上 下
1 / 1

式の5日前

しおりを挟む

 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 
 私は、私のことを心から愛してくれる彼氏であり婚約者であるリトマス・ロッキー公爵令息と共に過ごしていた。結婚式まで間もない。人生で一番ドキドキ、ワクワクしている時かもしれない。

 リトマス・ロッキー公爵令息は、容姿といい、性格といい、何もかもが優れている最高の彼氏であった。こんなに良い人と付き合えるなんて、もしかしたら、私は地獄に落ちるのかもしれない…そう考えるほどであった。

 とにかく、私はとても愛されていて、とても幸せなのだ。

 まだ、この時は。



 しかし、事件は起きた。

 もう結婚式を5日後に控えて忙しくなってきた時に、リトマス・ロッキー公爵令息の姿を見なくなった。

 忙しいのであろうと、あまり気にしていなかったものの、少し嫌な予感を感じた。

 どこに行っているかの宛もないため、取り合えず、妹のサミヤに聞いてみることにした。

 「ごめん!夜遅くに申し訳ないんだけ」


 「いいよぉ!いいよぉ!ロッキーさん!気持ちいぃ!」

 「ハァハァハァハァハァ!!!」


 何をやっているの?私の心は、その言葉でいっぱいになった。リトマス・ロッキーは、私の妹と性行為をしていた。夢中になって、私にすら気づいてない。

 ふと、彼はドアに目をやり、私の姿に気づいた。すると、幽霊を見たかのように焦りだし、裸のまま近づいてきて

 「ち、違うんだ!誤解なんだ!」

 と、必死に抵抗した。

 「そんなに妹が良いなら、私なんてどうでもいいです。どうか忘れてください。」

 私は、婚約を破棄して国を出た。


 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
しおりを挟む

この作品の感想を投稿する


処理中です...