私が聖女だと知った瞬間に婚約破棄をした貴方、お望み通り、苦しめて差し上げましょう。

苦しめて差し上げましょう。

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　「何！？イリリアン　ジャーナル！お前は聖女なのか！？」

　私の名前はイリリアン　ジャーナル。聖女をやっている者であり、私に対して今、「お前は聖女なのか！？」と言ったのは婚約者である騎士のマリアント　ストールである。

　聖女というのは時には呪いなども扱いことがあるため批判されることも多いらしく、彼もその一部であった。

　私を、なにかを変なものを見るような目で見てくる。

　プロポーズしてくれたときはあんなに優しそうで、ハンサムな顔だったのに……

　「お前とは婚約破棄をさせてもらう！じゃあな！」

　あらあら、婚約破棄を申し込まれてしまったか。職だけで、愛する人を捨てるだなんて。彼も、クズな人間であったというのか。

　まぁ、彼は呪いを嫌がっているのだろう。ならば、復讐としてお望み通りに…………

　
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　その後、マリアント　ストールは呪いによって精神がおかしくなり、自殺をした。

　私を捨ててしまった呪いである。