上 下
1 / 1

貴方が

しおりを挟む

 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 
 私は、彼氏が苦手である。


 付き合う前は、イイ人だと思ったが、付き合ってから、性的な行為ばかり強要される。まるで、デートとか食事とかは気にしないぐらい。


 私のことを、身体でしか見てないんじゃないかと疑ってしまう。


 性的な行為も、恋愛の中で大切なものではあるが、ここまで強要されるのは違うと思う。


 むしろ、やりすぎるのは、身体関係のようになってしまい、仲が悪くなってしまう気もする。


 だから、私は、彼が苦手である。前に、頻度を減らそうと提案したが、「お前は俺のことが嫌いなのか?」と、怒られて、提案の余地も無かった。


 私は、ただ身体として見られているような気が増してきた。本当に、彼は私の身体目当てなのか。


 ならば、別れた方が良いのか。長くは、続かなそうに思える。



 「あのさ、話があるんだけど。今、大丈夫か?」


 とある日に、彼氏から話があると言われた。良さげな話ではないのは、態度から察した。


 「な、何?」

 「別れよう。隠さずに言わせてもらうと、俺は、お前のことが苦手なんだ。」

 「に、苦手?例えば何処が?」

 「そ、それは…」


 よく見ると、彼は手に指輪をはめていた。私があげあものではない。そして、似合わないハートの宝石の指輪。もしかして、浮気?私が指輪に注目していることに気付いた彼は、指輪を隠すように手を引っ込めた。


 ビンゴ。苦手というのは口実。私よりも抱き心地の良い女が見つかったのか。なるほどなるほど。


 「はい!別れましょう!私も、身体目当ての貴方が苦手なので!」


 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
しおりを挟む

この作品の感想を投稿する


処理中です...