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幼なじみはクズなようで
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「ねぇ、ぼくたちってさ、しょうらいけっこんするんだよね!」
「うん!ぜったい!このまりうすくんがつくってくれたゆびわにちかうよ!」
「うん!」
そして、当時の私は、というか、今もそのおりがみで作った指輪を持っていたはずだ。
当時はとても優しくておだやかでカッコ良かったマリウス令息。そして、親の関係でその幼なじみのマリウスと、本当に結婚するときが来るなんて!
私は、待ちに待っていた。
昔のあの眩しいダイアモンドのような笑顔。今も、その美しさを褪せずに、というか、もっと眩しくなってるに違いない!
と、色んな期待をして、彼との婚約を待った。
そう。確かに、あのときのイケメンマリウスと同じ…ではなかった。
「お前が、あんときのリーマン(私の名前)か。でも、正直覚えてないな………」
あれ?こんな毒舌?
いや、違う。まだ、動揺しているだけだろう。一緒に住めばきっと………
「君、可愛いね。名前教えてよ。」
そう。執事の女子に手を出しまくり。私には全く興味ない素振り。そして、何よりも行為の誘いが多すぎる!
「え?してくれないの?妻なのに?最悪。妻としてどうなの?令息の妻として、そんな態度でいいの?」
最悪だ。クズ夫すぎる。
あれ?こんなにあの人ってクズだっけ?
その疑問しか浮かばない。
正直、やっていける気がしない。離婚を検討しよう。
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