お姉様を泣かせましたね?

柚木ゆず

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エピローグ リリナの場合 俯瞰視点(4)

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「さあ、聞かせてくれ。金や物を求めるだけ求め、それらを全て持った上で姿を消す。をここにいる人数分繰り返してた理由をな」
「……………………」
「さあ、さあ。聞かせてくれ」
「……………………ご、ごめんなさい! お金や物が欲しかったんです! わたくしは家族の――かつて共に暮らしていた家族の醜悪な罠に嵌まって貴族籍を失ってしまってっ、ズタボロになってしまった人生を立て直そうと躍起になっていたんですっっ! 少しでも当時の暮らしに近づきたいという一心でやってしまいました!! 許してください!!」

 いくら考えても、この状況を乗り越えられる言い訳は浮かばなかった。素直に白状しつつ『アレ』をを提案すれば許してもらえるかもしれないと考え、嘘を交えつつ床に額を擦りつけました。

「皆様を騙したことはずっとモヤとして残っていてっ、今でも罪悪感ははっきりと存在しています! 心から反省しており、なにかしらの償いをさせていただきたいと考えているのですが……。あいにくともう、残っているのはこの身体しかなくて……。この身体で、皆様にお返しをさせてはいただけないでしょうか……?」

 リリナは昔から自分の顔と肉体に自信があり、追放後もそれらを巧みに利用して成功を収めてきました。
 男相手なら――一度自分の美に溺れた男なら、こんな状況下でもこの美貌と魅力的な肢体があればどうにかなるはずだ。
 さり気なくスカートを引っ張って太ももを露わにさせ、上目遣いをいしながら胸を両腕で寄せ、精一杯『上』と『下』の魅力をアピールしながら訴えました。

「……だめ、でしょうか……」
「構わないぞ」
「もとより、身体で返させるつもりだったからな」
「そうだな」
「そうですね」
「ええ」
「ありがとうございます!! ありがとうございます!! で、ではまず、どなたにご奉仕をさせていただけばよろしいでしょうか? お教えください――」
「誰の相手もしなくていいぞ。お前みたいな女と交わるつもりはないからな」
「……え? え?」

 肉体でと言っているのに、交わらない。5人の言っている意味が分からず、リリナは目を瞬かせました。

「ど、どういう、こと、なのですか……? 身体で、返せばよろしい、のですよね……?」




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