芝居打っていただいたんだよ」
「…………そ、そんな…………」
「残念だったな、アゼット。貴様の計画は、フィーナに接触した時から失敗が決まっていたんだよ」
「…………こんなことが、あるだなんて……。ひ、卑怯!! 反則だわ!! いったいなんなのっ!? なんなのアンタは!? なんでこんなことをできてしまえるのよ!!」
ワケが分からない!!
夢っ!? ううん転げ落ちた痛みがあるから夢じゃない!!
確かにここは現実なのにっ! どうしてあんな奇妙な鏡があるの!?
「さっき『説明はあとで』って約束したから、ちゃんと教えてやるよ。僕がこんな芸当をできる理由、それは――」
目を剥いて頭を掻きむしるわたくしを、また嗤ったあと。ジョルジュは自身の胸元に右手を当てて――
「俺はかつてココとは異なる世界で『大魔法使い』と呼ばれる存在で、膨大な魔力と記憶を持ったまま転生を繰り返しているからなんだよ」
――今日一番、どころじゃない……。
今まで生きてきた中で、一番信じられないことを言い出したのだった……。
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