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侯爵夫人ですが……

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 私の名前はエリミナート ファンデッケン。フルハート ファンデッケン侯爵の妻、いわゆる、侯爵夫人というやつだ。

 だが、その地位を狙う、嫌なヤツが身近にいた。

 「フルハート侯爵様は、私の方が姉様よりもお似合いなのに……何で、彼は分からなかったのでしょう!」

 妹の、サングリアである。言わば「クズ妹」というヤツで、フルハート ファンデッケンのことが好きであった。

 しかし、彼は私に告白したがため、彼女は私に腹を立てて敵意があるのだ。

 だが、私は別に妹が私からフルハート侯爵を奪おうなど考えているとは思わなかった。それに、どうやって奪うのかも、方法が見つからないであろう。

 と、思っていたのに、私は彼女を舐めていた。

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 彼女は、フルハート侯爵をネトった。

 私は、この知らせには悲しみや怒りよりも、驚きがはるかに打ち勝った。

 やりやがった。クズ女……

 私から、侯爵夫人という地位を奪ったのだ……
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