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義弟と義妹はデキているようです
しおりを挟む私には、二人の義理の兄弟がいる。義弟のヒーマンと、義妹のアリーだ。
ヒーマンとアリーも血は繋がっていないため、3人とも実の兄弟同士ではない。
しかしながら、3人は仲良くやって来た。他の兄弟とも変わらず、血が繋がっていないから何なんだ。なんて雰囲気であった。
とはいえ、気になることはある。ヒーマンとアリーは、お互い、私と比べてやや仲が良い。差別されているとかいじめてるとか、そこまで激しいものではないものの、目立ちはする。
確かに、二人は歳が近い(ヒーマンは17歳、アリーは18歳、私は22歳)が、そこまで離れている訳ではない。
つまり、理由は分からないのである。
(私のこと、二人とも、嫌いなのかな。)
だが、二人は私に対して反抗したりすることは滅多にない(子供の頃、お菓子の取り合いで喧嘩になったぐらい)ため、私のことが嫌いとか、そういうことでは無さそうだ。
私は、二人の関係に何か秘密があると見て、調査することにした。まぁ、単に二人の会話などを盗み聞きしたりとかそういうことだが、長年の疑問も晴れるし、気になるから、大変だけどやってみることにした。
お茶の時間
「あれ?メリエ(私の名前)お姉さまは?」
「知らない。トイレかな?」
私は、トイレに行ったフリをして、二人の会話や行動を近くから観察する。
「じゃあ、水入らずで会話できるね!」
「そうだね。二人で楽しくお茶会という訳か。」
(水入らず?)
「ちょっ!ちょっと待って!水入らずってどういうこと!?」
私は、驚きすぎて盗み聞きしてることを忘れて飛び出してきてしまつた。
「わっ!お姉さま!もしかして、立ち聞きしていたの?」
「はぁ。めんどくさいことになったかもな。」
「詳しく話してよ!どういうこと?」
「どういうことって。そのままの意味だよ。付き合ってるの。私達。」
私は、驚きすぎてめまいがした。
「えぇっと?ふざけてるの?」
「本気だよ。姉ちゃん。」
つまり、二人がお互い、異様に仲が良いのは、私が嫌いだからではなく、付き合っているから。恋仲だから。
私は、二人の関係を知り、今後二人に関わりづらくなってしまった。
end
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