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執事がメガネイケメンでたまらないです。

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 私は令嬢のメネア・ナンフィルト。決して悪役令嬢ではない。

 最近、私には気になる人がいる。

 公爵?貴族?全く違う。

 そんな地位とは無関係の執事である。今までは私が「じいや」と呼んでいたお爺さん執事であった。じいやはお爺ちゃんのように優しく、暖かみのある人で、大好きであった。そして、長年私の身のお世話をしていてくれていて、親しみがとてもあった。
 しかし、もうじいやも定年。幾つまでも働けるような社会ではない。というか、ずっとじいやを働かせてしまい、疲労困憊にさせる方が嫌だ。だから、涙をぬぐんで別れを告げた。

 そして、新しく入ってきたのはじいやとは180度違う、なんなら、私より低い年齢のメガネっ子執事であった。

 それに、重めの髪の毛で可愛らしい。

 「お願いします。お嬢様。お嬢様の世話は僕に全ておまかせください。」

 ちょっと人見知りっぽいところもあり、そこも含めて可愛らしい。そんな私は、ついつい彼をこきつかってしまう。

 (まぁ、彼も若いんだし、別にいいよね!)

 頼めば肩も揉んでくれた(ちなみに、とても上手)。そして、顔が近づく度に顔を真っ赤にしてしまい、「熱ですか!?」と何度も彼を困らせることになった。

 そんなこんなで、すっかりじいやは忘れてしまい、執事である彼に夢中な私であった。
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