25 / 29
エピローグ リリナの場合 俯瞰視点(4)
しおりを挟む
「さあ、聞かせてくれ。金や物を求めるだけ求め、それらを全て持った上で姿を消す。をここにいる人数分繰り返してた理由をな」
「……………………」
「さあ、さあ。聞かせてくれ」
「……………………ご、ごめんなさい! お金や物が欲しかったんです! わたくしは家族の――かつて共に暮らしていた家族の醜悪な罠に嵌まって貴族籍を失ってしまってっ、ズタボロになってしまった人生を立て直そうと躍起になっていたんですっっ! 少しでも当時の暮らしに近づきたいという一心でやってしまいました!! 許してください!!」
いくら考えても、この状況を乗り越えられる言い訳は浮かばなかった。素直に白状しつつ『アレ』をを提案すれば許してもらえるかもしれないと考え、嘘を交えつつ床に額を擦りつけました。
「皆様を騙したことはずっとモヤとして残っていてっ、今でも罪悪感ははっきりと存在しています! 心から反省しており、なにかしらの償いをさせていただきたいと考えているのですが……。あいにくともう、残っているのはこの身体しかなくて……。この身体で、皆様にお返しをさせてはいただけないでしょうか……?」
リリナは昔から自分の顔と肉体に自信があり、追放後もそれらを巧みに利用して成功を収めてきました。
男相手なら――一度自分の美に溺れた男なら、こんな状況下でもこの美貌と魅力的な肢体があればどうにかなるはずだ。
さり気なくスカートを引っ張って太ももを露わにさせ、上目遣いをいしながら胸を両腕で寄せ、精一杯『上』と『下』の魅力をアピールしながら訴えました。
「……だめ、でしょうか……」
「構わないぞ」
「もとより、身体で返させるつもりだったからな」
「そうだな」
「そうですね」
「ええ」
「ありがとうございます!! ありがとうございます!! で、ではまず、どなたにご奉仕をさせていただけばよろしいでしょうか? お教えください――」
「誰の相手もしなくていいぞ。お前みたいな女と交わるつもりはないからな」
「……え? え?」
肉体でと言っているのに、交わらない。5人の言っている意味が分からず、リリナは目を瞬かせました。
「ど、どういう、こと、なのですか……? 身体で、返せばよろしい、のですよね……?」
「……………………」
「さあ、さあ。聞かせてくれ」
「……………………ご、ごめんなさい! お金や物が欲しかったんです! わたくしは家族の――かつて共に暮らしていた家族の醜悪な罠に嵌まって貴族籍を失ってしまってっ、ズタボロになってしまった人生を立て直そうと躍起になっていたんですっっ! 少しでも当時の暮らしに近づきたいという一心でやってしまいました!! 許してください!!」
いくら考えても、この状況を乗り越えられる言い訳は浮かばなかった。素直に白状しつつ『アレ』をを提案すれば許してもらえるかもしれないと考え、嘘を交えつつ床に額を擦りつけました。
「皆様を騙したことはずっとモヤとして残っていてっ、今でも罪悪感ははっきりと存在しています! 心から反省しており、なにかしらの償いをさせていただきたいと考えているのですが……。あいにくともう、残っているのはこの身体しかなくて……。この身体で、皆様にお返しをさせてはいただけないでしょうか……?」
リリナは昔から自分の顔と肉体に自信があり、追放後もそれらを巧みに利用して成功を収めてきました。
男相手なら――一度自分の美に溺れた男なら、こんな状況下でもこの美貌と魅力的な肢体があればどうにかなるはずだ。
さり気なくスカートを引っ張って太ももを露わにさせ、上目遣いをいしながら胸を両腕で寄せ、精一杯『上』と『下』の魅力をアピールしながら訴えました。
「……だめ、でしょうか……」
「構わないぞ」
「もとより、身体で返させるつもりだったからな」
「そうだな」
「そうですね」
「ええ」
「ありがとうございます!! ありがとうございます!! で、ではまず、どなたにご奉仕をさせていただけばよろしいでしょうか? お教えください――」
「誰の相手もしなくていいぞ。お前みたいな女と交わるつもりはないからな」
「……え? え?」
肉体でと言っているのに、交わらない。5人の言っている意味が分からず、リリナは目を瞬かせました。
「ど、どういう、こと、なのですか……? 身体で、返せばよろしい、のですよね……?」
52
あなたにおすすめの小説
『婚約破棄されたので北の港を発展させたら
ふわふわ
恋愛
王立学園の卒業舞踏会。
公爵令嬢アリアベルは、王太子カルディオンから突然の婚約破棄を告げられる。
「真実の愛を見つけた」
そう言って王太子が選んだのは、涙を流す義妹ヴィオレッタだった。
王都から追い出され、すべてを失った――
はずだった。
アリアベルが向かったのは、王国の北にある小さな港町。
しかし彼女の手腕によって港は急速に発展し、やがて王国最大の交易港へと変わっていく。
一方その頃、王太子と義妹は王都で好き勝手に振る舞っていたが――
やがてすべてが崩れ始める。
王太子は国外追放。
義妹は社交界から追放され修道院送り。
そして気づいた頃には、北の港こそが王国の中心になっていた。
「私はもう誰のものでもありません」
これは、婚約破棄された令嬢が自分の人生を取り戻し、
王国の未来を変えていく物語。
そして――
彼女の隣には、いつしか新しい王太子の姿があった。
婚約破棄から始まる、逆転ざまぁロマンス。✨
婚約破棄の慰謝料として『王国の半分』を要求したら、本当にくれたので、今日から私があなたの女王様です
唯崎りいち
恋愛
婚約破棄の慰謝料に
「王国の半分」を要求したら、
ゴミみたいな土地を押し付けられた。
ならば――関所を作りまくって
王子を経済的に詰ませることにした。
支配目当ての女王による、
愛なき(?)完全勝利の記録。
「貧相な小娘」と罵った第一王子へ。番(つがい)は貴方ではなく、国王陛下(お父様)でした
しえろ あい
恋愛
「お父様、わたくし、あの方と目が合った瞬間、分かってしまったのです」
十六歳のデビュタントの夜、ルーセント侯爵令嬢フェリシアを待っていたのは、残酷な罵倒だった。第一王子カシウスは、可憐な白いドレスを纏った彼女を「貧相な小娘」と呼び、己の番(つがい)であることを真っ向から否定する。
会場に響く冷笑と、愛用の刺繍に込めた自信さえ打ち砕くような屈辱。しかし、絶望の淵に立たされた彼女を見つめていたのは、王子ではなく、圧倒的な威厳を放つ「ある男」だった。
魂を焦がすような熱い視線が重なり、静まり返る謁見の間。この出会いが、王室を揺るがす大事件の幕開けになるとは、まだ誰も知らない。自身の価値を否定された少女が、真実の愛によって世界で最も幸福な王妃へと駆け上がる、逆転溺愛ストーリー。
※小説家になろう様にも投稿しています※
婚約破棄されたので頑張るのをやめました 〜昼寝と紅茶だけの公爵令嬢なのに、なぜか全部うまくいきます〜あ
鍛高譚
恋愛
王太子から婚約破棄された衝撃で階段から落ちた公爵令嬢シャル・ド・ネ・アルベール。
目覚めた彼女は、なんと前世の記憶——ブラック企業で働き詰めだったOL・佐伯ゆかりとしての人生を思い出してしまう。
無理して働いた末に過労死した前世の反省から、シャルは決意する。
「もう頑張らない。今度の人生は“好き”と“昼寝”だけで満たしますわ!」
貴族としての特権をフル活用し、ワイン造りやスイーツ作りなど“趣味”の延長でゆるゆる領地改革。
気づけば国王にも称賛され、周囲の評価はうなぎのぼり!?
一方、彼女を見下していた王太子と“真実の愛()”の令嬢は社交界で大炎上。
誰もざまぁされろなんて言ってないのに……勝手に転がり落ちていく元関係者たち。
本人はただ紅茶とスコーンを楽しんでいるだけなのに――
そんな“努力しない系”令嬢が、理想の白い結婚相手と出会い、
甘くてふわふわ、そしてちょっぴり痛快な自由ライフを満喫する
ざまぁ(他力本願)×スローライフ×ちょっと恋愛な物語です♪
走馬灯に君はいない
優未
恋愛
リーンには前世の記憶がある。それは、愛を誓い合ったはずの恋人の真実を知り、命を落とすというもの。今世は1人で生きていくのもいいと思っていたところ、急に婚約話が浮上する。その相手は前世の恋人で―――。
愛しの第一王子殿下
みつまめ つぼみ
恋愛
公爵令嬢アリシアは15歳。三年前に魔王討伐に出かけたゴルテンファル王国の第一王子クラウス一行の帰りを待ちわびていた。
そして帰ってきたクラウス王子は、仲間の訃報を口にし、それと同時に同行していた聖女との婚姻を告げる。
クラウスとの婚約を破棄されたアリシアは、言い寄ってくる第二王子マティアスの手から逃れようと、国外脱出を図るのだった。
そんなアリシアを手助けするフードを目深に被った旅の戦士エドガー。彼とアリシアの逃避行が、今始まる。
虐げられたアンネマリーは逆転勝利する ~ 罪には罰を
柚屋志宇
恋愛
侯爵令嬢だったアンネマリーは、母の死後、後妻の命令で屋根裏部屋に押し込められ使用人より酷い生活をすることになった。
みすぼらしくなったアンネマリーは頼りにしていた婚約者クリストフに婚約破棄を宣言され、義妹イルザに婚約者までも奪われて絶望する。
虐げられ何もかも奪われたアンネマリーだが屋敷を脱出して立場を逆転させる。
※小説家になろう、カクヨムにも掲載しています。
夏の眼差し
通木遼平
恋愛
伯爵令嬢であるティナの婚約者とティナの妹が恋仲になり、ティナは婚約を解消することになる。婚約者に対して特に思い入れはなかったが、姉妹の婚約のすげ替えについての噂と勝手なことばかり言う妹に気疲れしたティナは、昔から彼女を気にかけてくれていたイライザ夫人の紹介で夫人の孫娘リネットの話し相手として雇われることになった。
家から離れ、リネット共に穏やかな日々を過ごすティナは、リネットの従兄であるセオドアと出会う。
※他サイトにも掲載しています
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる