婚約者の兄に告白されて……

天災

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 「惚れた。付き合いたいんだが、良いか?」

 良い訳がねぇだろろろろ!!!思わず、人生で一番ともいえるぐらいのツッコミをしてしまった。

 彼は、私の婚約者であり彼氏であるミセス・タイガーの兄、ミセス・タイアーである。

 彼は、私のもとへ来るなり、「弟と別れて、俺と付き合ってくれ」的なことを言い出した。この人、正気か?

 「なんで弟はよくて俺はダメなんだ。あまり変わらないだろう。ほら、理由なんて無いだろう?それに、俺の方が長男でしっかりしている。」

 「確かにお兄様もカッコいいですが、だからといってタイガーとの婚約破棄するのは、話が違うかと…」

 すると、彼はため息をついた。

 「本当に、付き合ってくれないんだな。ならば、力ずくでいいか?」

 「えぇ!どういうことですか!?」

 「身体で教えてやるということだ。」

 「そ、そんなぁ!!!」

 なんということだ。性行為をされて、無理矢理婚約破棄させようという作戦なのか。というか、何で私なんかがタイガーのお兄さまに?私って、意外とモテるのかな?

 そんなに浮かれている暇は無かった。目が、「いつ襲っても良いんだぞ」的なオーラが出ていた。

 「ご、ごめんなさい!弟の方が良いです!」

 「な!何だと……」

 お兄さまは、途方にくれたかのように、ガッカリとして帰っていった。

 申し訳ない…

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